クラウドコンピューティングと経営革新

[1]CloudStackユーザー会 in 大阪:バージョン4.1の深堀りに苦戦

引っ越しのCMにも登場する大阪市中央公会堂

 

2013年8月2日(金)に大阪市中央公会堂で、CloudStack(CS)ユーザー会が開催されました。会場の中央公会堂は、引っ越しのCMにも出てくる赤レンガの建物で、重要文化財にも指定されています。写真にもあるように、夜にライトアップされるとまた別の顔を見せてくれます。

 

CloudStackユーザー会の輿水会長

CSユーザー会の大阪での開催は、今回が4回目になります。東京から主要メンバーの方が参加していただき、話題を提供していただきました。大阪支部からの依頼があって、Joe’sのスタッフが会場の設営および会議の進行役を担当させていただきました。

David Nallay氏(右から2番目)と中島氏(中央)とJoe'sの3名

 

最初に、輿水会長から、6月に米国サンタクララで開催された国際イベントCloudStack Collaboration Conference 2013の参加報告をしていただきました。それ以外の発表は、最近リリースされたCSバージョン4.1についての、より詳細な検証結果(深堀り)に関する報告がメインでした。5月に大阪で開催されたOSCクラウドを訪れたDavid Nallay氏(米国Citrix社)も、「4.1および続く4.2で、飛躍的な機能増強なされるはずだ」ということを示唆していました。

バージョン4.1のVMスナップの深堀りを担当していた中谷氏

 

ところが、フタを開けてみると、例えば、VMスナップショットなど、4.1に搭載される予定だった機能の多くが4.2以降に見送りとなっていました(中谷氏の講演)。Apache版はOSSであるので、完全な商用と違って、やむを得ない面があるかもしれません。

バージョン4.2のLXC機能を夢見たJoe's 池原

 

Joe’s池原の講演は、バージョン4.2のLXCの機能についてでした。LXCを国内外で唯一商用サービスとして提供しているJoe’sでは、LXC (Linux Container)が、KVMやXenと同等にハイパーバイザーとして動作するということ(4.2)に関して期待していましたが、リリース前でドキュメントがなく、手探りで調査したが、及ばなかったという報告にとどまりました。バージョン4.2でのLXCのリリースは難しいのではないか、という話でした。
https://cwiki.apache.org/CLOUDSTACK/lxc-support-in-cloudstack.html

Scalrのデモで場内をわかせたJoe's 増本

 

Joe’s増本の講演では、前回のOSCクラウド大阪の際に一部発表したScalrからCloudstackのAPIをたたくという内容で、スケールアウトなどのデモを見せました。2012年の暮れに秋葉原で開かれたIDCFの梶川氏のハンズオンのイベントの資料を参考にしています。

大阪・淀屋橋で懇親会

 
 
 
 
 
 
 
 
 

[スライド]
輿水氏: http://www.slideshare.net/samemoon/20130802-cloud-stackss
北瀬氏: http://www.slideshare.net/kkitase/cloudstackcephvalidation
中谷氏: http://www.slideshare.net/SatoruNakaya/cloudstackusersgroup13nakaya20130802
大削氏: http://www.slideshare.net/star76/2013080213cloudstackcloudstack41
北条氏: http://www.slideshare.net/hirokihojo/cloud-stack20130802
池原: http://www.slideshare.net/joeswebhosting/cloudstack-in
増本: http://www.slideshare.net/joeswebhosting/cloudstack-in-25072650

 

今回も濃い内容の発表が続きましたが、参加者数という面では、前回の45を下回る36にとどまりました。イベントの開催などで、関西を中心としたクラウドのコミュニティを大きくしていく必要があるということを痛感させられました。イベント終了後、淀屋橋の居酒屋で懇親会をしました。皆様お疲れ様でした。

 

[4] SSL市場はどのようにして始まったのか

SSL証明書の原理(マンガ「ごきげんにゃん」より)

Joe’s 10周年記念マンガ「ごきげんにゃん」の最新話(vol. 7)で、Joe’sが新規事業として、SSL証明書の発行サポートのサービスを行う、Joe’s SSL市場を始めたいきさつについて書かれています。ここでは、もう少し踏み込んだ内容についてご紹介します。

