クラウド

[3]ビックデータをMoodleで学ぶ

Moodleの聖地、オーストラリアのパースにある本部。有名な卓球台。

 

MoodleというオープンソースのLMS(Learning Management System)に関しては、本ニュースレターでもよく取り上げています。先生がプリントを配布したり、課題を回収したり、学生が成績を閲覧するのに、従来の講義では、手渡しでやっていました。しかし、MoodleをはじめとするLMSでは、先生が教材や課題ををインターネット経由で設定し、学生も同じサイトにアクセスします(先生と学生では、アクセスできる領域が違っています)。Joe’sでも、日本ムードル協会の賛助会員として普及につとめ、入門プランといって、Moodleがインストールされた(1年間)無償のサーバーを提供しています。

 

Moodleムートに行くと、外国人の参加者が多い。それだけ大学の外国語教育で導入が進んでいるということだ。

 

今月23日(金)でもご好評をいただいた、Joe’sのビックデータ講座でも、今後Moodleを導入することになりました。講座では、データ解析の演習を行っています。前回やってみて、参加者の前提知識が異なっていると、学習の進捗に差ができて、すすめていくことが難しいことがありました。

 

そこで、今回、試験的に、R言語の超初心者用の教材を作成いておき、時間があれば、それをやってきていただくということになりました。セミナー当日のデータ解析は、R言語を使って行います。

 

超初心者向けでも、オブジェクト指向で考えた方がR言語はわかりやすい

 

R言語は、
1. 基本概念
2. ベクトル
3. 行列配列リスト
4. 関数とプログラミング
5. データフレーム
6. グラフィックス
の6単元からなります。

Adobe Presentorは、パワポのAdd-Inとして提供される

 

http://www.slideshare.net/teiko_suzuki/
に資料があります。実際には、こうしたスライドだけではなく、音声を入れていて、画面の動画キャプチャも入れています。

 

この教材は、受講生用のものですから、上記以外は、お見せできませんが、AdobeのPresentorというLMS教材作成専用のツールを用いています(IllustratorやPhotoshopと比べると、知られていないかもしれません)。

 

昨年のMoodleムートは、沖縄で開催された。今年は京都で開催される

パブリッシュといって、教材完成時にScormというLMS教材の専用のフォーマットに変換されます。Moodleだけではなく、有償無償のLMSで共通に使える教材を作成している業者もあります。

 

従来から、語学の教材は、このScorm形式でよく作成されていましたし、Moodleのユーザの70~80%は外国語の教員であるとされています。今回、Rというプログラミング言語(といってもJavaやCと比べると難しくない)の場合、語学と同様に教材にしやすいのではないか、という結論になりました。というのも、数学だと、数式での入力は難しいですが、R言語はすべて短いテキストなので、提出がしやすくなっています。

 

2月には、大阪でも開催される。

そして、スライドご覧になっていただくとわかりますが、文法の基本的なことだけに焦点をあてました。多くの言語では、オブジェクト指向という概念がありますが、今回は9個のクラス(numeric, logical, character, NULL, matrix,array, list, factor, dataframe)しか使わない、エッセンスだけの講座になっています。

 

そして、各単元にその説明の理解度をはかるための演習問題がついていて、それを教師が採点して(オンラインで)返却することになっています。講座は、教材に関することであれば、質問に回答し、オンラインのやり取りでわからない場合は、当日に担当講師に聞けるようにになっています。

 

この講座に関しては、仮説検定だけ、時系列だけとかでも6回の講座を順次作成していく予定で、2月20日~22日に京都産業大学で開催されるMoodleムートでも発表することになっています。

 

次回のセミナーは、2月14日(土)大阪梅田のJoe’sビジネスセンター、2月15日(日)東京銀座のJoe’sビジネスセンターで行います。当日は、機械学習や先端の技術というよりは、オーソドックスな問題を行います。

 

いずれも、自分でインターネットからデータをとってきます。だから得られた結果に感動します。よろしければ、ぜひご参加ください。

[4]ビックデータしていますか

R言語のコマンド実行

「ビックデータを活用しよう」という言葉がちまたにあふれています。しかし、実際に、それをどうやってビジネスにいかしていけばよいのでしょうか。そのためにはまず、他社にサービスを提供する前に、自社でビックデータを活用することが先決と思われます。

 

データサイエンスの基本は、データから法則を見出すということです。ニュートンの運動法則のような一般的な結論を見出すというレベルでなくても、自分の周りで見出していかないといけない因果関係というものがあります。たとえば、

 

1. 自社で、売上げを伸ばすためには、どの広告媒体をつかえばよいか。
2. 為替の変動を利用して利益を得たいが、円とドルを変えるタイミングをどうすればよいか。

 

とった法則を見出すことを想定してみてください。

相撲データを提供しているサイトの表をコピー

 

データサイエンスは、「統計学を勉強しないとダメだ」という人がいます。もちろん、そのような数学の知識があればそれに越したことはありません。しかし、データ解析の手法では、入力すべきデータとその出力結果の意味に関して、わかりやすい説明がついているのが普通で、しかも大半は難しい数学を使わなくてもわかるものです。むしろ、どのようなデータが関係してくるかを判断したり、因果関係を見極める判断能力が問われます。

