クラウドコンピューティングと経営革新

[4] CloudStack 4.0採用のKVM版VPSを提供開始しました

KVMは、X86で動作する任意のOSをインストールできる

 

Joe’sでは、VPS(Virtual Private Server)として、LXC(Linux Container)、Parallels Virtuozzo、KVM(Kernel-based Virtual Machine)を提供しています。このうちKVMは、x86で動作するOSを自由に選択できるメリットがあります。KVMのVPSは他社でも提供していますが、Joe’sの場合、契約者自身がCloudStackのインターフェースを使って仮想サーバーを生成・管理できるようになっていて、低価格(年払いの場合月額で換算して625円~)のVPSサービスでありながら、他社のクラウドサービスと同等の機能を有しています。特に複数の仮想サーバーをご契約いただいた場合、以下のようなメリットがあります。

Joe'sのKVMは、仮想ルーターのNATを介してインターネットとつながるので、VPSというよりはパブリッククラウドのサービスに近い

 

・ 仮想サーバー間の通信がインターネットを介さない
・ ロードバランサー機能によるアクセス分散、冗長化

 

2013年4月1日より、CloudStackのバージョンを4.0ベースに更新しました。国内でCloudStackを採用しているインフラ系クラウドの業者は、Joe’sも含めて、バージョン2.2ベースで提供していました。バージョン3以降は、有償版(Citrix社版と無償版(Apache版)に分かれました。しかしそれ以降、VPSおよびパブリッククラウドの業者で、バージョン3以降のCloudStackを利用しているところはほぼ皆無に近い状況です(弊社調べ)。

 

CloudStack徹底入門も、CloudStack 2.2ではなく、4.0で解説がなされている

 

Joe’sでは、2012年11月の関西オープンフォーラムおよび2012年12月、2013年2月のオープンソースカンファレンスといったオープンソースのイベントで、1年間無償のアカウントを配布して来ました。各アカウントで仮想ルーターの状況が視覚的に把握できる、ネットワークの性能がバージョン2.2と比較して安定しているなどのメリットが確認でき、運用上の問題が生じていないことから、今回のバージョンアップという結論に至りました。

 
 
 
 

CloudStack 4.0をインストールしたJoe'sのVPSは、2012年11月のKOF(関西オープンフォーラム)ですでに無償(1年間)で配布されている

 

Joe’sでは今後も、インフラ系クラウドを利用される方々のニーズに応えられるようなサービスを積極的に提供していく所存です。よろしくお願い致します。

 
 
 

2012年12月のOSCクラウドでも無償(1年間)配布を行なっている

[3] 社内研修でMoodleってアリですか?

オーストラリアのパースにあるMoodleの本部(有名な卓球台の前)

4月になると職場に新人が配属されますが、皆さんの会社では、社内研修はどのようにされていますか?

 

Joe’sでは、以前は、毎年4月から週に2回程度、電話サポートが始まる前の時間帯に30~40分、新人と若手が集まって基礎知識の研修をしていました。たとえば、SSL証明書でいえば、公開鍵暗号と共通鍵暗号の原理、認証局の階層構造、SSLのプロトコルといった基礎知識を電話サポート開始前に、サポートや請求の対応の仕方など業務の知識は業務中にといった具合にでした。ただ、基礎知識の研修に関しては、問題点がありました。全員がそろわないと講義が始まらないということもそうですが、理解の早い人と遅い人とで、差が出てくるということがむしろ問題でした。

 

Moodle専門のサービス、LMS標準サーバー

 

そこでJoe’sでは、2012年春からMoodleによるの研修導入しています。先月号でも紹介しましたが、Moodleはインターネットを利用した家庭学習や独学のためのオープンソースのシステムで、Joe’sでもMoodleがインストールされたサーバーを1年間無償で提供したり(LMS標準サーバー 入門プラン)、Moodleの勉強会に会場を無償で提供するなど、Moodleの普及に努めています。

 
 
 

スライドの一部(cPanel)

 

Joe’sのMoodleの教材は、至って簡単なものです。以前に使っていた講義のスライドに音声をつけたもの、それに対しての課題10問程度、模擬試験問題集からなります。

 

講義だと1回しか聞けませんが、音声付きスライドだと、疑問点のあった箇所を何度でも聞けます。SSL証明書の原理などは、通常は一度聞いただけでは新人が理解できないのが普通で、教師役の担当者が補講を何度もやらされていましたが、Moodleの導入でその手間も減りました。