 

SSLは、Secure Socket Layerの略で、サーバーが意図した送信先であることを確認した上で、情報を暗号化して送信するための通信手段です。個人情報を送信したり、クレジットカードの情報を入力する場合には、必須になります。対面と違い、インターネットでは、相手が誰だがわからないので、フィッシング(オレオレ詐欺)の被害にあう可能性があります。そこで、例えばベリサインやグローバルサインといった認証局に、そのサイトの所有者であることを認証してもらい、その証明書をサイトに掲示します。証明書といっても実体は数十行のテキストですが、公開鍵暗号の技術を用いて、偽造できないような仕組みが施されています。

 

Joe's SSL市場のサイト (https://www.joes-ssl.com)

 

Joe’sがSSL証明書の発行サポートの事業を開始したのは、2002年12月に英国のComodo社とパートナー契約の締結をしたときからでした。今もそうですが、当時はベリサインやThawte(ソート)といった証明書が非常に高価で、Comodo以外で、年間1万円未満で購入できる証明書がありませんでした。また、Joe’sのサーバーをご利用頂いているお客様に、SSL証明書の代金として、サーバーの年間利用料以上の金額を負担してもらうのは難しいのではないか、という判断がありました。

 

専用SSL証明書が設置可能なJoe'sの共用サーバー

 

他社のレンタルサーバーでも、共用SSLを利用できるところはあります。しかし、その場合、そのサイトがそのレンタルサーバーを使っているという証明にしかならず、本来の役割を果たせません。Joe’sでは、共用サーバーでも専用SSL証明書が設置でき、しかも安価なComodo証明書が利用できるということもあって、多くの方に、共用サーバーと専用SSL証明書をセットでご利用いただいています。

 

cPanelとPleaskを販売するJoe's コンパネ市場

 

このように、Joe’sではComodo証明書のみについて、販売および発行サポート、設置(サーバー利用者のみ)を行ってきました。ベリサインやジオトラストも設置はできましたが、発行サポートがなく、他社で高価な金額で購入する必要があり、また設置の代金も頂いてきました。

 

転記が訪れたのは、2008年のレンタルサーバーのイベントで、ベリサインとグローバルサインからパートナー契約の話を頂いたときでした。その際に、Comodoを含めてどの証明書を提供するのがよいのか、検討しました。最終的に、販売するブランドを制限せず全てのブランドを提供して、お客さんの側でどれがよいか選んでいただく、という形が最も受け入れられるのではないか、という結論になりました。車で言えば、トヨタだけを販売するのではなく、ホンダも日産もマツダも販売すれば、多くのお客様に来ていただけるだろう、ということです。同様の視点で、Joe’sコンパネ市場というコンパネを販売するサイトでも、従来はcPanelのみでしたが、ParallelsのPleskも販売するようになりました。

 

SSL証明書の注文を毎日20枚以上いただいているJoe'sのサポート体制

また、ベリサインにしろ、ジオトラストにしろ、当時オファーをいただいた仕切価格では高すぎた(現在のJoe’s SSL市場の販売価格より高い)ので、徹底的に販路を開拓しました。レンタルサーバー他社では、ベリサインを定価85,050円(Joe’sでは39,900円)やグローバルサインを36,540円(Joe’sでは、18,900円)といったメニューのみを用意し、それ以外は販売せず、設置に際して手数料をとるところもあります。

 

SSL証明書発行というビジネスはブランド品の販売と似たところがあり、発行側では、販売数量を増やすのも重要ですが、それ以上に価格を下げない(高く維持していく)ということを重要視していて、比較的高価なサービスとなっています。

2008年10月に誕生したJoe's SSL市場は、国内最大のSSL証明書再販サイトに成長していった(マンガ「ごきげんにゃん」より)

 

ただ、これからECサイトを始めたいという場合に、SSL証明書だけに高額な費用を支出できないというのが、実際です。Joe’sでは創業以来、低価格でレンタルサーバーを提供するなど、常に弱い立場のユーザーを支援してきました。そのため、SSL証明書再販事業においても、レンタルサーバーと同様に低価格のサービスを追求しています。また、価格だけではなく、電話や面会でもサポートが受けられる、というのもJoe’s SSL市場のメリットです。企業が購入しやすいように、料金の後払いも可能です。