 

ほとんど手作業をしないで、Excelデータに格納するもスキルがいる

 

データサイエンスは、「データという事実に基づいて判断し、行動する」という、成功しているビジネスマンから見ると、当たり前の行動にすぎません。よく、学校やセミナーで学んだガセ情報をうのみにして、それを棒暗記して生きていこうという人がいます。環境が違えば、そこで成立する法則も違ってくるので、実データは法則性を見出していくための情報になります。それを積極的に活用してこうという営みです。
 

上司に解析結果を見せれば、きっと納得してもらえるはずです。データからそのような法則性があることが実証されたわけですから。

 

大相撲の力士の体重の箱ひげ図。幕下でも体重は幕内と大きな差がないなど、自分がデータから発見したという経験が、データサイエンティストとしての自信につながってく

 

実際の解析の手順ですが、データはExcel形式で十分です。Excelには統計解析のための関数が備わってるので、最初はそれでスタートしてもよいですが、もし本格的にデータサイエンティストをめざす、または簡単なプログラミングの経験をお持ちでしたら、R言語という統計パッケージを利用されることをおすすめします。Rはオープンソース(無料)で、WindowsやMACのノートPCに簡単にインストールできます。

 

http://cse.niaes.affrc.go.jp/miwa/ja/R/setupReasy/

 
 

しかも、操作が非常に簡単です。オープンソースですので、全世界の人がパッケージ(無料)を開発していて、疑問点があってもインターネット検索で簡単に解決することが多いのです。

 

最初は、1+1(リターン)を実行してみてください。そして、各種のコマンドをで実行してみてください。電卓式に、式を入力すれば、その解が出力されます。国内R利用者で、最も多く利用されているのが、

 

http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r.html

 

というサイトです。完ぺきではないですが、コマンドを忘れたときなど便利で、重宝します。Rは、わからないことがあれば、インターネット検索で調べていきます。

九州場所の成績のヒストグラム。6個のグラフを2行x3列で並べることは難しくない。インターネット検索で調べまくるのが基本

 

プログラミング言語ではなく、電卓という側面もあり、最初のうちは、文法をあまり意識しなくてよいと思います。むしろ、本来の目的である、データから法則性を見出していくという処理ができるのかどうか、それを見極めてから、本格的に取り組んでよいかと思います。

 

文法で時間をかけないと理解できないのは、せいぜいオブジェクト指向の概念ぐらいです。関数を作成するとしても、平均を求めたり、散布図を求めたりするひな形があって、それらを組み合わせて複雑な処理が数行でかけます。

 

また、グラフィックなどもExcelと比べて格段に美しく表示され、それを見た人は、駆け出しでも、プロのデータサイエンティストが出力したものだと思うでしょう。

 

特に、文法を全部やるよりは、事例から入ることをお勧めします。たとえば、

 

http://sumodb.sumogames.de/Banzuke.aspx?b=201411&heya=-1&shusshin=-1&w=on&l=e

 

の大相撲のデータを解析するとします。
実データの解析の場合、データをExcelに入れるまでが大変です。
サイト(http/https)やpdfの場合、いったんリッチでないテキスト(.txt)におとし、Excelで読み込んだときにフォーマットを指定します。そして、それをさらにRに読み込んで実行します。ここでは、幕内、十両、幕内、三段目、序二段、序の口のそれぞれでの体重の分布と、九州場所での成績のヒストグラムを表示しています。

 

Joe'sビジネスセンターは、厳格な審査をするバーチャルオフィスとして知られている

 
Joe’sでも、Joe’sビジネス・センターの入会時の審査にすることを検討しています。バーチャルオフィスが犯罪の目的で利用されることがあるからです。
 

2006年秋のサービス開始から2014年までの8年間で会員規約に抵触するケースが3件ありました。ただ、通算会員数は3000件を超えているので、全体からみると0.1%程度になります。その確率を0%に限りなく低くするために、ビックデータを活用することを検討しています。詳細については、次号では発表できるものと考えています。

 
 

また、2015年は、Joe’sではビックデータの解析に力を入れていきます。代表の鈴木禎子が、2015年1月24日(金)19:00~ に、Joe’sビジネス・センター(銀座)でビックデータの解析に関するセミナーを行います(3,000円の有償ですが、将来的に価格を変更する場合があります)。理論を経験に移してこそ自信が生まれます。よろしければ、ご参加ください。

 

2015年こそ、ビッグデータの活用へ一歩踏み出してください。

[3]今年大きく成長したconcrete5、今年最後の大阪勉強会

コミュニティのリーダー格、Uenoさんのお話

 

今年コミュニティが大きく成長したOSSとして、concrete5があげられます。2月の「concrete5公式ガイドブック」の出版でユーザが格段に増えています。

 