 
 

2013年のコース

 

また、生徒(新人)の側からも、達成レベルを試験で点数で評価さられると、業務の評価と関連付けられるのではないかという恐怖感がありますが、課題を提出しそれを教師が添削するというやり方だと、むしろ教師と生徒の一体感のようなものが生まれてきます。

 

教材を作成するのは若干手間が要りますが、今までの研修の教材の蓄積があれば、それをファイルの形にすれば何とか始められます。CMSといっても、社外の人に見せる必要はなく、社内の人しか閲覧しないので、デザインにこだわる必要もありません。ただ、社内に熱意のある教師がいることが必須です。

 
 
 

教師側から、提出された課題を添削する

 

Joe’sでは、読者の皆さんにMoodleの導入をおすすめします。LMS標準サーバー のうち1年間無料の入門プランで準備を進め、2014年春の研修でLMS標準サーバー 標準プラン(月額1,575円)でデビューして下さい。読者の皆さんの職場でも、Moodleで優れた人材を育てることを祈ってやみません。

 
 
 

Moodleでは、教師側から、学生のアクセス状況(ログ)が見れる

[2] あなたのPHPアプリ遅くないですか? CMSならFastCGIがおすすめです

info.phpで、FastCGIを確認できる

 

WordPressやEC-CUBEなどCMSは、PHPとMySQL(もしくはPostgreSQL)で動作するのが普通です。PHPは、フォームや掲示板などのWebアプリケーションを記述するプログラム言語で、ページの内容を記述するHTMLと組み合わせて記述されます。

 

インターネットのサーバーには、ブラウザからの入力に対して応答するWebサーバー(Apache)、メールの送受信を行うメールサーバー(SMTP/POP3)などのプログラムが起動しています。サーバー上ではサーバー機能の処理(プロセス)が複数同時に実行されています。

 

Joe's自慢のコンパネcPanelでは、ディレクトリごとにPHPのバージョンを選択できる

 

PHPは、PHP本体がWebサーバーと独立して実行されるCGI版と、Webサーバーに内蔵されたPHPモジュール内部的に実行されるモジュール版とに大別されます。

 

前者は、PHPスクリプトが実行されるたびに新たにプロセスを起動するので、どうしても処理が重く、サーバーに負担がかかります。対してモジュール版では、Webサーバーのプロセスの中で実行されるため、余分なプロセスを起動する必要がありません。したがって、パフォーマンスでは、モジュール版の方が有利で、わざわざCGI版を利用する理由も見いだせないように思えます。

 

今駒氏のページOSS Japanでの問題提起

 

しかしモジュール版では、Webサーバーの権限を利用するため、同じサーバーの他ユーザーのファイルを閲覧したり、改ざんしたりすることが理論上は可能です。そのため、レンタルサーバー(特に共用サーバー)では、CGI版しか提供されていないことが多いようです。モジュール版であっても、セーフモードという機能を使ってアクセスを制限することが可能ですが、設定状態によってアプリケーションが動作しなくなる可能性もあり、初心者にとっては対応が難しいのが実情でした。

 

PHPがCGI版だとサイト訪問者がイラツイて、売上にも影響が出かねない。Joe'sのEC-CUBE標準サーバーはFastCGIを採用しているので、安心だ

 

そのために、他のユーザーとサーバーを共有する共用サーバーではなく、わざわざ専用サーバーやVPSを契約したということをよく耳にします。確かに性能や自由度を得ることはできますが、共用サーバーと比べて費用がかかるだけではなく、サーバーの管理の余計な手間がかかってきます。サーバー技術者を持たない組織にとって、これは大きな負担となります。

 

Joe’sでは、モジュール版でも、CGI版でもない、FastCGIという方式を採用しています。FastCGIでは、PHPがそれぞれのユーザーの権限で動作するので、ディレクトリやファイルには所有者のみパーミッションを与えれば動作します。また、ディレクトリ毎にPHPのバージョンを切り替えることができます。たとえば、WordPressをバージョンアップするために、(サイト全体の)PHPのバージョンを上げると、他の処理で、動作していたものが動かなくなる危険があります。FastCGIでは、そのような不具合を避けることができます。

 

