[1]大事なサイトをサーバーダウンから守る「HAクラスタ」とは

[1]大事なサイトをサーバーダウンから守る「HAクラスタ」とは

Joe’sでは、クラウド・ホスティングサービスを提供する上で大事にしていることがあります。それは、「サーバー管理に詳しくない方でも利用できるサービス作り」です。ウェブブラウザでサーバーを管理できるコントロールパネル「cPanel」、サーバーの運用を一手に引き受ける「マネージドサービス」、技術者が直接対応する「技術サポートダイヤル」など、安いだけで手間の掛かる他社サービスに辟易していたユーザーに好評を博しています。今回紹介する「HAクラスタ」もその一つです。あなたの大事なサイトをサーバーダウンから守る「HAクラスタ」とはどのような仕組みなのでしょうか。

サーバのダウンは担当者にとって永遠の悩みの種だ

 

HAクラスタの「HA」とはHigh Availability(=高可用性)、「クラスタ」とは集合体のことです。つまり、高い継続性を持った集合形態のシステムです。クラスタは複数台のコンピュータで構成されますが、「パフォーマンスクラスタ」というものもあり、複数台のコンピュータで協調して計算などを行い、全体として高い性能を持ったコンピュータとして動作することを目的としています。HAクラスタは、可用性を高めることを目的としたクラスタ、ということになります。

 

HAクラスタは、複数台のコンピュータをネットワークで接続し、お互いの稼働状況を監視しています。クラスタ内の1台のコンピュータがダウンすると、クラスタ内のその他のコンピュータが即座に処理を引き継ぎ、動作を継続します。お互いのデータは常に同期がされており、ダウン時に失われないような工夫がなされています。HAクラスタを構成するにはこれらの、監視・ダウン検知・処理の引き継ぎ・データの同期、など様々な仕組みを作る必要があり、高い技術力が必要となっています。

HAクラスタはサービスを丸ごと引き継いで処理を継続する

 

HAクラスタの歴史は古く、今でもシェアトップを維持しているSteelEye社(2010年に「SIOS Technology」に社名変更)の「LifeKeeper」が誕生したのは1993年、まだインターネットが一般的になる前のことです。それほど歴史のあるソフト(仕組み)ですが、一部の技術者の方を除いて、HAクラスタを知る人は多くありません。理由としては、前述のように高い技術力が必要になることと、コスト高いということが大きかったのではないかと思います。
 

Joe'sのHAクラスタの仕組みの一例

例えばLifeKeeperを導入した場合、本体のライセンスが約50万円、毎年のサポート料も10万円以上掛かり、監視対象のソフトウェアを増やすとさらにコストが掛かってきます。重要なシステムではそれでも十分コストが見合うということもあると思いますが、中小企業や小規模なシステムではなかなか導入が難しいのも確かです。また、LifeKeeperを導入したとしても、LifeKeeper自体が正しく動作しているか?という運用監視は依然として必要になり、その部分の運用コストは下がりません。このような理由から、中小企業や小規模システムに広く普及するというところまでは至っていなかったものと思われます。

 
 

Joe’sでも以前から、「サイトを絶対に落としたくない」というご相談をお客様からいただいていました。Joe’sでは、サーバーをダウンさせないための様々な工夫を行って高い可用性を維持していますが、それでも、アクセス不能攻撃(DoS、DDoS)やハードウェアトラブルなど、技術的・理論的に避けられない理由によるダウンも発生していました。割合としては非常に低いものですが、実際に利用しているユーザーにとっては重大ごとで、仮にショップサイトでかき入れ時にサイトがダウンしてしまうと、大きな損害が発生してしまいます。LifeKeeperを導入するような予算や運用体制はないが、なるべく低コストでサーバーダウンを回避したい、というご要望に応えて、Joe’sのHAクラスタは開発されました。

 

Joe’sのHAクラスタでは、2台のサーバでクラスタを構成します。2台のサーバはリアルタイムでHDDの内容が同期され、同じサーバが常に2台ある、というような状態になっています。それぞれのサーバは固有のIPアドレスを持ちますが、それとは別に、サービス提供用のIPアドレスというものを、どちらか一方が持つ形になります。サーバがダウンした場合はこのサービス提供用のIPアドレスを引き継ぐことで、利用者からは同じサーバにアクセスし続けているように見えます。

 

HAクラスタの導入で、夜も安心して眠ることが出来る

Joe’sのHAクラスタは、全てOSS(オープンソース・ソフトウェア)で構成されていて、ソフトウェアのライセンス料は発生しません。必要なのは、HAクラスタを構成するための初期費用と、サーバが2台になることによる、+1台分の費用です。HAクラスタを運用するための固定のサポート費用などは発生しませんので、非常に低コストでHAクラスタを運用することができます。サーバーを運用する技術者を雇用するには、少なくとも(低スキルの技術者でも)20万円前後の人件費が掛かってしまいますが、Joe’sのHAクラスタでは、クラスタによる高可用性とあわせて、Joe’sによる運用監視がありますので、技術力を全く必要とすることなく運用が可能です。

 

年末に向け、ショップサイトではキャンペーンを開催するなど、サイトの可用性がどんどん重要になってきます。これまである程度のダウンは我慢するしかなかった、という方も、わずかなコストで「落ちないサイト」を作ることが出来ます。無料サーバー相談HAクラスタ導入のご相談も承っておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。