12月15日(月)にコミュニティの牽引役でもあるkatz Ueno氏が大阪の勉強会に来られ、熱弁を振るわれました。Uenoさんは、コミュニティの中では知らない人がいないくらい有名な方で、concrete5を広めるための動画を多数アップロードされています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=vtbyPIbsXI8

 

concrete5公式活用ガイドブック

テクニカルなことにはあまり触れず、米国の本家の会社の経緯や、concrete5はバージョンが5.Xしかないとかエピソード的なことも話されていました。Joe’sから今回は2名参加し、1名はライトングトークをしました。

 

ライトニングトークで、Joe’sのスタッフは「concrete5公式ガイドブック」を使ってみての感想を述べていました。この書籍のクライマックスは、何といっても4章です。この書籍のいい面も悪い面も、そこに集約されています。

 
 

Trattoria Sensazione di Olive

 

Trattoria Sensazione di Oliveという架空のイタリア料理のサイトがモックアップとして用意してあって、それをconcrete5のサイトに作り替えていくという実戦の形式をとっています。素材などは、GitHubからダウンロードできます。

 

CMSでサイトを構築する場合、WordPressなどでもそうですが、気に入ったテーマをどこかからダウンロードしてきて、その上で静的ページやブログを構築していくことが多いと思います。

 

concrete5のオーバーライドの仕組み

 

ただ、このテキストでは、既存サイトから、共通で読み込むパーツfooter、headerなどを抽出し、それらをつかってdefault.php, home.php, left_sidebar.php、veiw.phpなどのテーマファイルを構成していく手順を述べています。オブジェクト指向はおろかPHPも難しいと思っている読者だと若干つらいですが、そこはそういうものとして読んでいくべきでしょうか。

 

テーマをどうやって作成するかがわかるので、上級者にとっては興味がもてるかと思われます。
優れている点として、オーバーライドのしくみ、マーケットプレイスに登録・concrete5.orgに登録・プロジェクト・ライセンスの間の関係など、テクニカルではないが、知っておくべきことを簡潔に説明していることはよいと思います。

 

オートナビの設定の仕方など、苦心のあとがみられる

また、04-03-07のオートナビのカスタマイズと04-04のDesign Contentはこの通りにできたとしても、なぜそうするのかわからないままの読者もいるかもしれません。しかし、このあたりは筆者の意図を考えながら読み進めていくと、深くわかってきます。メニュー用のブロックタイプを作成する際には、最初うまくいかなくても、その後でエディタで修正すればよいとかです。

 

勉強会が終わってから、参加者で飲みに行きました。Joe’sでもNetCommons関西女子会のメンバーが、concrete5も勉強している(NetCommonsと似ている)ので、近いうちに梅田のJoe’sで勉強会をしていただけるように、菱川さんにお願いしました。

 

oncrete5標準サーバーで始めてみては

 

コンクリートファイブジャパン株式会社では、インテグレートパートナーを募集しているということです。

 

http://concrete5-japan.org/partners/integrate/

 

インテグレートパートナーになるためには、少なくとも1サイト以上の実績が必要で、Joe’sのサイトのいくつかを、concrete5で作り変える計画をしています。

 
 
最後に、Joe’sでは、concrete5標準サーバー(http://cc5.jp)といって、SSDが標準のconcrete5専門のサービスがあります。そのうち、入門プランは1年間無償で、concrete5がインストールされたサーバーを利用できるようになっています。

 

皆さんも、2015年はconcrete5を始めてみてはいかがでしょうか。

[2]企業研修でも利用されているMoodle、バージョン2.8がリリース

Moodleムート 2013(東京)の懇親会の様子。外国人の語学の先生の参加が多い

 

御社の企業研修では、Moodleを使っていますか? Moodleは、教師が教材を配布したり、課題を集めたり採点したり、成績をつけたりするところをインターネットを利用して管理する、いわゆるLMS(Learning Management System)です。LMSには、Blackboardなど有償のサービスと、Moodle(PHPベース)やSakai(Javaベース)などのオープンソースのソフトウェアがあります。

 

LMSは、大学だけではなく、回数を重ねるいわゆるコース形式の教育なら、どのような場面でも威力を発揮します。たとえば、PHPの10週間の研修であれば、パワポに音声をつけた資料と課題を上級プログラマの人がMoodleに設定し、新人がその資料を使って勉強して課題を毎週提出し、それをその上級プログラマが採点するなどということも可能です。

 

Moodleカフェ 東京の様子(2014年11月、ヒューマンサイエンス)

サンプルプログラムや動画をMoodle内に置いたり、課題の毎回の点数を上級プログラマ・新人の双方が、ログインしてみることができます。また、そうした資料は、一度作っておけば、翌年も再利用できます。業務を中断して、全員が集合して研修するというやり方では、効率が良くないかもしれません。

 

Moodleを使いたいが、始めるのに敷居が高いと思われる方が多いかと思われます。インストールできる人がいないとか、Moodleを使ったことがないとか、業務が多忙で新しいことを始める余裕がないとかです。そういう方にお勧めしたいのが、イベントへの参加です。

 

oodleを使っていると、バージョンアップしましたという連絡が届くようになっている

 

