クラウドコンピューティングと経営革新

[1]インフラはインフレではない:月額5ドルのVPSが出現

「今年もAWSの一人勝ちで終わりましたね」と苦笑いの忘年会 (12月4日、ニッポンクラウドワーキング・グループ)

今年は、アマゾンAWSの一極集中が進み、インフラまわりのサービスでは、国産クラウドが苦戦している感が否めないように思われます。具体的に各社の収益の数値を調査したわけではありませんが、忘年会や年末の挨拶回りなどで、そのようにおっしゃる担当者の方が多くいらっしゃることがわかります。

 

価格を下げれば利益が薄くなり、価格を上げれば新規顧客をつかめず、結局どのようにも価格を決められず、またサーバーだけを提供するので、サービス面で差別化をすることが難しくなっています。レンタルサーバーであれば、各社でいろいろ特徴があるので、共存共栄というしくみが働きます。ただ、パブリッククラウドとなると、価格競争でお互いに自滅していくという状況がありえます。

Joe'sのVPS(海外向けサービス、http://joes-cloud.com)

 

Joe’sではパブリッククラウドは提供していませんが、年明けの新サービス提供の準備をすすめています。その試験的な意味もあって、最近、Joe’s VPS海外向けサービスのラインナップを改定しました。ミニマムプランの月額料金を5ドル(KVMのプラン)とし、プラン数を8に増やしましたが、オプションを減らして簡素にしました。今までは、国内と海外でメニューを共通化していましたが、海外と客層が違うのと、将来の実験的な意味もあって思い切って改定してみました。

Joe'sのVPS(海外向けサービス、KVM)


 
KVMのプランでは、1から8のプランがあります。それぞれの数字を押すとスペックが表示されます。
1. CloudStackか、CloudStack+cPanel
2. バックアップありかなしか
3. OSは何か
4. セルフマネージドかフルマネージドか
を選択することになります。KVMですから、OSは自由に入れられますが、最初からインストールして渡す(契約者が後でマニュアルで変更可能)ことになります。

Joe'sのVPS(国内向けサービス、http://joes-vps.com)


 
海外では、競争がすすみ、VPSも月額5ドルからというのが当たり前になっています。日本でも近い将来、そういう状況はあり得るでしょう。
 

Joe'sではCloudStackのアドバンスモードを使っていて、VPNの機能が使える。


 
Joe’sで提供しているのは、VPSですから通常のクラウドとは違います。ただ、CloudStackを利用していて、アドバンストモードと言って、複数台仮想マシンのローカル通信、VPN、ロードバランサ、ファイアウォールが使えるので、通常のパブリッククラウドと同等の機能をもっています。
 

Joe'sではCloudStackのアドバンスモードを使っていて、ロードバランサの機能が使える。


 
本誌2013年11月号でもお伝えしましたが、インフラ系であっても、独自のサービスを目指すのがJoe’sです(現在は、海外のホスティング・クラウドサービスのトレンドを分析しています)。2014年はさらに踏み込んで、AWS一極集中を阻止するようなサービスを提供していきたいと考えています。そのための要素技術を、次号で紹介したいと思います。

[4]今年2度目のインド研修合宿、アブノーマルな事態が勃発

Joe’s では、2013年4月に引き続き、11月2日から6日まで、インドに研修旅行に行って来ました。ベンガルール(バンガロール)というIT産業の中心地に、海外サービス向けのサーバー管理やマーケッティングの業務に携わるスタッフがいて、技術研修や相互理解を深めるためディスカッションを行ってきました。一度に全員は行けないので、数人ずつ何回かにわけて現地に派遣しています。
 
Joe’sの新拠点ベンガルール:インドのシリコンバレー (2013年5月号)