 

2008年10月に現在のJoe’s SSL市場のサイトがオープンし、爆発的なヒットになりました。年間発行枚数5,000を超える、国内最大のSSL証明書再販事業になりました(国内でのSSL証明書は年間10万枚程度(ベリサイン4万枚弱、グローバルサイン4万枚弱、ジオトラスト2万枚弱、セコム1万枚)になっています。

 

Joe’s SSL市場では、皆様のご期待に添えるよう、今後も努力を続けていきたいと考えています。

[3] 今年も味噌カツを食べにOSC名古屋に参加しました

名古屋名物の味噌カツ

6月22日(土)に、オープンソースカンファレンス(OSC)名古屋に参加してきました。会場の名古屋国際センターは、昨年より多くの方が参加され、活気に溢れていました。Joe’sでは、OSCの主要都市での開催は、過去2年の間、協賛として参加しています。今回は、ブースでの展示の他に、セミナー、ビジネスライトニングトークで発表してきました。

 

昨年のOSC名古屋では、スタッフが終わってから、名古屋コーチン(鳥)で乾杯しました。それ以外にも名古屋には、味噌カツ、味噌煮込みうどんなど、美味しいものが沢山あります。

 
 

名古屋国際センターでは、ブースは1フロアですべておさまる

 

セミナーでは、前半緒方がJoe’sのVPS(virtual private server)サービスの概要に関して説明し、後半増本がLinux Container (LXC)の最新情報に関して説明しました。Joe’sでは、仮想化でもハイパーバイザー(KVM)とコンテナ(LXC, Virtuozzo)の両方を提供しています。まず、その原理とメリット・デメリットについて説明しました。ハイパーバイザーはx86のマシンをエミュレートするので、仮想サーバーではroot権限を持つことができます。コンテナは、一つのカーネルが複数のマシン(コンテナ)のプロセスを管理するので、カーネルは変更できませんがroot権限を持つことは可能で、仮想化のオーバーヘッドが小さく、効率がよくなります。特に、LXCに関しては、2011年にJoe’sが世界で初めて、VPSの商用化に成功しています。増本の発表は、libvirtという仮想サーバーの制御を行うライブラリについてと、LXCのインストールについてでした。

 

ハイパーバイザによる仮想化

Joe’sのブースは、NetCommons(NC)の隣の位置でした。NCのスタッフは、コモンズネット理事の永原さんをはじめ、訪問者の方に少しでもわかってもらおうと、非常に熱心でした。ブースの机を挟んで話をするのではなく、机の前に来て距離をおかないで話をされていました。このようにすれば、名刺交換もできますし、混みいった話もできます。

 
 
 

コンテナによる仮想化

また、Joe’sのブースにきていただいた方の中で、Joe’sのKVMのVPSについて、仮想ルータのNATを経由してVPSにアクセスされる、という点にひかれる方が数多くいらっしゃいました。今回も、KVMのVPSの1年間無償のアカウントを配布しました。CloudStackがすぐに使えるので、かなり喜ばれていたのではと思われます。

 
 

Joe'sのブース

 

8月2日(金)~3日(土)には、京都でOSCが開催されます。Joe’sでも、セミナー、ブース、ビジネスライトニングトークで皆様の満足いく発表ができる様、通常業務で忙しい中、全力で準備しています。是非、セミナーとブースにお越しください。なお、OSCに初めて参加される方は、スタンプラリーに参加されることを、強くおすすめします。OSCのファンになり、将来、コミュニティの一員として参加するなど、より積極的に参加されるきっかけになると思います。

 
 

Joe's 増本のセミナー講演

[2] 海外向けサービスのサイト joes-cloud.com がリニューアル

海外向けサービスの新サイト(joes-cloud.com)

昨年10月にスタートした海外向けのVPS/プライベートクラウドの海外向けサービスのサイトをリニューアルしました。サービスのプラン・価格は、従来通りです。当初は、国内向けサービスのサイトを英訳して、金額を変更(国内向けでは月額750円からが、海外向けは月額9ドルから)しただけでしたが、日本人向けと英語圏向けとでは、デザインや表現で嗜好が異なるのではないかという判断から、今回のリニューアルという結論にいたりました。