Moodleムートといって、年に一度Moodle関係者が一堂に集まる大会があります。開発した成果を発表するなど、上級者向けのセッションもありますが、初心者講習会や質問コーナーなど、これから始めようとする人を歓迎するような雰囲気があります。次回は、2015年2月20-22日に京都産業大学で開催されます。

 

http://moodlejapan.org/home/mod/forum/discuss.php?d=828

 

Moodle 2.8のNotice (Martin Dougiamas氏)


 

また、企業研修にMoodleを導入しているで知られている畠中俊巳氏、藤田豊氏を中心に、Moodleカフェ東京という勉強会が行われています。

 

https://www.facebook.com/moodlecafe?fref=ts

 
 

バージョン2.8から、インターフェイスがみちがえるほどよくなったという印象がある(バージョン2.8)

 

Joe’sでも、Moodleがインストールされたサーバーを1年間無償で提供したり(LMS標準サーバ 入門プラン http://lms.ac)、Moodleの勉強会に会場を無償で提供したり、Moodleのイベントに協賛するなど、Moodleの普及に努めています。

 

11月になって、Moodle 2.8がリリースされています。2.8の情報は、Moodle東京カフェで畠中さんが、発表したスライドなどが参考になると思います。

 

http://www.slideshare.net/toshimin910/moodle-tokyo-cafe-14

 

ただ、2.5, 2.6, 2.7くらいを利用されている方から見ると、小ぶりなバージョンアップと思えるかもしれません。

 

バージョン2.6

ざっとみてみると、

 

1. テキストの自動保存、ユーザメニュー、いいね
2. 評定者レポート
3. フォーラムの新機能
4. 小テスト、投票、課題の新機能
5. 分析とレポート
6. コーポレート

 

などが新機能や変更点になるようです。

Joe'sのLMS標準サーバー

 

Joe’sのLMS標準サーバでは、現在お申込みになりますと、最新版の2.8がご利用になれます。

 

Joe’sでは、読者の皆さんにMoodleの導入をおすすめします。LMS標準サーバのうち1年間無料の入門プランで準備を進め、次回の研修ではLMS標準サーバー標準プラン(月額1,575円)でかっこよくデビューして下さい。読者の皆さんの職場でも、Moodleで優れた人材を育てることを祈ってやみません。

[1]Joe’sのサーバーでWAFが標準に

最近、サイトの脆弱性をついた、不正侵入やページの改ざんなどの事件が増えています。これまで、インターネットのセキュリティといえば、ファイヤーウォール(使用していないポートを塞ぐ)や不正検知といったネットワークレベルの防御が中心でした。

 

Webサーバーの直前で、不正データをはねのけるのがWAFだ

しかし、今年になって、WordPressDrupalなどのプログラムの脆弱性をついた攻撃が報道されています。たとえば、アクセス権限がなくても、サーバー内のデータベースの問合わせコマンドが実行できてしまったり(SQLインジェクション)、入力した内容を表示するWebサーバの処理を悪用して、HTMLのタグやPHPのスクリプトを入力に含めて、ブラウザに実行させる(クロスサイトスクリプティング)といった手口です。現在では、クライアント(ブラウザ)とWebサーバーとのやりとりを監視する、Webアプリケーションレベルのファイアーウォール(WAF:Web Application Firewall)が不可欠とまで言われるようになりました。

 

ModSecurity

WAFは、海外では通常のファイヤーウォールと同様、ハードウェアアプライアンスで提供される製品が多いのですが、国内ではサーバーにインストールするソフトウェアの形で提供されるもの(和風?)が主流です。ただ、Webサーバーあたり数十万円するなど高価で、なかなか導入に踏み切れていない企業が多いようです。

Comodoといえば、SSL証明書を連想するが

 

最近では、ModSecurityというオープンソースのWAFが、よく利用されています。TrustwaveというSSL証明書を提供している会社が中心となって開発しています。

 

http://www.modsecurity.org/

 

ComodoのWAF

 
 

しかし、ModSecurityに限らず、WAFではどのようなWebサーバーへの入力を不正とみなすかのルール(の集合)を設定しなければならず、運用をしていくための専門的なスキルが必要になります。したがって、セキュリティの専門の部署を持つとか、サービスプロバイダであるとかでないと、おすすめできません。ただ、このルールは、どのようなWebアプリケーションを運用するかとは無関係に設定することが多く、また、入力データからの学習によってルールを最適なものに更新している機能もあります。

 

cPanelからのModSecurityの設定

 

SSL証明書を提供しているComodo社(Joe’s SSL市場でも取り扱っています)では、ModSecurityを運用でき、デフォルトのルールを最新のバージョンのものに置き換えるソフトウェアを提供しています(現時点では無償)。

 

https://waf.comodo.com

 

世界で最も美しいレンタルサーバーのコンパネ「cPanel」

 
 