インドの一般的な都市では、徒歩、自転車、バイク、リクシャ、自動車が 入り乱れている。路肩や中央分離帯には牛がいて、道が空いていれば命がけで追い越しをする。


米国のシリコンバレーの多くのIT企業が、ソフトウェアのオフショア開発(人件費が低い)や24時間体制(時差が12時間前後)の英語にサポートのため に、ベンガルールにスタッフをおいています。Joe’sでは、契約データセンターのあるシリコンバレーにも定期的に(1年に1回程度)人材を派遣しています。そのような、表と裏のシリコンバレーに行き来する他、海外他社との取引のために、たとえば定期的に団体でTOEICを受験するなど、スタッフの英語力を伸ばすことに力を入れています。

ガンジス河を船で渡るスタッフ


 
 
 
 
インド人の英語は、インド人同士では聞き取れても、アクセントや言い回しの速さが違うので、英語ができる人でも苦労します。ブレインストーミングや真っ向からの議論では、一度日本語で考えたものを英語にしていたのでは会話についていけません。ホテルに帰って、そこはそういう風に言えばよかったと思い起こし、英語で口を動かしていて、そのまま寝ていると、夢が全部英語になっていたりします。毎日チャットで会話していて、相手の性格や技術レベルを把握していても、顔を見ながら話をしていると、思い込みや誤解が解けたりします。

現地スタッフの指導(Joe's 増本)


今回参加したスタッフは、インドが初めての人が多く、前回同様、タージマハールやガンジス河に視察に行きました。同じインドでも、ベンガルールとはかなりギャップがありました。インドの普通の都市では、道路に牛が寝そべっていたり、2車線の道で対向車が来ても追い越しをやめず、車が4台横に並んだりします。今回、何人かのスタッフが腹痛になりましたが、丁度、最終日にアユルベーダに行く機会があり、マッサージではなく、ひたいにオイルを落とす技術(シローダラー)をしてもらったら、完全に回復しました。インドでは、アユルベーダは医学であって、そのパーラーは、エステではなく、病院と書いてありました。

現地スタッフが用意してくれたウェルカムパーティー


今回は、アカウントの即時発行などを含むシステムの改善、2015年1月から開始する新サービス、サイトの改善になど関する検討などが検討課題でした。サービスとして提供するものは、かなりインパクトのあるもので、近い将来公表する予定です。今回得られた成果から、サービスでの品質向上、性能向上について、皆様に還元していきたいと考えています。

シローダラーといって、ひたいにオイルを落とすアユルベーダの技術

[3]2010年問題から3年、1024ビットのSSL証明書が消えて何が残ったのか

SSL証明書の国内最大級のショッピングモール Joe's SSL市場


2005年に、米国のNISTが、米政府系システムで使用するRSA暗号は、2011年以降は2048ビット以上のでなければならない、と発表しました。しかし、当時、それに対応できない端末やサーバ・ネットワーク機が数多くあったことから、「暗号2010年問題」と言われました。
 
Joe’s SSL市場でも、多くのお客様からこの問題について問い合わせをいただきました。スマホであれば、ブラウザの更新できますが、ガラケーの場合更新ができず、1024ビットでないとSSL証明書が動作しないため、2048ビットへの移行が遅れがちでした。
 

ブラウザにルート証明書が格納していないと、そのSSL証明書は機能しない。


2011年が目前に迫った2010年後半、NISTでは、ある条件を満たしていれば、1024ビットの使用を2013年末まで認めるルールを発表しました。その期限が、今年末になります。この間、グローバルサインが国内の発行枚数を伸ばしたのも、設立当初から2048ビットの証明書しか販売しておらず、1024ビットのSSL証明書(ベリサインなど)は安全ではない、という営業戦略をとったからであるという説もあります。

この3年間で、セキュリティの不備をつかれ、廃業した認証局もある。この一連の事件で、SSL証明書発行の審査が厳しくなったと言われる。


 
 