 

国内向けサービスのサイト(joes-vps.com)

 

海外向けサービスは、サーバーをシリコンバレーのHurricane Electric (Joe’sが2005年より契約)においていることと、サポートが英語(電話、Kayako、チャット)であることが、国内向けサービス(大阪府吹田市と一部シリコンバレーにサーバーを設置)と異なります。海外向けサービスは、米国だけではなく、全英語圏の地域の方からご利用いただいています(米国内のユーザは、全体の1/3程度で、香港・シンガポールなどアジアが1/3、その他が1/3という比率)。そのため、サーバー管理はもちろんのこと、サポートが24時間体制になっています。

 
 

24時間365日の英語サポート体制のJoe's海外部隊

サイトの変更は、マーケティングとの絡みで、いろいろな工夫がなされています。サポートの窓口が広く、また新規のお客様がコンタクトが取りやすくなっていることなどが特徴で、国内サイトでもそうですが、サイトを見ていると、「ご質問などございましたら伺います」というチャットの画面が出てきます。

 

海外向けは、国内向けとは異なるマーケティングが必要になってきます。キーワード選びも英語ですが、英訳した単語がそのまま有効なキーワードになるとは限りません。また、ライバルが非常に多いので、そうした海外他社と差別化できるキーワードやテキスト広告が必要です。

 

Joe'sのサイトを見ていると飛び出すチャットのウインドウ

 

今回のサイト構築およびマーケティングは、5月号でもお伝えしたJoe’sの海外部隊が中心になって進めていますが、ブログや、将来実施予定のJoe’s Newsletterなどは、経営方針を反映させる必要があるので、どうしても国内のJoe’sのスタッフが書かないといけません。Japanese Englishでは、English speakerのお客さんは逃げてしまうかもしれないとか、心配がつきません。

 

本ニューズレターで、海外向けサービスについて、今後逐次報告させていただきます。

[1] ISMS取得までの道のり

認証書を手にする鈴木禎子代表とプロジェクト責任者の緒方取締役

Joe’sのISMS認証取得プロジェクトのスタートは、約1年前にさかのぼります。当時、社内の管理体制強化の必要性を感じていた鈴木禎子代表は、様々な手法を検討する中で、ISMSの存在を知りました。ISMSを調べていく中で、当社の同業者や当社が利用しているデータセンター事業者でも取得されていることが分かり、管理体制の強化を行うだけでなく、認証取得事業者としてサービスの信頼性をアピールすることもできる、有効な方法であると考えました。

 

ISMSの取得にあたっては、鈴木禎子代表の他、最高情報責任者(CIO)に就任したばかりの緒方俊輔取締役がプロジェクト責任者を担当しました。また、特にISMSの取得要件として必須とされているわけではありませんが、初めての認証取得ということもあり、LRM株式会社( http://www.lrm.jp/ )の認証コンサルティングを受けてスタートすることになりました。

 

ISMSの認証書。苦労したからこそ喜びもひとしお

コンサルティングでは、ISMS認証取得は必ずしも難しいものではないことが分かりました。ただし、何かマニュアルの様なものがあってその通りにやれば取得できる、といった単純なものではなく、マネジメントをどの様にやるかはあくまで認証を取得する事業者が考えるものであり、当然ながら認証取得後の業務フローに深く関わってくるものであることから、ややもすれば、「認証の取得」が目的になってしまいがちではありますが、それではISMSの意義の大半が失われてしまうと考え、コンサルタントへの質問を繰り返しながら如何にうまく自社に適合させていくかを検討していきました。

 

ISMSの認証取得プロセス。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)のサイトより引用

 

先ほど「マネジメント方法は取得側が考える」ということを書きましたが、そうは言っても規格の定義であったり、過去の取得事例などから、セオリーと言える様な内容も沢山あります。分かりやすいものとして情報システムのパスワード管理を例にすると、

 

・PCには必ずパスワードをかける(これは当たり前ですが…)
・パスワードは*ヶ月ごとに変更する
・パスワードには半角英数大小文字を使い、ランダムで8文字以上にする

 