ModSecurityは、Joe’sの共用サーバー専用サーバーJoe’sの素でご利用いただいているコンパネcPanelでもご利用になれます。現在、新規にご利用の方と、既存のお客様でcPanelのバージョン 11.46以降(共用サーバー server44以降)でご提供させていただいています。また、cPanelは、年内にすべてのサーバーで最新版になるように準備を進めています。

 

cPanelにログインしてModSecurityの設定画面を開くと、enable/disableの設定のみできるようになっています。つまり、デフォルトの最新のルールセットが格納されていて、これを使うか使わないかの設定をするだけになりますので、ご自身で何かを管理をする必要はありません。

 
 

ところで、コンパネが、レンタルサーバーのサービスを決めるといっても過言ではありません。国内のレンタルサーバー事業者は、独自にコンパネを開発して提供していますが、Joe’sでは創業時(2002年)から、世界で最も利用されているcPanelを利用しています。cPanel Inc.の100人以上が開発に従事し、セキュリティの不安がないばかりか、今回のModSecuriyのWAFなど、最新のトレンドがいち早く取り入れられています。

 

この美しいcPanelが好きで、Joe’sのサービスを長年利用されている方も数多くいらっしゃいます。Joe’sのサーバーを、是非一度ご利用ください。

[1]大事なサイトをサーバーダウンから守る「HAクラスタ」とは

Joe’sでは、クラウド・ホスティングサービスを提供する上で大事にしていることがあります。それは、「サーバー管理に詳しくない方でも利用できるサービス作り」です。ウェブブラウザでサーバーを管理できるコントロールパネル「cPanel」、サーバーの運用を一手に引き受ける「マネージドサービス」、技術者が直接対応する「技術サポートダイヤル」など、安いだけで手間の掛かる他社サービスに辟易していたユーザーに好評を博しています。今回紹介する「HAクラスタ」もその一つです。あなたの大事なサイトをサーバーダウンから守る「HAクラスタ」とはどのような仕組みなのでしょうか。

サーバのダウンは担当者にとって永遠の悩みの種だ

 

HAクラスタの「HA」とはHigh Availability(=高可用性)、「クラスタ」とは集合体のことです。つまり、高い継続性を持った集合形態のシステムです。クラスタは複数台のコンピュータで構成されますが、「パフォーマンスクラスタ」というものもあり、複数台のコンピュータで協調して計算などを行い、全体として高い性能を持ったコンピュータとして動作することを目的としています。HAクラスタは、可用性を高めることを目的としたクラスタ、ということになります。

 

HAクラスタは、複数台のコンピュータをネットワークで接続し、お互いの稼働状況を監視しています。クラスタ内の1台のコンピュータがダウンすると、クラスタ内のその他のコンピュータが即座に処理を引き継ぎ、動作を継続します。お互いのデータは常に同期がされており、ダウン時に失われないような工夫がなされています。HAクラスタを構成するにはこれらの、監視・ダウン検知・処理の引き継ぎ・データの同期、など様々な仕組みを作る必要があり、高い技術力が必要となっています。

HAクラスタはサービスを丸ごと引き継いで処理を継続する

 

HAクラスタの歴史は古く、今でもシェアトップを維持しているSteelEye社(2010年に「SIOS Technology」に社名変更)の「LifeKeeper」が誕生したのは1993年、まだインターネットが一般的になる前のことです。それほど歴史のあるソフト(仕組み)ですが、一部の技術者の方を除いて、HAクラスタを知る人は多くありません。理由としては、前述のように高い技術力が必要になることと、コスト高いということが大きかったのではないかと思います。
 

Joe'sのHAクラスタの仕組みの一例

例えばLifeKeeperを導入した場合、本体のライセンスが約50万円、毎年のサポート料も10万円以上掛かり、監視対象のソフトウェアを増やすとさらにコストが掛かってきます。重要なシステムではそれでも十分コストが見合うということもあると思いますが、中小企業や小規模なシステムではなかなか導入が難しいのも確かです。また、LifeKeeperを導入したとしても、LifeKeeper自体が正しく動作しているか?という運用監視は依然として必要になり、その部分の運用コストは下がりません。このような理由から、中小企業や小規模システムに広く普及するというところまでは至っていなかったものと思われます。

 
 

Joe’sでも以前から、「サイトを絶対に落としたくない」というご相談をお客様からいただいていました。Joe’sでは、サーバーをダウンさせないための様々な工夫を行って高い可用性を維持していますが、それでも、アクセス不能攻撃(DoS、DDoS)やハードウェアトラブルなど、技術的・理論的に避けられない理由によるダウンも発生していました。割合としては非常に低いものですが、実際に利用しているユーザーにとっては重大ごとで、仮にショップサイトでかき入れ時にサイトがダウンしてしまうと、大きな損害が発生してしまいます。LifeKeeperを導入するような予算や運用体制はないが、なるべく低コストでサーバーダウンを回避したい、というご要望に応えて、Joe’sのHAクラスタは開発されました。

 