ちなみに、Joe’s SSL市場で2013年1月1日から今日までに発行されたSSL証明書のうち、1024ビットのものは1枚もありませんでした。
 
結果として、SSL証明書を選択する基準として従来考慮されていた、携帯(ガラケー)で使えるか否かという条件が検討の対象ではなくなった、と言えます。ドメイン認証か、実在認証かという基準を除けば、製品として本質的な差異はなく、ブランド品を選ぶような基準でSSL証明書を選ぶ傾向が顕著になってきた、といえます。実際、Joe’sで扱っている8種類の証明書は、どの証明書ももすばらしく、甲乙つけがたいというのが本音です。

ベリサイン(現シマンテック)証明書も、現在は1024ビットの証明書は、発行していない。


ところで、この1024ビット、2048ビットの「ビット数」とは何でしょうか。この問題は、Joe’sのスタッフの新人研修でもよく出題されます。そもそも、RSA暗号は、2個の素数の掛け算は時間がかからない、掛けたものを素因数分解するには計算時間がかかる、という原理に基づいています。7×13=91の計算は数秒でできても、91を素因数分解しようとすると、普通の人は1分以上かかります。1024ビットの数は10進数で300桁程度になります。その数を素因数分解できれば、RSA暗号は解読できます。それを2048ビットにしたことで、解読に要する時間が、2倍よりずっと大きくなると言われています。

 
Joe’s SSL市場では、難しい問題でも回答できるように、日頃から準備をしています。SSL証明書について、お気軽にお問い合わせください。皆様のご利用をお待ちしています。

[2]関西オープンフォーラムの懇親会で純米大吟醸「獺祭」が登場

大阪市営地下鉄のコスモスクエアから乗り換えて、ニュートラムでKOFの 会場へ


11月8日(金)、9日(土)に、大阪南港のアジアトレードセンター(ATC)で、恒例の関西オープンフォーラム(KOF)が開催されました。KOFは、中野秀男氏(現大阪市立大学名誉教授)のよびかけで2002年からはじまったイベントで、当時は景気状況がよくなく、大阪にあった大企業の多くが本社を東京に移転するなど、大阪で開催されていたイベントがなくなっていった時代であったということです(実行委員 安田豊氏)。
現在開催されているオープンソースカンファレンス(OSC)も、その第1回のKOFを協賛したびぎねっと(代表: 宮原徹氏)がその精神を引き継いで、オープンソース(OSS)のイベントを全国に広めていったということです。その意味でKOFは、大阪発のOSSイベントの元祖と言っても過言ではありません。Joe’sでも、Joe’sオープンソース推進プロジェクトといって、日頃からOSSのイベントを支援していて、2011年11月から今回まで3回連続で協賛企業として参加しています。

実行委員長の中野先生とJoe's代表の鈴木禎子


 
 
関西オープンフォーラム、ニュートラムに乗れないくらいの盛況ぶり (2012年11月)
 
「悲しい色やね」の大阪南港で、第10回 関西オープンフォーラム (2011年11月)
 
 
 

Joe's 池原による、「CloudStack 4.2でLinux Containerを動かす」の発表


最近は、Joe’sのブースはNetCommons (NC)の隣になることが多いようです。Joe’sは、ユーザ会であるコモンズネットで賛助会員になっていて、NCがすぐに動作する、NetCommonsReady Goldの認証を受けています。また、Netcommons標準サーバーというサービスの中でNCがプレインストールされたサーバーを1年間無償で提供しています。隣のブースでNCの説明を受けた方に「OSSは、使ってみるのが一番」ということをお伝えして、無償サーバーを利用することをおすすめしています。また、今回もKVMのVPSのアカウントを1年間無償で提供していて、多数のお申し込みをいただきました。セミナーでは、Joe’sの池原がOSC東京に引き続き、CloudStack 4.2のLinuxContainer(LXC)が動作する機能に関して、発表しました。
 