といったものです。これらのセオリーを参考にしながら、自社ではどの様な基準にするか、セオリーにあたるもので現時点で実施できていないことがないか、といったことを一つ一つ現状分析・方式検討する作業を繰り返しました。ISMS認証の取得作業のほとんどは、このフェーズの作業でしたが、Joe’sでも、効率を重視するあまりISMSの基準では不十分な管理方法になっている箇所もあり、具体的に様々な改善を行うことができました。

コンサルティングを担当したLRM株式会社のサイト「iso27001.jp」

 

最終的に、自社の「マネジメントシステム管理マニュアル」の作成が完了し、それを基にした社内システムの再構築による業務フローの刷新を行った後、認証審査を受け、無事に認証取得が完了しました。

 

ISMSの認証取得を契機に、社内にも業務フローの改善サイクルが生まれ、徐々に具体的な効果が出てきています。その効果を自社のサービス運営改善に繋げ、ユーザー様が安心してサービスをご利用いただくことができる様、これからも取り組みを続けていきたいと考えています。

[4] Moodle 2.5をすぐに使ってみよう

Moodleの本部(オーストラリア・パース)のオフィス内にある卓球台の前で

Moodleは、インターネットを利用した家庭学習や独学のためのオープンソースのCMSで、国内でもユーザー数が急速に増えています。Joe’sでもMoodleがインストールされたサーバーを1年間無償で提供したり(LMS標準サーバー入門プラン)、ムードルの勉強会に会場を無償で提供するなど、Moodleの普及につとめています。

 

このたび、2013年5月14日にMoodle 2.5がリリースされました。

http://docs.moodle.org/dev/Moodle_2.5_release_notes

Linuxでコマンドラインから操作が出来る方は、

http://docs.moodle.org/25/en/CLI#Upgrading_via_command_line

の操作で、簡単にアップグレードできます。

LMS標準サーバー(http://lms.ac)

 

現在、Joe’sのLMS標準サーバー(標準プラン、入門プラン)をご利用で、2.5にアップグレードをご希望の方は、サポートでご依頼いただければ、無償で対応します(万が一の場合に備えて、依頼の前にバックアップをとっておいてください)。

 

Moodle 2.5で何が違うというと、大きいのは以下の3点です。
 
 ・バッジ
 ・BootStrap
 ・User Interfaceの向上
 
バッジは、学生がスキル、興味、学習の到達度を、教師や他の学生に表示できるものです。Moodleの教師が、そのコースの学生にバッジを渡すことになりますが、Mozilla OpenBadgesというサイト(http://openbadges.org/)に格納し、自分のブログなどで、そのバッジの置かれたOpenBadgeのページヘのリンクを表示することができます。WordPressでそのためのプラグインなども開発されています。Moodleで発行されるバッジは、OpenBadgeのフォーマットにそったもので、そのバッジが学習しているMoodleのコースやサイト以外でもアナウンスされることになります。ただ、OpenBadgeのプロジェクトは2011年に始まったばかりで、実績ではまだこれからといったところです。

バッジを新規に設置する

 

Bootstrapは、Twitterが開発・提供しているCSSのフレームワーク(ひな形)です。オープンソースですので、誰でも無償でダウンロードしてすぐに使えます。Bootstrapを用いると、エンジニアがデザイナーに依頼することなく、自力でそれなりのデザインが作れます。また、カスタマイズが容易、JavaScriptを書かなくてもよい、レスポンシブなWebデザインにも対応している、などの利点があります。最近のWeb開発でも、非常に多く取り入れられています。

 
 
 

見栄えがよくなったユーザインターフェイス。そのページを展開する・しないで、細部が表示・非表示にできる

BootStrap自体に興味をおもちの方は、

 http://dotinstall.com/lessons/basic_twitter_bootstrap_v3

などが参考になると思います。実際、dotinstall.comのサイト自体、Bootstrapを使って作成されています。

 

Moodleは、学校だけではなく、社内研修や、コミュニティの勉強会などでも、とにかく「学ぶ」ところであれば至るところで使えるCMSです。Joe’sのLMS標準サーバーでは、1年間無償でMoodle 2.5がインストールされているサーバー(入門プラン)をお渡ししています。すぐに試していただければと思います。