Joe’sのHAクラスタでは、2台のサーバでクラスタを構成します。2台のサーバはリアルタイムでHDDの内容が同期され、同じサーバが常に2台ある、というような状態になっています。それぞれのサーバは固有のIPアドレスを持ちますが、それとは別に、サービス提供用のIPアドレスというものを、どちらか一方が持つ形になります。サーバがダウンした場合はこのサービス提供用のIPアドレスを引き継ぐことで、利用者からは同じサーバにアクセスし続けているように見えます。

 

HAクラスタの導入で、夜も安心して眠ることが出来る

Joe’sのHAクラスタは、全てOSS(オープンソース・ソフトウェア)で構成されていて、ソフトウェアのライセンス料は発生しません。必要なのは、HAクラスタを構成するための初期費用と、サーバが2台になることによる、+1台分の費用です。HAクラスタを運用するための固定のサポート費用などは発生しませんので、非常に低コストでHAクラスタを運用することができます。サーバーを運用する技術者を雇用するには、少なくとも(低スキルの技術者でも)20万円前後の人件費が掛かってしまいますが、Joe’sのHAクラスタでは、クラスタによる高可用性とあわせて、Joe’sによる運用監視がありますので、技術力を全く必要とすることなく運用が可能です。

 

年末に向け、ショップサイトではキャンペーンを開催するなど、サイトの可用性がどんどん重要になってきます。これまである程度のダウンは我慢するしかなかった、という方も、わずかなコストで「落ちないサイト」を作ることが出来ます。無料サーバー相談HAクラスタ導入のご相談も承っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。

[4]CloudStackでプライベートクラウドを構築してみよう

Apache CloudStackの新しいTシャツ: シトリックスの担当が島崎氏に変わって、コミュニティも活発になっている。

 

Joe’sではCloudStackを使用したVPSの提供だけでなくオンプレミスでのプライベートクラウド環境の構築も行っています。

 

CloudStackは、インフラ系のクラウド環境構築のためのツールです。最初に複数のサーバーを用意しておきます。それらをそのまま使うのではなく、必要なリソース(CPU・メモリ・ディスクなど)をもった仮想的なサーバーをソフトウェアで動作(仮想化)させます。そのようにして、負荷の変化に対応させ、物理的なサーバーのリソースを効率良く使います。

 

2013年夏に引き続き、2014年夏(8月1日)も大阪市中央公会堂でユーザ会が開催される

このようなツールとしては、商用ではVMwareがよく使われています。オープンソースでは、この他にOpenStackなどが人気があります。CloudStackは、Citrix社がCloud.comから買収し、オープンソース版と商用版を提供しています。オープンソース版は、Citrix社がApache財団に寄贈し、現在はApache CloudStackとよばれています。OpenStackと比べると機能の豊富さでは若干控えめですが、性能が安定しているとされています。商用版は、サービスプロバイダや大手企業での実績があり、VMwareと比較して、価格面で有利とされています。

 

先日も、Joe’sの技術者が某社にプライベートクラウドの検証環境の構築に行ってきました。
環境の違いなどから、若干問題が発生しましたがなんとか期間内に構築できたということです。
Joe’sのサービスでは、CloudStackのApache版を提供していますが、他社のオンプレミスでの環境では、商用版でプライベートクラウドを構築しています。

Joe'sでは、Apache版CloudStackの新バージョンを常に検証し、サービスとして提供している

 
ただ、Joe’sの技術者から見ると、毎日触れているということもあって、両者で大きな差異は感じられない、ということです。

 
プライベートクラウドというと、ハイスペックなマシンをいくつも組み合わせて構築するイメージを持たれる方も多いかもしれません。CloudStackはメモリ4Gのマシン1台でも構築可能です。今回はメモリ8Gのマシン上にCentOS 4台、XenServer 2台を立ち上げ、その上にCloudStackを構築しました。マシン1台の中に仮想DCを作るようなイメージです。

 
 

また、有志によるマニュアル(http://cloudstack.apache.org/docs/ja-JP/index.html)やインストールツール(https://github.com/penguin2716/autoinstall_cloudstack)なども提供されており初心者でも構築可能な環境が整いつつあります。うまくいけば半日程度でインストール可能です。

 

Advancedモードで利用可能な仮想ルータの機能(ロードバランサ)

最近は個人でもCloudStackプライベートクラウドを構築しているという声を聞きます。CloudStackを使うメリットとしては、下記のようなものがあります。

 

•ISOやSnapshot、テンプレートなどの管理が容易
•複数のマシン・複数のハイパーバイザ(KVM, Xen, VMware, Hyper-V)のリソースを柔軟に扱える
•仮想ルータの機能(FW, フォワーディング、ロードバランサ、VPN等)を使用して自由にネットワークを構築できる
•ディスクのCoW(コピーオンライト)機能によるディスクの節約

 
 

Advancedモードで利用可能な仮想ルータの機能(VPN)

 

現在のCloudStackの最新版はバージョン4.3です。現在はバージョン4.4の開発が進められています。4.4以降では様々な機能が追加される予定ですが、大きな変化としてGPU(vGPU)のサポートが挙げられます。GPUサポートによりこれまでは困難だったVM上でのCADやPhotoshopなどの高度なグラフィックツールの使用が可能となります。これまではサーバーやシステムの開発環境として使用することが多かったプライベートクラウドですが、今後は2次元・3次元グラフィックス等、デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)など、様々な場面での活躍が期待されます。

 

また、国内でも、CloudStackのコミュニティは活発に動いています。Joe’sの本社のある大阪では、毎年夏にユーザ会を開いています。今年は、8月1日(金)18:30から、大阪市中央公会堂で開催します。8月1日(金)から2日(土)にかけて、京都でオープンソースカンファレンスが開催されますが、初日の夜になります。

 

OSCなどのイベントでは1年間無料のアカウントを配布しています。ぜひJoe’sのブースで無料アカウントをゲットしてください。

[1]CloudStack最新版 4.3、使ってみましたか?

