[2] ScalrからCloudStackのAPIをたたくには:OSCクラウド@大阪

[2] ScalrからCloudStackのAPIをたたくには:OSCクラウド@大阪

おなじみのオープンソースカンファレンスののぼり

5月25日(土)、大阪・堺筋本町にある大阪産業創造館で、オープンソースカンファレンス(OSC)クラウド大阪が開催されました。Joe’sではブースでの展示の他、セミナー講演を行いました。OSCクラウドは、昨年12月の東京での開催についで今回が2回目となります。参加者は200名と、やや少ない印象を受けましたが、セミナーの内容としては充実していました。

 

Joe’sでは、KVMのVPSの1年間無償プレゼントを今回も行いました。30名ほどの参加者の方がお申し込みになりました。全体の参加者との比率としてはこれまでで最高であったと思われます。セミナーでは、Joe’sの板東と増本がCloudStackについての話をしました。板東が、CloudStack徹底入門の5章に相当する入門的な話(ウォーミングアップ)をし、増本がScalrというクラウド統合管理ツールからCloudStackのAPIをたたくデモを行いました。

 

Joe'sのブース、オープン前の準備

 

CloudStackでは、通常用意されているユーザインターフェイス(UI)をはなく、API(Application Programming Interface)が用意されていて、そのAPIを用いて開発された独自のUIから操作することができます。たとえば、独自にUIを開発して、エンドユーザー向けにCloudStackを利用したサービスを提供することができます。

 
 
 
 

米国Citrix社からCloudStackユーザ会のリーダー的存在、David Nalley氏も会場に訪れた:左から 板東、増本、中島(電気通信大学大学院生)、David Nalley、緒方 (敬称略)

 

Scalrは、RightScaleなどと類似のもので、たとえば、アマゾンのAWSとCloudStackというように、複数のクラウドを統合管理するツールで、CloudStackの場合、必然的にCloudStackのAPIを用いて操作することになります。オートスケーリング、障害対応、サーバー管理の自動化などを目的として利用されるものです。

 
 
 
 
 
 

Joe's 増本の講演

 

Scalrはオープンソース(OSS)なので、独自にインストールして運用することも原理的に可能ですが、実際にはあまり行われていません。ソースコードは公開されていて、インストールは不可能ではないですが、運用に際して、高い信頼性が要求されます。今回の講演でも、Scalrが提供しているサービスを利用してデモを行いました。

 
 
 
 

Joe's増本らがサンフランシスコのScalr本社を訪問した際の写真(2013年3月): Sebastian(左), 増本(右)

 

CloudStackでは、インスタンスの起動・停止・削除、ネットワーク設定、ホストの操作、テンプレート作成など数百のコマンドが用意されていて、curlコマンドなどでURIにアクセスすることで実行できます(Web API)。APIでCloudStackにアクセスするには、先立ってAPIキー・秘密キーを取得する必要があります。

 
 
 
 
 
 

Scalrの概念図

今回のデモは、以下の手順で行いました。
 
・Role(=テンプレート)の作成
 ・APIキー・秘密キーのScalrへの登録
 ・Scalr用CloudStackテンプレート(=Role)の作成
 ・scalarizr-cloudstackのインストール、Roleへの登録
 
・WordPress設定
 ・Farmの作成
 ・DNS、バーチャルホストの設定
 ・MySQLの設定
 ・WordPressのデプロイ、インストール
 
・ApacheのAutoScale
・MySQLのMaster-Slave構成

 

宮原さん、びぎねっとの皆さん、地元のボランティアの皆さん、お疲れ様でした。

今回のOSCは、宮原徹さん、びぎねっとの方々、地元大阪のボランティアの方々のご協力によって、成功裏のうちに幕を閉じました。皆様、お疲れ様でした。