Joe's SSL市場で購入したSSL証明書は、共用サーバー・専用サーバーJoe'sの素で、無料でインストールしてもらえる。

 

共用サーバーのPHPでFastCGIを利用しているのは、国内ではJoe’sくらいですが、国際的にはFastCGIが広く普及しています。各種のCMSが、FastCGIで動作するように設計されているということです(今駒氏のfacebookページ)。

 

Joe’sの共用サーバーは、月額1,575円~(2アカウント目からは50%オフ)で、

 

・PHPをFastCGIで動作させている

 

以外に、

 

・SSHが標準で使える (月額5,000円程度のサービスなら、他社でもある)
・専用SSL証明書が設置可能(Joe’s SSL市場で購入すればインストールが無料)

 

などのメリットがあります。いずれもセキュリティへの配慮から採用された仕様となっていて、高速セキュリティ、高速大容量セキュリティ、超高速セキュリティというコースの「セキュリティ」もここから来ています。

[1] クラウド全盛でもなくならない「レンタルサーバー」という選択肢

仮想サーバーが仮想(ローカル)ネットワークで結ばれ、外部のネットワークと仮想ルータで結ばれている。

 

仮想サーバーや仮想ネットワークなどの、いわゆるインフラ系のクラウドの利用が増えています。Joe’sでいえば、プライベートクラウド、VPS(Virtual Private Server/仮想専用サーバー)などのサービスがそれに該当します。それらの仮想サービスを使った場合、データセンターでラックを借りるのと論理的に等価になります(仮想データセンター)。サーバーを購入せずに、スペックを指定し、CPUやメモリといったリソースを複数の仮想サーバーに割り当て、それらで仮想ネットワークを構成して、インターネットとの境界に仮想ルーターをおきます。

 
 

Joe'sのコンパネcPanelは、ファンが多い。仮想専用サーバーJoe'sの素では、cPanelの他、Pleskも選べる。

 

現在これらのクラウドサービスを利用しているユーザーは、従来は、

・インターネットからアクセス可能なサーバーを保有していた

・データセンターを契約していた

・レンタルサーバーを契約していた

のいずれかであったと思われます。

このうち、レンタルサーバーを利用していて、クラウドへの移行を検討したが、やはりレンタルサーバーに落ち着いたという方が、実際には多いということです(Joe’sの営業の話)。

 
 

仮想専用サーバーJoe'sの素を発案した営業責任者の緒方。「仮想サーバーの技術を駆使して、Joe'sの素をもっと多くの方に」と抱負を語っている

 

共用サーバーや、Joe’sでいえば 専用サーバーJoe’sの素 のようないわゆるフルマネージドのサービスは、サーバー管理をレンタルサーバー業者が代行するので、ユーザーはそのようなスキルをもった人員を雇用することなく業務に専念出来ます。Joe’sでは以前から、「Joe’sの技術者は、あなたの従業員です」というコンセプトでご利用頂いています。

 

特に、Joe’sの素の契約者の半数以上の方は、以前はJoe’sの共用サーバーをお使いで、サイト数が増えたり、ネットワークの負荷が大きくなったことを契機に移転していただいた方々です。専用サーバーといってもフルマネージドですから、共用サーバーと同じくらいの気軽さ(共にcPanelで管理する)で、サーバーの管理よりサイトの管理に集中出来ます。他社では、フルマネージドといってもOSのアップデートしかせずに、それ以外のサーバー管理をしないフルマネージド専用サーバーというのもありますが、Joe’sの場合完全にサーバー管理を代行し、24時間体制で監視、障害復旧を行います。

 

平日は朝8時から夜10時まで、土日祝日も、契約者からの連絡をまつJoe'sの技術者

 

昨年の12月にリリースした仮想専用サーバー Joe’sの素も、そうしたコンセプトのもとでサービスを提供しています。通常の専用サーバーとは異なり仮想化技術を使っていますので、1契約者で物理サーバーを専有できるわけではありませんがパフォーマンスはかなり高く、月額25,200円のプラン2Vでは、専用サーバープラン12(月額31,500円)よりも、パフォーマンス単体では上の性能を発揮します。また、月額12,600円のプラン1Vは、これまで、費用の面で、共用サーバーから専用サーバーに移転できなかった方々におすすめです。サポートの内容はどちらも同じレベルですので、こちらの方がコストパフォーマンスがもっと高いかもしれません。