 

Apache版のCloudStackは、4.3にバージョンアップされた

Apache版のCloudStackは、4.3にバージョンアップされた

Joe’sでは、KVMのVPSサービスを年間5,000円からという低価格で提供しています。以前は、イベントなどで1年間の無償アカウントを配布していたこともあります。Joe’sのVPSは、CloudStackのアドバンストモードを利用しています。仮想ネットワークの機能も付いているので、どちらかといえば、通常のクラウドに近いサービスであるといえます。ロードバランサやVPNの機能も標準になっています。

 

 

 

 

 

 

Joe'sのVPSはCloudStackを利用していて、VPNが標準になっている

Joe'sのVPSはCloudStackを利用していて、VPNが標準になっている

ところで、CloudStackは無償版であるApache版と有償版であるCitrix版とにわかれます。有償版でも、VMwareなどと比べてかなり安価で利用できます。Joe’sでは、オンプレミスでのプライベートクラウドの設置運営代行のサービス(次号で詳細をお伝えします)では、有償版も利用していますが、VPSやプライベートクラウドに関しては、無償版を利用しています。無償版であるからといって品質が悪いということはなく、Citrix社からのサポートの有無が大きな差異になっています。Joe’sでは、CloudStackを2年以上扱っており、商用のパブリックサービスとして実績があります。

 

 

 

 

さて、2013年3月末にCloudStack 4.3がリリースされました。詳細に関しては、各種サイトで解説されています。

Joe'sのVPSはCloudStackを利用していて、ロードバランサが標準になっている

Joe'sのVPSはCloudStackを利用していて、ロードバランサが標準になっている

http://apache-cloudstack-release-notes.readthedocs.org/en/latest/about.html

従来バージョンとの差異で重要なものとして、Joe’sの技術者(池原)は、以下の5点をあげています。

  1. システムVM(仮想ルータ、コンソールプロキシ、セカンダリストレージ)が64ビットになった。
  2. 仮想ルーターの監視機能(ダウンしても自動的に復旧し、復旧不可の場合、管理者にメールが送信される)
  3. 管理者が、各アカウントのCPU, メモリ, ディスクサイズのリソース制限をかけることができる
  4. ハイパーバイザとして、Hyper-Vが利用可能になった (従来は、KVM, Xen, VMware)
  5. ユーザインターフェイスの向上

このうち、1~3は、管理者側の機能追加・性能改善に相当します。4.は、Joe’sでは現在のところ提供していません。

 

 

 

CloudStack 4.1のインスタンスの状態を示す表示

CloudStack 4.1のインスタンスの状態を示す表示

Joe’sでは、4月20日より、VPSユーザにはCloudStack 4.3を提供しています。5.のユーザインタフェイスに関しては、見た目にはほとんど差異がありません。青色のバックが若干濃い青になったぐらいです。しかし、ユーザのコンソールが最初に出てくる速度が速いなど、動作が安定しています。「機能としては4.1、4.2のリリースのときの方が新しいものが多かったが、今回内部のバグフィックスが行われ、特にCloudStackの泣きどころであった仮想ルータの動作が安定するようになった」というのが、Joe’sの技術陣の認識です。

 

 

 

CloudStack 4.3のインスタンスの状態を示す表示(バックの青色が若干濃い)

CloudStack 4.3のインスタンスの状態を示す表示(バックの青色が若干濃い)


また、CloudStackではファイアーウオールのポートの外から内は、デフォルトで閉まっていますが、4.1からは内から外もデフォルトで閉まっているということです。サポートでよく質問されるポイントでもあるため、マニュアルを改定するということです。今後、CloudStackに関しては最新情報を常に把握し、新しい情報が出てきたらまた発表する予定です。

[2] 海外向けサービスのサイト joes-cloud.com がリニューアル

海外向けサービスの新サイト(joes-cloud.com)

昨年10月にスタートした海外向けのVPS/プライベートクラウドの海外向けサービスのサイトをリニューアルしました。サービスのプラン・価格は、従来通りです。当初は、国内向けサービスのサイトを英訳して、金額を変更(国内向けでは月額750円からが、海外向けは月額9ドルから)しただけでしたが、日本人向けと英語圏向けとでは、デザインや表現で嗜好が異なるのではないかという判断から、今回のリニューアルという結論にいたりました。

 