ブースの様子。今回も無料VPSで、多くの方がブースに訪れた


KOFには、ブース出展、セミナー(ユーザ企画)の他に、発表者の横からスタッフが補足の質問や(厳しくない)ツッコミを入れるというなにわ流のショー形式の発表(ステージ企画)があります。今年は間に合いませんでしたが、Joe’sでは、将来ステージ企画などにも、チャレンジする計画を立てています。
 
KOFの懇親会は、今年は同じATCの中でも、KOFの会場と同じエリアの中の6階で行われました。ビールをサーバーごと提供する協賛企業の方も毎年いらっしゃいますが、それ以外に日本酒やワインなどがテーブルの上に用意されていました。中野先生が前日購入された、純米大吟醸の獺祭(だっさい)が目立っていました(1本がすぐになくなりました)。

今年の懇親会は、中野先生が純米大吟醸「獺祭」を準備されていた


2014年のKOFは、11月7日(金)、8日(土)にATCで開催されるということです。黄緑のTシャツを着て会場を走り回られたKOFのスタッフの皆さん、お疲れ様でした。

ユーザ企画(セミナー)やブース以外に、ステージ企画と言って、発表者の 横でKOFスタッフが(打合わせなしで)ツッコミを入れるという、なにわ流のプレ ゼンがある。発表は、Wordbenchの森川琢磨さん

[1]あなたのVPSは、VPNとロードバランサが使えますか?

イベントで配布しているJoe's VPSのKVMアカウント


Joe’sでは、KVMのVPSは、1契約の場合でも、仮想ルータ+仮想サーバーの形(LANを構成している)でお渡ししています。このLANに仮想サーバーを追加すると、その仮想サーバー間は、インターネットを介さずに、通信ができます。そして、仮想ルータのNAT(Network Address Translation)の設定を変えない限り、ポートはすべて閉じていますから、各仮想サーバーは、セキュリティ的に安全な状態にあると言えます。

LANではローカルIPで、インターネットではグローバルIPで通信が行われる。VPNは、PCなどの端末が、仮想的にLANの中におかれる


 
 
 
また、CloudStack (Apache版)という信頼できるソフトウェアを利用していて、最新の技術動向に呼応してバージョンアップがなされています。他社でも最近、ローカル通信が可能なVPSのサービスが発表されましたが、CloudStackには、通常のローカル通信以外に、重要な機能が2個あります。VPNとロードバランサです。VPNは、仮想サーバーが1個でも利用できますので、この機能を使わない手はありません。

CloudStackでは、各仮想サーバーのローカルIPはわかるようになっている。


 
VPNは、端末(ご自身のPCなど)を、LANの中に埋め込む技術で、結果として、LAN内の仮想サーバーと端末の間を仮想的に、インターネットを介さないで通信できます。Joe’sでは、無償提供のものでもグローバルIPアドレスをお渡ししていますが、仮にLAN内のすべてのサーバーがグローバルIPをもたなくても、そのLAN内のすべてのサーバーにその端末から、ローカルでアクセスすることができます。例えば、社内利用などでインターネット経由の通信をしたくない場合など、グローバルIPを持たずにイントラネットのレベルで通信することができます。どのサーバーがどのローカルIPを持っているかは、CloudStackの機能で、わかるようになっています。

ロードバランサでは、ひとつのグローバルIPが複数のローカルIP(仮想サーバー)に対応される


また、インターネットで公開されているサーバーに対して、アクセスの集中を防ぐために、同じ役割を担うサーバを複数導入して、負荷を分散させる構成にすることがあります。その場合、物理的な機器(ロードバランサ)を設置して負荷分散を管理しますが、CloudStackで用意している仮想LANでは、仮想ルータがこの機能をもちます。端末からアクセス要求があると、仮想ルータは動作している仮想サーバーの中から、負荷分散のアルゴリズムにしたがって、その一つを選択して、処理を割り当てます。
CloudStackでは、どのグローバルIPへのアクセスに対して、どのローカルIPの仮想サーバー(複数)の間で、ロードバランスさせるかを指定すると、ラウンドロビン等のアルゴリズムを用いて、複数台のサーバーに処理を割り当てます。