[3] なぜJoe’sはバーチャルオフィスをはじめたのか

Joe'sビジネスセンターのサイト (http://joes-office.com)

創業10周年記念マンガ「ごきげんにゃん」も、昨年6月に創刊して1年になります。現在まで6回発行されています。第5話、第6話はバーチャルオフィス(Joe’sビジネスセンター)開業についてのエピソードになります。全部で10話の発行の予定です。

 

2006年10月に現在の青山オフィスでのバーチャルオフィスのサービスを開始する前に、実はJoe’sでも1年ほど都内にある外資系のバーチャルオフィスを利用していました。ロケーションは良かったのですが、非常に高額(月額7万円)でした。会議室も10分につき1,260円かかるので、商談でも、お客さんの話を聞く余裕もありませんでした。そこで、バーチャルオフィスを使わないで、お客さんと外で天ぷらなど食べながら、くつろいで商談するようになりました。その方が安かったし、商談もうまくいきました。また、秘書と呼ばれる人たちも、外国人客が多いので英語は上手でしたが、「おもてなし」のような対応はいま一歩、という印象を受けました。

ごきげんにゃんの第5話・第6話(全10話)の表紙

そこで、都内でもっと安いバーチャルオフィスをインターネットで検索した上で、10件程度内覧しました。しかしどのサービスも、月額2万円以上、スタッフが常駐していない、駅から遠い、(女性の目から見て)部屋が綺麗になっていないのいずれかに該当していました。そうこうしているうちに、自社でJoe’sブランドでバーチャルオフィスを立ちあげないかという話になりました。

 

他社サービスの多くが、空いたビルの空室や利用しているオフィスの一部をバーチャルオフィスとして提供しています。しかしJoe’sの青山オフィスは、バーチャルオフィスとして収益をあげることを念頭に、立地の段階から検討(駅から近いか、住所は人気があるか)しました。スタッフも、バーチャルオフィスの秘書として適した人材を採用しました。このようにして、格安バーチャルオフィスの草分けとしてJoe’sビジネス・センターは開業しました。

英語は上手だがおもてなしの対応にかける高額外資系バーチャルオフィス

客になってお金を払ってみると、どのようなサービスであって欲しいというニーズが見えてきます。Joe’sが高額の外資系のバーチャルオフィスを契約していなかったら、Joe’sビジネス・センターは誕生していなかったと思います。

 

レンタルサーバー事業も、鈴木禎子代表が海外に滞在していた際に、客としてお金を払って利用していたレンタルサーバーに不満を抱いたことがきっかけでした。ただ、バーチャルオフィスと違い、反面教師と言うよりは、国内にcPanelを利用した格安のレンタルサーバーのサービスがなかったことをチャンスと考えました(第1巻)。

 
 
 
 

1-2ヶ月に1回、鈴木禎子代表が、マンガの担当者とその巻のシナリオの打ち合わせをする

 

次号(第7話)は、Joe’s SSL市場についてです。
どうぞ、ご期待ください。

[2] ScalrからCloudStackのAPIをたたくには:OSCクラウド@大阪

おなじみのオープンソースカンファレンスののぼり

5月25日(土)、大阪・堺筋本町にある大阪産業創造館で、オープンソースカンファレンス(OSC)クラウド大阪が開催されました。Joe’sではブースでの展示の他、セミナー講演を行いました。OSCクラウドは、昨年12月の東京での開催についで今回が2回目となります。参加者は200名と、やや少ない印象を受けましたが、セミナーの内容としては充実していました。

 

Joe’sでは、KVMのVPSの1年間無償プレゼントを今回も行いました。30名ほどの参加者の方がお申し込みになりました。全体の参加者との比率としてはこれまでで最高であったと思われます。セミナーでは、Joe’sの板東と増本がCloudStackについての話をしました。板東が、CloudStack徹底入門の5章に相当する入門的な話(ウォーミングアップ)をし、増本がScalrというクラウド統合管理ツールからCloudStackのAPIをたたくデモを行いました。

 

Joe'sのブース、オープン前の準備

 

CloudStackでは、通常用意されているユーザインターフェイス(UI)をはなく、API(Application Programming Interface)が用意されていて、そのAPIを用いて開発された独自のUIから操作することができます。たとえば、独自にUIを開発して、エンドユーザー向けにCloudStackを利用したサービスを提供することができます。