国内向けサービスのサイト(joes-vps.com)

 

海外向けサービスは、サーバーをシリコンバレーのHurricane Electric (Joe’sが2005年より契約)においていることと、サポートが英語(電話、Kayako、チャット)であることが、国内向けサービス(大阪府吹田市と一部シリコンバレーにサーバーを設置)と異なります。海外向けサービスは、米国だけではなく、全英語圏の地域の方からご利用いただいています(米国内のユーザは、全体の1/3程度で、香港・シンガポールなどアジアが1/3、その他が1/3という比率)。そのため、サーバー管理はもちろんのこと、サポートが24時間体制になっています。

 
 

24時間365日の英語サポート体制のJoe's海外部隊

サイトの変更は、マーケティングとの絡みで、いろいろな工夫がなされています。サポートの窓口が広く、また新規のお客様がコンタクトが取りやすくなっていることなどが特徴で、国内サイトでもそうですが、サイトを見ていると、「ご質問などございましたら伺います」というチャットの画面が出てきます。

 

海外向けは、国内向けとは異なるマーケティングが必要になってきます。キーワード選びも英語ですが、英訳した単語がそのまま有効なキーワードになるとは限りません。また、ライバルが非常に多いので、そうした海外他社と差別化できるキーワードやテキスト広告が必要です。

 

Joe'sのサイトを見ていると飛び出すチャットのウインドウ

 

今回のサイト構築およびマーケティングは、5月号でもお伝えしたJoe’sの海外部隊が中心になって進めていますが、ブログや、将来実施予定のJoe’s Newsletterなどは、経営方針を反映させる必要があるので、どうしても国内のJoe’sのスタッフが書かないといけません。Japanese Englishでは、English speakerのお客さんは逃げてしまうかもしれないとか、心配がつきません。

 

本ニューズレターで、海外向けサービスについて、今後逐次報告させていただきます。

[2] CloudStackのAPI経由でScalrを使ってみませんか

OSCクラウド東京(2012年12月)に引き続き、5月25日にOSCクラウド大阪が開催される

 

2013年5月25日(土)に大阪・堺筋本町で開かれるオープンソースカンファレンス2013 .Cloud@Osakaで、Joe’sではCloudStackについてのセミナーを行います。基本的な使い方、API経由でCloudStackにアクセスする方法、特にScalrからアクセスする方法についての話になります。これらの機能は、Joe’sのKVMのVPSおよびプライベートクラウドから利用できます。

 

CloudStackに関しては、本ニューズレターでも何度か取り上げて来ました。

 

joes-vps.com

 

Joe’sのKVMのVPSおよびプライベートクラウドでは、APIを経由して、CloudStackの機能を外部から操作することが可能です。たとえば、GUIで使用できる機能の多くはAPI経由で操作可能です。また、APIを使用することにより、CloudStackによるクラウド環境を、別の管理システムと統合することが可能です。RightScaleやScalrはすでにCloudStackのAPIに対応しています。

 

CloudStack API は、CloudStack Managementサーバの8080番ポートで受け付けられ、処理されます。(http://download.cloud.com/releases/3.0.3/api_3.0.3/TOC_Root_Admin.html)。
ユーザ権限によって、GlobalAdmin API(管理者用)、DomainAdmin API(ドメイン管理者用)、UserAPI(一般ユーザ用)の3種類のAPIが用意されています。

 

CloudStack 4.0

CloudStack APIを8080番ポートから使用するには、API鍵の生成と、署名パラメータの指定を行う必要があります。署名作成方法の詳細はCloudStackのドキュメントに記されていますが、おおまかな流れとしては以下のようになります。

 

1. コマンドパラメータをURLエンコード
2. コマンドパラメータの要素をソート
3. エンコードされた文字列を全て小文字へ置換
4. 上記文字列と管理サーバで作成された秘密鍵に使用してsha1で署名
5. signature文字列をURLエンコード

 

Scalrの本社 (SanFrancisco)

この署名作成方法の一連の処理は、bashなどのスクリプトで書いて自動化するのが普通です。APIの応答結果はデフォルトではXML形式の応答ですが、response=jsonのパラメータを追加すれば、JSON形式での応答も可能です。

 

最近ハイブリットクラウドの管理ツールとして注目を集めているScalrからも、CloudStackをAPI経由で管理できます( http://wiki.scalr.com/display/docs/CloudStack

 

また、APIを使わなくても、Joe’sのKVMのVPSでは、ロードバランサ、ファイアーウオール、VPN機能を使って、他社のVPSではできない(VPSというよりはクラウドに近い)ことができます。

 

ScalrにはAPIキーと秘密鍵を入力する必要がある

ドキュメントを読むのは敷居が高い、という方は、日本CloudStackユーザ会から出版されている「CloudStack徹底入門」をざっと目を読むことをおすすめします。

関西近辺にお住まいの方は、是非5月25日のオープンソースカンファレンス2013 .Cloud@Osakaにお越しください。Joe’sではセミナー以外に、ブースに技術のわかるスタッフがいますので、お気軽にお越しください。

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