CloudStackで、ロードバランスを指定するには、グローバルIPとそれに対応させる複数のローカルIPを指定すれば良い。

 
VPNとロードバランサ、どちらも仮想LANやローカルIPの概念のないVPSではできない機能です。
Joe’sのVPSでは、非常に簡単に設定できます。是非お試しください。

[4]Joe’s ビジネスセンターがオープン7年目

Joe'sビジネスセンターのサイトにおかれた有名な動画


銀座・青山・梅田の月額4200円のオフィス、1000社にご利用いただいているバーチャルオフィス Joe’sビジネスセンターは、2006年10月の青山オフィスオープン以来、7周年を迎えることができました。
 
Joe’sのバーチャルオフィスは、普段は自宅や別のオフィスにいて、郵便物や電話を転送してもらい、商談やセミナーのときだけそのオフィスに行く、というサービスです。名刺やサイトには、銀座や青山といった一等地の住所を載せることができます。

バーチャルオフィス専門の女性スタッフ


 
 
この7年で、サービスの品質向上に向けて、提供させていただいているサービス環境がめまぐるしく変化しました。
 
1.2008年3月に梅田オフィス、2009年7月に銀座オフィスがオープン
2.会議室の空室状況がオンラインで閲覧でき、予約できるようになった(2012年7月号)
3.転送電話が、当初はNTTボイスワープのみだったが、Joe’s phone(転送電話先などを変更できる便利なコンパネがついて格安)を利用できるようになった(2013年1月号)

オープンソースの会合でも利用されています

4.会議室が18:00まで(青山は17:00まで)利用できるようになり、また12:00-13:00の時間帯も利用できるようになった(2013年5月号)。また、無償利用可能な時間数も増加した(2013年1月号)
5.梅田の会議室の改修工事(外部との音声遮断)、青山のテーブルや椅子の交換
6. 銀座、梅田の会議室がオープンソースのイベントに無償で提供するようになった
 
銀座、青山、梅田とも、立地選定の段階からバーチャルオフィスのサービス提供を想定していますので、アクセスの便利さ・アメニティとも最高のロケーションを誇っています。
 

落ち着いて話のできる商談室

また、サービスの性質上、受付と住所が共用であるため、セキュリティと個人情報の取り扱いには細心の注意を図っています。セキュリティ会社と契約し、外部侵入を防ぐとともに、ISMSの取得(2013年7月号)により、社内の内部統制を図っています。皆様に、安心してご利用いただけるサービスになっているものと思われます。

 
皆様には、オープン7年を迎えましたことを感謝しています。今後とも、よろしくお願い致します。

[3]TOEIC団体受験のすすめ

リスニング、リーディングともマークシート、合計2時間で行われる。


英語ができないと、昇進できないとか、海外出張させてもらえないという会社は、大企業を中心として、昔からありました。英検やTOEICのスコアの提出を義務づけたり、団体受験を実施するとかです。それどころか、最近では、楽天のように、社内の公用語が英語という会社も出てきました。
 

Joe’sでは、10月4日(金)にJoe’sのサーバー部門のスタッフ全員(社長、役員を含む)で、TOEICの団体受験をしました。8月の夏期休暇の前に、9月末に実施するという社内のアナウンスがありました。
 
TOEICは、一般受験の場合、年に10回程度しか実施されておらず、40日前に申し込み、結果も1ヶ月以上たってから郵送されます。したがって、受験しようと思ってもスコアを提出するタイミングがあわなかったり、手続きが面倒であったりします。しかし、会社で団体受験する場合、企業情報を一度登録しておくと、それ以降は、実施の20日程度前にオンラインで日時を指定すれば、試験当日の数日前には試験問題が郵送されてきます。しかも、受験して2週間で結果が、その会社のTOEIC担当者に戻ってきます。サイクルが短い(半分)こと、会社の都合のよい日時を指定でき、社内で実施できることがメリットです。