 
 
 
 

米国Citrix社からCloudStackユーザ会のリーダー的存在、David Nalley氏も会場に訪れた:左から 板東、増本、中島(電気通信大学大学院生)、David Nalley、緒方 (敬称略)

 

Scalrは、RightScaleなどと類似のもので、たとえば、アマゾンのAWSとCloudStackというように、複数のクラウドを統合管理するツールで、CloudStackの場合、必然的にCloudStackのAPIを用いて操作することになります。オートスケーリング、障害対応、サーバー管理の自動化などを目的として利用されるものです。

 
 
 
 
 
 

Joe's 増本の講演

 

Scalrはオープンソース(OSS)なので、独自にインストールして運用することも原理的に可能ですが、実際にはあまり行われていません。ソースコードは公開されていて、インストールは不可能ではないですが、運用に際して、高い信頼性が要求されます。今回の講演でも、Scalrが提供しているサービスを利用してデモを行いました。

 
 
 
 

Joe's増本らがサンフランシスコのScalr本社を訪問した際の写真(2013年3月): Sebastian(左), 増本(右)

 

CloudStackでは、インスタンスの起動・停止・削除、ネットワーク設定、ホストの操作、テンプレート作成など数百のコマンドが用意されていて、curlコマンドなどでURIにアクセスすることで実行できます(Web API)。APIでCloudStackにアクセスするには、先立ってAPIキー・秘密キーを取得する必要があります。

 
 
 
 
 
 

Scalrの概念図

今回のデモは、以下の手順で行いました。
 
・Role(=テンプレート)の作成
 ・APIキー・秘密キーのScalrへの登録
 ・Scalr用CloudStackテンプレート(=Role)の作成
 ・scalarizr-cloudstackのインストール、Roleへの登録
 
・WordPress設定
 ・Farmの作成
 ・DNS、バーチャルホストの設定
 ・MySQLの設定
 ・WordPressのデプロイ、インストール
 
・ApacheのAutoScale
・MySQLのMaster-Slave構成

 

宮原さん、びぎねっとの皆さん、地元のボランティアの皆さん、お疲れ様でした。

今回のOSCは、宮原徹さん、びぎねっとの方々、地元大阪のボランティアの方々のご協力によって、成功裏のうちに幕を閉じました。皆様、お疲れ様でした。

[1] NetCommons関西が発足:Joe’s@梅田で第1回の勉強会

NC専門のホスティングサービスNetCommons標準サーバー

NetCommonsという学校や自治体で人気のあるCMSがあります。Joe’sでは、2011年6月からユーザ会であるコモンズネットの賛助会員になり、2011年8月から、NetCommons標準サーバーというNetCommons専門のホスティングサービスを提供しています。とりわけ入門プランでは、「http://サブドメイン名.netcommons.ac」のURLで、1年間無料でNetCommonsがインストールされたサーバーを利用できるようになっていて、コミュニティの拡大に寄与しています。

 

NetCommons関西のFacebookのグループ

色々なCMSがありますが、NetCommonsはウェブの知識がなくても、ある程度本格的なサイトが作れるようになっています。お知らせやメニューといったモジュールに対応したブロックを積み上げてページが構成されます。NetCommonsには、すでに20以上のモジュールがあります。それと、各ページにアクセスできる権限が階層的に分けられているので(ルーム)、グループウェアとして利用することができます。

 

5月20日に、関西有志で、勉強会の拠点となるようなグループ(NetCommons関西)が結成されました。お金や時間をかけずに、自由にやろう、という趣旨ですが、勉強会などの会場はJoe’sで提供することになっています(Joe’sオープンソースプロジェクト)。

https://www.facebook.com/groups/111893528985645/

NetCommons関西の第1回の勉強会の会場になるJoe'sビジネスセンター梅田オフィス

 

