[4]CloudStackでプライベートクラウドを構築してみよう

[4]CloudStackでプライベートクラウドを構築してみよう

Apache CloudStackの新しいTシャツ: シトリックスの担当が島崎氏に変わって、コミュニティも活発になっている。

 

Joe’sではCloudStackを使用したVPSの提供だけでなくオンプレミスでのプライベートクラウド環境の構築も行っています。

 

CloudStackは、インフラ系のクラウド環境構築のためのツールです。最初に複数のサーバーを用意しておきます。それらをそのまま使うのではなく、必要なリソース(CPU・メモリ・ディスクなど)をもった仮想的なサーバーをソフトウェアで動作(仮想化)させます。そのようにして、負荷の変化に対応させ、物理的なサーバーのリソースを効率良く使います。

 

2013年夏に引き続き、2014年夏(8月1日)も大阪市中央公会堂でユーザ会が開催される

このようなツールとしては、商用ではVMwareがよく使われています。オープンソースでは、この他にOpenStackなどが人気があります。CloudStackは、Citrix社がCloud.comから買収し、オープンソース版と商用版を提供しています。オープンソース版は、Citrix社がApache財団に寄贈し、現在はApache CloudStackとよばれています。OpenStackと比べると機能の豊富さでは若干控えめですが、性能が安定しているとされています。商用版は、サービスプロバイダや大手企業での実績があり、VMwareと比較して、価格面で有利とされています。

 

先日も、Joe’sの技術者が某社にプライベートクラウドの検証環境の構築に行ってきました。
環境の違いなどから、若干問題が発生しましたがなんとか期間内に構築できたということです。
Joe’sのサービスでは、CloudStackのApache版を提供していますが、他社のオンプレミスでの環境では、商用版でプライベートクラウドを構築しています。

Joe'sでは、Apache版CloudStackの新バージョンを常に検証し、サービスとして提供している

 
ただ、Joe’sの技術者から見ると、毎日触れているということもあって、両者で大きな差異は感じられない、ということです。

 
プライベートクラウドというと、ハイスペックなマシンをいくつも組み合わせて構築するイメージを持たれる方も多いかもしれません。CloudStackはメモリ4Gのマシン1台でも構築可能です。今回はメモリ8Gのマシン上にCentOS 4台、XenServer 2台を立ち上げ、その上にCloudStackを構築しました。マシン1台の中に仮想DCを作るようなイメージです。

 
 

また、有志によるマニュアル(http://cloudstack.apache.org/docs/ja-JP/index.html)やインストールツール(https://github.com/penguin2716/autoinstall_cloudstack)なども提供されており初心者でも構築可能な環境が整いつつあります。うまくいけば半日程度でインストール可能です。

 

Advancedモードで利用可能な仮想ルータの機能(ロードバランサ)

最近は個人でもCloudStackプライベートクラウドを構築しているという声を聞きます。CloudStackを使うメリットとしては、下記のようなものがあります。

 

•ISOやSnapshot、テンプレートなどの管理が容易
•複数のマシン・複数のハイパーバイザ(KVM, Xen, VMware, Hyper-V)のリソースを柔軟に扱える
•仮想ルータの機能(FW, フォワーディング、ロードバランサ、VPN等)を使用して自由にネットワークを構築できる
•ディスクのCoW(コピーオンライト)機能によるディスクの節約

 
 

Advancedモードで利用可能な仮想ルータの機能(VPN)

 

現在のCloudStackの最新版はバージョン4.3です。現在はバージョン4.4の開発が進められています。4.4以降では様々な機能が追加される予定ですが、大きな変化としてGPU(vGPU)のサポートが挙げられます。GPUサポートによりこれまでは困難だったVM上でのCADやPhotoshopなどの高度なグラフィックツールの使用が可能となります。これまではサーバーやシステムの開発環境として使用することが多かったプライベートクラウドですが、今後は2次元・3次元グラフィックス等、デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)など、様々な場面での活躍が期待されます。

 

また、国内でも、CloudStackのコミュニティは活発に動いています。Joe’sの本社のある大阪では、毎年夏にユーザ会を開いています。今年は、8月1日(金)18:30から、大阪市中央公会堂で開催します。8月1日(金)から2日(土)にかけて、京都でオープンソースカンファレンスが開催されますが、初日の夜になります。

 

OSCなどのイベントでは1年間無料のアカウントを配布しています。ぜひJoe’sのブースで無料アカウントをゲットしてください。