大阪会場(Joe'sビジネス・センター梅田)


 
Joe’sでは、以前からそうでしたが、英語力を必要とする業務が少なからずあります。サーバー管理やSSL証明書の業務では、海外のベンダーとチャットやメールでやりとりすることが多く、また国内向けのサービスのサポートでも、チャット画面で英語で問い合わせてくる方が2割程度います。
 
10月15日(火)に、担当者から各人に証書(スコアとその内訳が記載されたもの)が渡されました。団体受験の場合、会社の上層部にスコアがわかってしまいます(個人受験なら、良かった時だけ、スコアを知らせるという手もあるでしょうが)。

 

各人に手渡しされたスコアの記載された証書

今回の団体受験は、初めてでしたが、会社として多くの情報を得ることができました。まず、「英語が必要である」ということを社内に周知させることができました。また、上層部から見ると、各人の英語のスキルを把握できるので、配置や評価に使うことができます。
 

また、受験したスタッフからは、スコア返却時の面接に、「英語力をのばすきっかけになる」とか、ポジティブな意見が多くだされました。日本人だと、留学でもしない限り、英語を自分で勉強することはあまりないように思われます。「TOEICのスコアが会社に知れる」というネガティブな考えもあるかもしれませんが、結果として、業務でも日常生活でも、英語力をのばす習慣ができるように思われます。英語力は、会社ではなく、各個人の財産であるという自覚が必要ではないでしょうか。

社内の全受験者のスコアの一覧表(の上の部分)


 
Joe’sでのTOEIC受験は、次回は来年1月下旬に予定されています。真の国際企業を目指していきたいと考えています。

[2]OSC東京:CloudStack 4.2がリリース。LXC機能は動作不可

今回も賑わったJoe'sのブース


オープンソースカンファレンス(OSC) 2013 Tokyo/Fallが、10月19日(日)・20日(月)に、東京の明星大学で開催されました。Joe’sでは、東京、京都、名古屋などの開催で協賛企業として参加しています。
 
今回も、ブース、ビジネスライトニングトーク、セミナーで発表を行いました。ブースでは、前回のOSC京都同様、スタンプラリーに参加しました。OSCに参加して、指定されたすべてのブースでスタンプを押してもらうと、プレゼントをもらえるようになっています。

展示会場(明星大学 205室)


今回は、Joe’sのブースで、スタンプを押していただきました。
ブースでの目玉は、何と言っても、CloudStackで動作するKVMのVPSの1年間無償のプレゼントで、今回も多数お申込みいただきました。
 
セミナーに関しては、10月6日に新しくリリースされた、CloudStack 4.2のLXC(Linux Container)機能に関して、
池原が発表しました。

明星大学の学食で行われた懇親会


 
LXCは、物理サーバーの上で複数台の仮想サーバーを動作させる、いわゆる仮想化の技術の一つです。ハイパーバイザーによって、仮想サーバーをいったんエミュレートするのではなく、共通のカーネルにあるグループ(仮想サーバに相当し、コンテナとよばれる)に属するプロセスで構成されます。各プロセスが別のコンテナの領域をアクセスしないような仕組みになっています。OpenVZなどもこの範疇に属しますが、LXCはKVMと同様、Linuxカーネルの一部に組み込まれていて、今後ユーザ数の増加が見込まれています。Joe’sでもLXCのVPSを世界に先駆けて発表し、現在も多くの方にご利用いただいています。

Joe's 池原のセミナー


 
CloudStackは、KVMやXenなどのハイパーバイザーの仮想サーバーを発行して管理するソフトウェアです。同様の機能がコンテナのLXCについても付与されるということがロードマップにも掲載されていて、Joe’sでも今年の5月頃から注目してきました。今年8月のCloudStackユーザ会 in 大阪でも同様のテーマで、池原が発表しています。