 

Joe'sの技術者はあなたの従業員です、管理者不要です。

 

仮想専用サーバーは、仮想化技術を利用してインフラコストが下がっている分、安価で提供していますが、品質は今までの専用サーバーに劣るものではありません。何かあれば、平日の8:00~22:00、土日祝日の9:00~18:00につきましては、上級技術者から電話で直接サポートを受けることができます。また、東京と大阪では、対面でのコンサルティングも行っています。

 

Joe’sの技術者は、あなたの従業員です。サーバー管理はJoe’sに任せて、サイト管理に集中していただければと思います。

[4] Joe’s流シリコンバレーの歩き方

シリコンバレーのデータセンター(Hurricane Electrics)のフロアー

 

3月14日から17日まで、Joe’sのスタッフがシリコンバレーのデータセンター(Hurricane Electrics, HE)にサーバーおよびネットワーク機器の整備に行って来ました。HEは、Fremontの南で、San Jose からI-880を車で北5にマイル行ったあたりにあります。

 

作業自体は、依頼すれば、HEの現地スタッフが代行してくれますが、実際に実機を見て、古いサーバーを廃棄し、ネットワーク機器を交換し、さらにHEの上層部とビジネスの話をすることもあります。2004年にラックを契約してから、今回で8回目の滞在になりました。

 

 

有名なハイテク企業が非常に多い。Facebookの本部は、ハイウェイ101の東側に引っ越している。

 

 

通常、3日程度の滞在が多いのですが、スケジュールの50%程度が作業で、残り半分はレクレーションにあてられます。シリコンバレー・サンフランシスコ付近は夏でも湿気が少なく、また冬でも暖かい(若干雨が多い)のが特徴です。18日に帰国したスタッフも、汗ばむ陽気で、桜が満開になっていたということです。

 

 

 

 

 

 

以前は、緊急で部品が必要になったときなど、Fry'sの巨大パソコンショップで調達することもあった

 

 

Joe’sでは、専用サーバーのプラン7, 17,18、共用サーバーのマルチメディアコース、海外向けサービスのサーバーは、すべてこのHEの10ラックの中にあります(http://www.joeswebhosting.net)。プラン7の契約数が伸びたときに、Cerelonのマシンを大量に納入しました(2004年-2005年)。ただ、現在では、省電力ハイパワーのマシンが主流になり、また仮想化によって、ラックの使用効率が向上しています。

 

 

 

 

Milpitasの巨大アウトレットにJoe'sが進出していた(Joe'sジーンズ)

 

レクレーションとしては、Milpitasの巨大アウトレット、Fry’sの巨大パソコンショップ、Santana Rowのおしゃれなレストラン (イタリア料理、寿司)、San Francisco中華街の飲茶、Fisherman’s wharfのPier 39 (野生のアシカ見物、クラムチャウダー)、Stanford大学、Napa Valleyのワイナリー(Opus 1, Robert Mondavi, Sattui, Hess, Bellinger)、Harbinの混浴温泉などによく行きます(それぞれ合計3回以上)。時間があるときには、アルカトラズ島、Intel博物館、Yosemite国立公園に行ったりしています。Harbin温泉は、Joe’sの鈴木禎子代表も行きましたが、女性でひとりだけしっかり水着を着ていたので目立っていました。

 

San Joseの原宿 Santana Rowにあるイタリアンレストラン。

 

Joe’sに限らず、インフラのエンジニアは、体力はもちろん、精神力を消耗します。サーバーのメンテナンスというよりは、エンジニアのメンテナンス(リフレッシュ)的な意味が大きいと言えます。また、スタッフが、英語力を伸ばす、視野を広げるきっかけになるなど、研修的な意味もあります。

 

Joe’sでは、このような経験を生かして、サービスをご利用の皆様に、より高い品質のサービスを提供したいと考えています。

 

 

 

 

Opus-1の高級ワイン。試飲が一杯40ドルもする。

 

Harbin温泉の入り口

 

 

[2] オープンソースカンファレンス東京に1700名が参加、熱い議論が

有名なOSCののぼり。

 

オープンソースカンファレンス (OSC)は東京では、最近は、明星大学で春と秋に開催されています。都心から若干遠いのですが、毎回参加されている方、熱心な方が大勢いらっしゃいます。OSCは、オープンソース(OSS)のコミュニティの方が出展してセミナーやブースでの展示を行うイベントです。