第1回の勉強会は6月20日(木)に開催されますが、すでに定員に近い参加のご表明をいただいています。講師は、大阪で開発の業務に従事している佐々木泰男(エディ・ケイ)さんにお願いしました。佐々木さんは、コモンズネットの理事である永原篤さんの前職の上司で、Joe’sと永原・佐々木両氏が意気投合して、今回のようなイベントがすんなりと決まりました。今後は、6月20日のイベントやその懇親会に参加された方の要望を聞きながら進めていく形になると思われます。Joe’sでは、NetCommonsを推進する企業として、スポンサー的な役割を果たしていきたいと考えています。

 

コモンズネット総会で説明する国立情報学研究所の新井紀子先生

 

ところで、コモンズネットがあるのに、なぜNetcommons関西かということですが、いくつか理由があります。NetCommonsは、他のオープンソース(OSS)と比較すると、ユーザーが全国に広がっています(自治体や学校など)。これまで、講習会やユーザーカンファレンスなどのイベントがほとんど東京で開催されていて、そのために自費で地方から出張されていた方も多かったということです。そのため、コモンズネットでも、永原さんを中心に、各地のオープンソースカンファレンス(OSC)に出展して、盛り上げていく計画を進めています。6月22日の名古屋でのOSCも、コモンズネットとJoe’sのブースの位置を隣にしていただいています。

 

NCバージョン3のキャラクラー「ミカエル」

 

それともう一つ大事なのは、一般的にOSSのコミュニティは、メンバーの総意でボトムアップ的に動いて行かないと、本当の意味での活力にはならないということです。国立情報学研究所のプロジェクトとして国から支援していただいていることはありがたいことですが、それだけでNetCommonsのコミュニティが育つということではないと思います。東京以外から、自発的に活動する人が出てくるということは、NetCommonsにとって喜ばしいことだと思います。

 
 

コモンズネット行きつけの居酒屋「百人亭」(国立情報学研究所そば)

 

また、6月10日は、NetCommonsのバージョン3の機能についてと、そのNetCommons3公式キャラクター(名称決定前)のシールの話で盛り上がりました。バージョン3については、8月21日に開催予定のNetCommonsユーザカンファレンス2013で、升川竜治さん(国立情報学研究所)が講演します。また、公式キャラクターでは、WordPressの「わぷー(Wapuu)」には及ばないが、皆で盛り上げて行きたいということでした(テクネコ 加藤和幸さん)。

懇親会が終わってからは、コモンズネット行きつけの居酒屋(竹橋、百人亭)での2次会で盛り上がりました。

[4] Joe’sビジネスセンターの商談室・会議室の利用時間が延長

20人程度のセミナーができる会議室 (銀座)

 

Joe’sビジネスセンターは、バーチャルオフィスのサービスを提供しています。2006年10月に開業し、格安バーチャルオフィスの草分けとして、ご好評いただき、現在は銀座・青山・梅田の3オフィスで1000社以上(国内最大級)の方にご利用いただいています。他社のサービスと違い、スタッフが常駐、会議室が一定時間無料で利用できるなど、契約している方が「自分のオフィス」として誇れるような環境を提供させていただいています。

 
 

20人程度のセミナーができる会議室 (梅田)

 

さて、Joe’sビジネスセンターの契約者の方から、会議室は、予約システムができてから「便利になった」という声を多数いただいています。以前は、電話で会議室が空いている時間を問い合わせる必要がありました。しかし、現在では、ログインして、空いている時間帯を見ながら時間を決めて、 オンラインで予約するという形式になり、便利になりました。

 

落ち着いて話ができる商談室

 
 
 
 

しかしながら、その利便性がゆえに最近会議室の利用率が高まり、特に銀座では、1週間先でも、空室の時間帯を探すことが難しくなってきました。そこで6月1日から、12:00~13:00のお昼の時間帯(青山・銀座・梅田)、および17:00~18:00の時間帯(銀座・梅田)も利用できるように改善させていただくこととなりました。

 

利便性が高くなったといわれる、会議室予約システム

 

たとえば、10:30~12:30という使い方は、現在はできないようになっていますが、これが可能となります。また、夕方16:00~18:00や17:00~18:00という時間帯もニーズが高いので、今まで以上に皆様のニーズにお応えできるのではないかと自負しています。

 

その他、ご質問、ご要望などございましたら、会議室ご利用の際などに、スタッフにお伝えいただければ幸いです。

 

スマホからも会議室の予約ができる

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