ハイパーバイザー型の仮想化


 
 
今回は、結論からいいますと、時間をかけて検証しましたが、10月19日(金)の発表までに動作確認が間に合いませんでした。Joe’sの池原の話では、「バージョン4.2のバグなのか作り込みが甘いのか、前提条件の不足から追証が必要」ということでした。基本的に、libvirtという仮想化管理システムのAPIを、CloudStackのインターフェイスから呼び出すだけですので、特に難しい問題を含んでいるわけではないと考えられる、ということです。

コンテナ型の仮想化


 
CloudStackをサービスの基盤として使用する以上、社内でソースコードレベルで把握(細部は難しいとしても、モジュール単位での動作を把握)し、使う側ではなく、開発する側に立つ必要があると考えています。LXCを商用サービスとして提供している数少ない企業と言えるJoe’sが、率先して最先端の情報を正しく把握し、開発者の立場として情報発信していく必要があると反省しています。

CloudStack


 
次回、11月8日(金)、9日(土)の関西オープンフォーラム(KOF)で同様の発表をすることになっています。さらに情報を収集してのぞみたいと考えています。

[1]EC-CUBE標準サーバーなら、消費税が何%でも大丈夫です

消費税率8%が、10月1日の閣議決定されたという公式発表があった


消費税が来年4月から8%、近い将来には10%に上がるということで、消費が冷え込んで、景気が悪くなるのではないか、という懸念をされている方も多いかと思います。ただ、それにもまして、消費税の変化にシステムがついていけるかどうかも重要と思われます。
 
EC-CUBEという国産のオープンソースのショッピングカートに関しては、本ニューズレターでも、何度か取り上げています。
 
 
 
EC-CUBE 2013、夢は世界へ: パートナー新年会@銀座 (2013年1月号)
EC-CUBE 2.12、プラグインとのインターフェイスが標準化、Joe’sですぐに(無料で)使ってみよう(2012年6月号)
Joe’sのサーバーがEC-CUBE No.1に ?! (2012年2月号)
いいね!でEC-CUBEつきサーバーが無料で使える(ec-cube.org) (2011年11月号)
無料のEC-CUBE プレインストールのサーバーに、人気が殺到 (2011年9月号)
サポートを重視した、EC-CUBE標準サーバー(ec-cube.org)、Joe’sから新登場 (2011年5月号)
 
アマゾンや楽天などのショッピングモールでネットショップを運営されている方も、売上の何割かをシステム利用料として支払う必要がある、ショッピングモールの他の店舗との差別化ができないなどの理由から、独自ECサイトをもつ方が増えています。オープンソースで無料であり、カスタマイズがさほど難しくないなどの理由から、EC-CUBEを最初に検討される方が多いようです。
 

9月19日に、EC-CUBE 2.13.0がリリース


EC-CUBEでは、9月19日に、新しい消費税率に対応したバージョン2.13.0がリリースされました。
 
 
1.変更前の取引には変更前の、変更後の取引には変更後の税率が適用される
2.8%から10%というような段階的な税率変更にも対応
3.生活必需品などの消費税率を低くするなどの、いわゆる軽減税率にも対応
 

1年間無料で利用できるEC-CUBE標準サーバー


すでに、旧バージョンで運用している人は、
 
a. 2.13.xにバージョンアップ
b. 2.13.xではなく、新消費税率対応用のプラグインを利用する
 
のいずれかの方法をとらざるを得ないと思われます。
EC-CUBEの場合、サイト開発の際に、通常はカスタマイズしますので、そのサイトを開発した業者に依頼する必要がでてくるでしょう。後者のプラグインは、弊社が確認する限りでは下記のページに存在しているようです。
 
http://www.ec-cube.net/products/detail.php?product_id=539
 

EC-CUBEサイトで根強い人気、Joe's SSL市場


もし、今からEC-CUBEを始めようという場合、Joe’sの無料のサーバー(EC-CUBE標準サーバー、入門プラン)を利用されてはいかがでしょうか。1年間無料ですが、1年経過後に有償プラン(標準プラン)に移行することを強制されません、また、「http://お好きなサブドメイン名.ec-cube.org」の形のURLで利用でき、標準プランに移行の場合、移行先の独自ドメインへのリダイレクトサービスも提供されます。