 

 

Joe’sも協賛として、今回で11回目の参加となりました(東京、京都、名古屋など大都市が中心)。最近は、KVMのVPSを無償で配布するなど、OSCといえばJoe’sといわれるくらい重要な存在になりました。

 

KVMのVPSの1年間無償配布などで、Joe'sのブースは今回もにぎわった

 

昨年から始まった『OSC .Government ~オープンソースと政府・自治体~』以外に、オリジナル企画という各コミュニティによるミニイベントがはじまり、常に新しい発見ができるマンネリのないイベントに成長してきたと言えます。http://www.ospn.jp/osc2013-spring/modules/article/article.php?articleid=3

 

Joe’sのブースがおかれた205室は、クラウドの協賛他社と同じ部屋でした。契約者をはじめ多数の方にお立ち寄りいただき、様々なコメントをいただきました。2003年4月26日のデータ消失事故(昨年のF社と同様の障害)を経験した方や、コミュニティのテンプレートをアップロードして数人で利用されている方(オープンSUSE)など、励ましに来て頂きました。

 

CloudStackのKVMのVPSで、テンプレートをアップロードしていただいている、オープンSUSEのコミュニティの方々

 

 

VPSの無料アカウントは、すでに利用している人は申請できないので、今回は50アカウント程度の申請にとどまりました。Joe’sのKVMや、通常のVPSと異なり、仮想ルータがついているので、ファイアーウオール的な設定や、インターネットを介さない仮想サーバー間の通信、ロードバランサの機能が利用可能です。VPSというよりは、クラウドに近いと行ってよいかもしれません。

 

 

 

 

びぎねっと代表の宮原氏がお持ちいただいたワインや日本酒

 

 

初日の夜に行われた懇親会には、200名程度の方が参加されました。参加費1000円で、学生も参加しやすい感じだったのですが、いま一歩という方のために(昨年もそうでしたが)、びぎねっと(OSCの企画運営を携わっている)代表の宮原徹さんが、ワインや日本酒を差し入れしていただきました。ただ、そこで飲んでいるメンバーは、昨年の春や秋も同じ場所(後ろの方の机がたくさんあるあたり)で飲んでいて、どちらかといえばOSCの常連のような方たちばかりでした。

 

 

 

Joe's 池原の講演

 

 

Joe’sでは、今回セミナーの内容として技術的な意味での新規性がなかったこと、展示の内容に変化が乏しいなど、反省すべき点がいくつかありました。今年は、すでに大阪(5月)、名古屋(6月)での出展を決めています。OSSに興味をおもちの方々、ビジネスでOSSを利用されている方々に満足していただけるよう最大限努力して行きたいと考えています。

 

 

[1] サーバーの管理よりMoodleの管理に専念したい – Moodle Moot Japan 2013 –

Moodle Moot 2013は、東京家政大学で開催された

 

 

MoodleというCMSを、聞いたことがありますでしょうか。家庭学習や独学のためのインターネットを利用したオープンソースのシステムで、国内でも、ユーザ数が急速に増えています。オーストラリアのパースに本部があります(代表: Martin Dougiamas)。Joe’sでもMoodleがインストールされたサーバーを1年間無償で提供したり(LMS標準サーバー 入門プラン)、ムードルの勉強会に会場を無償で提供するなど、Moodleの普及につとめています。

 

 

 

大会場の様子 (ワークショップや通常の研究発表は、これより小さい会場で)

 

 

Joe’sでは、2013年3月2日(土)-3日(日)に東京家政大学(東京・板橋)で開催された、国内最大のMoodleのイベント、Moodle Moot 2013(日本ムードル協会主催)に協賛として参加してきました。研究発表(活用事例、プラグイン開発、サーバー管理)で講演・質疑応答すること以外に、ワークショップのハンズオンの講座に出席してきっかけをつかんだり、達人コーナーというブースで疑問点を聞くことができます。今回は、300名以上の方が参加されました(過去最多)。Moodleや、もともと高校や大学の教員の方のためのシステムでしたが、バージョンアップにともなって、社内教育やクラウド教材などでも利用されるようになっています。

 

 

Joe's 鈴木紫央の講演 (英語で行われた)

 