10月から株式会社ロックオンで、EC-CUBEの担当責任者になった金氏 (2012年6月のOSC北海道で)。


 


Joe’sでは、2008年1月に、ホスティングパートナーになって以来、EC-CUBEを応援しています。是非ご利用いただければと、考えています。

心に響く言葉を持っているか?! -東京五輪招致でのプレゼン力-

まず(1)番目は、前回落選の反省を踏まえ、事前のロビー活動やプレゼンテーション法など専門家のアドバイスを受けていたこと。多くの世界的スポーツイベントを成功させた、イギリスのスポーツ・コンサルタント会社がバックアップしています。⇒ 失敗を繰り返さない真摯な学習能力と効果的な対応策。
 
(2)番目が、プレゼンター(皇室・首相・都知事・担当JOC役員・アスリートなど)と内容が適材適所で選ばれていて、プレゼンバランスが良かった点。⇒プレゼン対象であるIOC委員たちに、何を、如何に、誰が、アピールしなければいけないか。イベントのコンセプトを的確に把握。
 
(3)番目は、各プレゼンターが、IOCの公用語であるフランス語と英語を駆使して、プレゼン内容の深い理解を計った。⇒同時通訳をできるだけ使わず、プレゼン対象へ深く強くメッセージを伝える。
 
(4)番目は、話すときの表情、身振り手振りなどのジェスチャーを加え、視線もしっかり前を向き、自信にあふれている自己主張になった。⇒伝統的に日本人の美徳とされてきた、「謙虚」「謙遜」文化からの脱却。
 
(5)番目は、プレゼンターに、笑顔があり、明るさがあり、そして夢と希望があった。⇒近代五輪の最大のテーマを五感で表現・理解。
 
(6)番目は、要所要所で、具体的かつ印象的なエピソードを挿入し、プレゼンテーション全体がひとつの物語のように見事に構成されていた。例えば、滝川クリステル氏は流暢なフランス語で、「何か落し物をしたら、日本では必ず戻ってくる」と、日本が世界一安全な国であることをアピールし、日本の「おもてなし文化」=ホスピタリティ精神を説明しました。⇒プレゼンテーション・シナリオの完成度が高い。
 
そして最後の(7)番目のポイントは、プレゼンテーション冒頭で、いかにIOC役員たちのハートを掴むか。⇒これ以上ないという素晴らしいキャスティングに成功。
 
冒頭に登壇したのが、高円宮妃久子さまでした。洗練されたフランス語と英語を織り交ぜ、東日本大震災に対する世界の方々からの援助へのお礼を述べ、日本が世界に対して感謝している姿勢がとても印象深く、心に響いてきました。
 
まさに、これから始まるプレゼン全体に大きな期待と感動を予感させるものでした。そして、その結果は、みなさんがご存知の如くです。心に響くメッセージを届けるのが、如何に至難の業か。そしてそれが相手に届いた時の感動と達成感。そんなことを改めて痛感させてくれた、プレゼンテーションでした。
 
東京五輪まで、あと7年。如何です? 7年後とは言わず、3年後のあなたを、あなたの会社を、あなたの仕事の未来予想図を、試しに一度、プレゼンテーションしてみては・・・。かく言うJoe’sの7年後のビジョンはというと、自信を持ってみなさまに披露できるものがあります!! と言いたいところなんですが・・・。
 
文責:高橋 正敏(Joe’sビジネスセンター スーパーバイザー)

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