初日3月2日の午前に、Joe’sの鈴木紫央が、Joe’sのMoodleへの取り組みについて講演を行いました(スライド(英語)スライド(日本語訳)。Moodleは、外国人(外国語の大学教員)の参加が多く(30%-40%)、英語でプレゼンを行いました(ただ、残念なことに、そのセミナー参加者は日本人の方がほとんどでした)。

 

 

 

Moodleは、何らかのサーバーの上で動作させる必要があります。三重大学やはこだて未来大学のように全学的にMoodleを運営されている場合は、サーバー管理について誰が責任をもつのかというような問題は生じないのですが、学科や研究室で運営する場合には、技術スタッフや大学職員は、責任回避というか、どうしても消極的になります。研究室の学生だと、謝金を払ったりしないと動かない(かといって責任感があるわけではない)など、ジレンマが生じます。やはり、教員自身が責任をもつことになりますが、Linuxでサーバーを操作した経験のある先生は、実際に少ないです。

 

 

Joe's 池原の講演 (デモ)

講演では、アマゾンAWSとの比較(費用・運用の手間)も行いました。しかし、いくら初期段階でテンプレートが用意されていても、LAMP(Linux Apache MySQL PHP)環境の更新やセキュリティについて、サーバー管理のスキルが必要になります。そこで、レンタルサーバーという選択肢が出てきます。Joe’sの代表の鈴木禎子がパースのMoodleの本部でMartin Dougiamas氏と話をした際に、
「レンタルサーバーとりわけcPanelとFantasticoがつかえるサービスを利用している人の間でMoodleが広まっていった」という話をされていました。国内でcPanelを提供する唯一のレンタルサーバーであるJoe’sでも、Moodleを利用される方が多く、Moodleに特化したサービスを2011年9月に開始しています(http://lms.ac)。Moodleのバージョンアップや、Moodleの使い方に関するサポートも受け付けています。

 

レンタルサーバーでもクラウドでも、社外(学外)のサーバーに委託する場合に問題となるのがバックアップです。昨年6月のレンタルサーバー他社のデータ消失事件の直後に、「バックアップは大丈夫ですか」という問い合わせを何度か受けました。バックアップの機能もあり、Joe’sの運用でも何重にもバックアップをとっている、という旨をお伝えしましたが、さらにFTPによるバックアップデータの自動転送機能を提供することになりました(2012年8月より)。これは、自社(学内)のサーバー(契約者が用意する必要がある)にデータを転送するしくみです。SSHのユーザ名とパスワードは、通常はFTPのそれと同じになっているので、自社(学内)でLinuxの操作が苦手でも、FTPの転送先の指定は難しくないと思われます。

 

ブースの様子

 

また、ブースには、標準プランをご利用の方、入門プランをお申込みの方、ご要望をお持ちの方などに、お越しいただきました。今回は、MaharaOpenMeetingsとの連動ができるようにしてほしい、というご要望をいただきました。

 

 

Joe’sでは、今後もMoodle利用者の方の利便性向上にむ けて、   一層努力していきたいと考えています。

 

 

懇親会。外国人の参加が多いのがMoodle Mootの特徴だ

 

 

[5] シリコンバレーのChatWork社、Scalr社のオフィスを訪問しました

シリコンバレーの司令塔 Stanford大学 (Palo Alto)

 

 

マンガ『ごきげんにゃん』によると、Joe’sの起業が米国New York郊外のNew Havenで始まった(2002年)ということになっています。しかし、代表の鈴木禎子によると、実はITのベンチャーをおこす構想は、1995年から1997年にPalo Altoに住んでいたときにすでにあったということです。Palo Altoといえば、Stanford大学の城下町、Stanfordといえばシリコンバレーの司令塔にあたります。滞在していた1996年にYahooがStanfordを退学して起業しています。

 

 

1995-1997に鈴木禎子代表が滞在していたPalo Altoのマンション

 

 

 

Joe’sでは、2013年3月14日から17日まで、サーバー機器の整備のためにシリコンバレーに滞在しました。その際に、起業して10年来、会社同士友人として付き合いのあるChatWorkと、クラウドの新興企業Scalrのオフィスを訪ねてみました。

 

 

 

 

 

ChatWorkのあるレンタルオフィス

 

 

ChatWorkのオフィスは、シリコンバレーのSunnyVale(San JoseとMountain Viewの間)にあるPlug and Play Tech Centerというレンタルオフィスの中にありました。以前は、ここの2階にJapan Pavilionというエリアがあって、日本の企業が集まっていました、現在も日本の企業が多く、日本からの訪問者が多いということです。

 

 

 

 

ChatWorkの山本社長、日本から訪ねてくる人が多い

 

3月15日に、そのレンタルオフィスの食堂でランチをとりながら、「ChatWorkのように、SaaSのサービスを提供する場合には、インターネットによるマーケティングで十分、つまり日本にいてもできるのではないか」というようなことを山本敏行社長に質問してみました。現在は、自分以外のスタッフを日本に残して、シリコンバレーで、取材してもらえるよう、大企業とパートナー契約してもらえるような営業をされているということです。それと、日本にいると、どうしても日本的な考えになってしまい、機能や新しいアイディアが、米国では受けたり受けなかったりするということです。また、米国に入れば、有利なビジネスの情報が入ってくるということです。

 

 

3畳くらいのブースの中にサービスを説明するパネルやプリンタがおいてあった

ただ、お話の中で、一番印象深かったのは、勇気を出して「逃げ道をふさいでいる」ようにされていることでした。日本にいて、海外サービスを提供すれば、リスクがない(ローカライズ以外に費用などかからない)ので、うまくいかなくても、適当な言い訳を言ってごまかせます。したがって、勝負するという気持ちも湧いてきません。山本敏行社長本人は夢中になって深く考えずに米国に移住するようになったというように謙遜されていましたが、他人(他社)では真似することのできない姿勢であると思われました。

 

 

山本敏行社長本人は、Joe’sの鈴木禎子が住んでいたマンションから南に1マイルほど行ったところ(Mountain View)にお住まいで、日本と比べて家賃が高いエリアであるということでした。

 

クラウドの新時代を築くと期待されているScalr、4畳半程度のオフィスにSebastian氏ら3名しかいななかった(左が代表のSebastian氏、中央がJoe'sの増本)

 

また、同じ3月15日に、複数のクラウドを統合する管理ツールScalrのオフィスをおじゃましました。Scalrは、各クラウドのAPI(Application Programming Interface) を操作することによって、アマゾンAWSなどのパブリッククラウドと自社のプライベートクラウドの両方を操作する(ハイブリットクラウド)することを可能とするツールで、クラウドの信頼性を高めたり、高負荷に備えることが可能です。以前は、RightScaleというツールがメジャーでしたが、Scalrはオープンソースとして流通し、急速にユーザを増やしています。Scalrは、CloudStackをサポートしているので、Joe’sのVPSでも利用できます。

 

 

 

 

オフィスは、San Franciscoの目抜き通りであるMarket Streetの1番地(Pierに最も近い側)というランドマークにあるので期待して行きました。4畳半くらいのスペースに代表のSebastian氏と他2名のスタッフが作業していました。従業員数17名ということですが、本国であるウクライナで業務についているということです。シリコンバレーでイベントを頻繁に開いていて、CloudStackやOpenStackなどのコミュニティとも密接に行動しているというお話でした。

 

Joe’sでは、シリコンバレーで活躍されているこうした方々の手本として、海外向けサービスについて、より積極的な展開を模索しています。

[3] 大学の市民講座にもなった、CloudStack ユーザー会 in 大阪、盛況のうちに幕

市民講座にもなったCloudStackユーザ会 in 大阪

 

第11回CloudStackユーザ会が、3月6日(水)に大阪大学中之島センターで開催されました。大阪での開催は、昨年8月の第8回以来です。

Ustream: http://www.ustream.tv/channel/cloudstackja
twitter: https://yukar.in/note/ckFrxs
CloudStackは、VMWareやOpenStackと同様、クラウドを構築するための基盤ツールで、Citrix版(有償版)とApache版(オープンソース版)の2種類が利用できます。Joe’sでは、Apache版を利用して、KVMのVPSとプライベートクラウドを提供しています。

http://www.joes-vps.com

 

 

CloudStackの書籍が出版されたことを先月号でもお伝えしました。今回、3月7日(木)-8日(金)に大阪・梅田で大規模な商談会があって、東京からクラウド関係者の方が数多く大阪に来ていました。今回は、前回より多い46名の方のご参加、9件の話題を提供していただきました。

 

ユーザ会会長の輿水氏。陽気な方です

 

会長の輿水さん、コミュニティを牽引する北瀬さんのCloudStackユーザ会の説明でキックオフになりました。特に、地元関西周辺からは5件のお話を頂きました。第10回(2012年12月、東京)と同様、◯◯プロバイダー編、大学編、研究室編というように、いくつかの発表がセッションごとにまとめられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

Joe's池原の講演

 

Joe’sでは、4月から東京に勤務することが決まっている高橋宏和(仕事ぶりは先月号でもお伝えしました)が司会をつとめ、ツイッターでも高い評価を得ていました。

 

 

 

 

 

 

 

大阪大学柏原先生の講演

 

イベント終了後、福島駅そばの居酒屋で、懇親会を開き、15名ほどの方のご参加をいただきました。
次回東京は3月22日(金) http://atnd.org/events/37498

大阪は5月24(金)に開催の予定です。

 

 

 

 

懇親会 (大阪の福島駅周辺)

[1] 書籍の出版と増刷で盛り上がるCloudStackユーザ会:3/6に大阪での開催

CloudStackにはオープンソースのapache版と、Citrix社が提供する有償版がある

 

日本CloudStackユーザは、「日本語による CloudStack に関する情報発信、情報共有を行い、CloudStack の普及および人材育成に貢献する」ことを目的とした(有志の団体)です。

 

 

 

 

 

 

書籍出版で盛り上がる日本CloudStackユーザ会

 

 

 

1月末に「CloudStack徹底入門」の出版を終えた日本CloudStackユーザー会(JCSUG)。2月の連休明けに東京の秋葉原で開かれた遅めの新年会をのぞいてきました。新年会には、出版社(翔泳社)の書籍編集の方や、JCSUGの運営メンバーが参加しました。売れ行きも好調で、発行後2週間で増刷が決定したということです。

 

 

 

 

 

探してみたら、Joe'sの大阪本社の中だけでも、「CloudStack徹底入門」が6冊もあった

 

書籍は、CloudStackの基本的な概念から、導入の流れと操作、応用的な利用方法、さらには開発プロジェクトへの貢献の仕方までを紹介しています。「徹底入門」という表現がふさわしい(CUPA 荒井氏)かもしれません。コミュニティの拡大が急務ということで、初心者でも読めるような構成にしたということです(Citrix社 島崎氏)。詳しいドキュメントは、CloudStackの関連サイトからいくらでもダウンロードできるので、上級者の方はそちらをご覧頂ければと思います。ユーザ会としての出版という扱いで、剰余金はユーザ会の活動資金にあてるということです。

 

 

 

また、この日の新年会の前の会合で、会長が今までの荒井氏から輿水氏(クリエーションライン)にバトンタッチしました。輿水氏は、CloudStack女子会の会長で、現在の業務(CloudStackの導入など)もそうですが、以前からインフラまわりの業務をされてきたエンジニアの方です。

 

 

2012年8月のCloudStackユーザ会 in 大阪で熱弁をふるう、Joe'sの池原。次回3月6日も同じ大阪大学中之島センターで開催される

今年の3月6日(水)19:00-21:00に大阪大学の中之島センターでCloudStackユーザ会 in 大阪を行うことになっています。昨年8月以来の大阪での開催になります。現在までに、新会長の輿水氏、国内でCloudStackの普及を推進をされている北瀬氏(Citrix社)をはじめ、11人の方のお話があります。Joe’sからは、池原が講演をします。クラウド業界で活躍されている方や「CloudStack徹底入門」の著者など豪華な顔ぶれですが、この会は、初心者の方を歓迎する会ですので、難しい話はされないと思います。特に、関西近辺の方は、気軽な気持ちでご参加いただければ、と思います。前回(2012年8月)は、43名の方が出席されました。大阪での開催は、Joe’sが幹事(local arrangement)をつとめています。

 

 

Joe’sでも、プライベートクラウドとVPSのKVMを、CloudStackで運用しています。3月から、KVMのアカウント発行はCloudStack 4.0 (無償版を除き、従来は2.2)になります。今年もCloudStackを応援して行きたいと思います。CloudStackユーザ会には、Joe’sにとって手強い競合他社が多数含まれています。気を引き締めて頑張っていく所存です。
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