Joe’s ニューズレター

[2] ScalrからCloudStackのAPIをたたくには:OSCクラウド@大阪

おなじみのオープンソースカンファレンスののぼり

5月25日(土)、大阪・堺筋本町にある大阪産業創造館で、オープンソースカンファレンス(OSC)クラウド大阪が開催されました。Joe’sではブースでの展示の他、セミナー講演を行いました。OSCクラウドは、昨年12月の東京での開催についで今回が2回目となります。参加者は200名と、やや少ない印象を受けましたが、セミナーの内容としては充実していました。

 

Joe’sでは、KVMのVPSの1年間無償プレゼントを今回も行いました。30名ほどの参加者の方がお申し込みになりました。全体の参加者との比率としてはこれまでで最高であったと思われます。セミナーでは、Joe’sの板東と増本がCloudStackについての話をしました。板東が、CloudStack徹底入門の5章に相当する入門的な話(ウォーミングアップ)をし、増本がScalrというクラウド統合管理ツールからCloudStackのAPIをたたくデモを行いました。

 

Joe'sのブース、オープン前の準備

 

CloudStackでは、通常用意されているユーザインターフェイス(UI)をはなく、API(Application Programming Interface)が用意されていて、そのAPIを用いて開発された独自のUIから操作することができます。たとえば、独自にUIを開発して、エンドユーザー向けにCloudStackを利用したサービスを提供することができます。

 
 
 
 

米国Citrix社からCloudStackユーザ会のリーダー的存在、David Nalley氏も会場に訪れた:左から 板東、増本、中島(電気通信大学大学院生)、David Nalley、緒方 (敬称略)

 

Scalrは、RightScaleなどと類似のもので、たとえば、アマゾンのAWSとCloudStackというように、複数のクラウドを統合管理するツールで、CloudStackの場合、必然的にCloudStackのAPIを用いて操作することになります。オートスケーリング、障害対応、サーバー管理の自動化などを目的として利用されるものです。

 
 
 
 
 
 

Joe's 増本の講演

 

Scalrはオープンソース(OSS)なので、独自にインストールして運用することも原理的に可能ですが、実際にはあまり行われていません。ソースコードは公開されていて、インストールは不可能ではないですが、運用に際して、高い信頼性が要求されます。今回の講演でも、Scalrが提供しているサービスを利用してデモを行いました。

 
 
 
 

Joe's増本らがサンフランシスコのScalr本社を訪問した際の写真(2013年3月): Sebastian(左), 増本(右)

 

CloudStackでは、インスタンスの起動・停止・削除、ネットワーク設定、ホストの操作、テンプレート作成など数百のコマンドが用意されていて、curlコマンドなどでURIにアクセスすることで実行できます(Web API)。APIでCloudStackにアクセスするには、先立ってAPIキー・秘密キーを取得する必要があります。

 
 
 
 
 
 

Scalrの概念図

今回のデモは、以下の手順で行いました。
 
・Role(=テンプレート)の作成
 ・APIキー・秘密キーのScalrへの登録
 ・Scalr用CloudStackテンプレート(=Role)の作成
 ・scalarizr-cloudstackのインストール、Roleへの登録
 
・WordPress設定
 ・Farmの作成
 ・DNS、バーチャルホストの設定
 ・MySQLの設定
 ・WordPressのデプロイ、インストール
 
・ApacheのAutoScale
・MySQLのMaster-Slave構成

 

宮原さん、びぎねっとの皆さん、地元のボランティアの皆さん、お疲れ様でした。

今回のOSCは、宮原徹さん、びぎねっとの方々、地元大阪のボランティアの方々のご協力によって、成功裏のうちに幕を閉じました。皆様、お疲れ様でした。

[1] NetCommons関西が発足:Joe’s@梅田で第1回の勉強会

NC専門のホスティングサービスNetCommons標準サーバー

NetCommonsという学校や自治体で人気のあるCMSがあります。Joe’sでは、2011年6月からユーザ会であるコモンズネットの賛助会員になり、2011年8月から、NetCommons標準サーバーというNetCommons専門のホスティングサービスを提供しています。とりわけ入門プランでは、「http://サブドメイン名.netcommons.ac」のURLで、1年間無料でNetCommonsがインストールされたサーバーを利用できるようになっていて、コミュニティの拡大に寄与しています。

 

NetCommons関西のFacebookのグループ

色々なCMSがありますが、NetCommonsはウェブの知識がなくても、ある程度本格的なサイトが作れるようになっています。お知らせやメニューといったモジュールに対応したブロックを積み上げてページが構成されます。NetCommonsには、すでに20以上のモジュールがあります。それと、各ページにアクセスできる権限が階層的に分けられているので(ルーム)、グループウェアとして利用することができます。

 

5月20日に、関西有志で、勉強会の拠点となるようなグループ(NetCommons関西)が結成されました。お金や時間をかけずに、自由にやろう、という趣旨ですが、勉強会などの会場はJoe’sで提供することになっています(Joe’sオープンソースプロジェクト)。

https://www.facebook.com/groups/111893528985645/

NetCommons関西の第1回の勉強会の会場になるJoe'sビジネスセンター梅田オフィス

 

第1回の勉強会は6月20日(木)に開催されますが、すでに定員に近い参加のご表明をいただいています。講師は、大阪で開発の業務に従事している佐々木泰男(エディ・ケイ)さんにお願いしました。佐々木さんは、コモンズネットの理事である永原篤さんの前職の上司で、Joe’sと永原・佐々木両氏が意気投合して、今回のようなイベントがすんなりと決まりました。今後は、6月20日のイベントやその懇親会に参加された方の要望を聞きながら進めていく形になると思われます。Joe’sでは、NetCommonsを推進する企業として、スポンサー的な役割を果たしていきたいと考えています。

 

コモンズネット総会で説明する国立情報学研究所の新井紀子先生

 

ところで、コモンズネットがあるのに、なぜNetcommons関西かということですが、いくつか理由があります。NetCommonsは、他のオープンソース(OSS)と比較すると、ユーザーが全国に広がっています(自治体や学校など)。これまで、講習会やユーザーカンファレンスなどのイベントがほとんど東京で開催されていて、そのために自費で地方から出張されていた方も多かったということです。そのため、コモンズネットでも、永原さんを中心に、各地のオープンソースカンファレンス(OSC)に出展して、盛り上げていく計画を進めています。6月22日の名古屋でのOSCも、コモンズネットとJoe’sのブースの位置を隣にしていただいています。

 

NCバージョン3のキャラクラー「ミカエル」

 

それともう一つ大事なのは、一般的にOSSのコミュニティは、メンバーの総意でボトムアップ的に動いて行かないと、本当の意味での活力にはならないということです。国立情報学研究所のプロジェクトとして国から支援していただいていることはありがたいことですが、それだけでNetCommonsのコミュニティが育つということではないと思います。東京以外から、自発的に活動する人が出てくるということは、NetCommonsにとって喜ばしいことだと思います。

 
 

コモンズネット行きつけの居酒屋「百人亭」(国立情報学研究所そば)

 

また、6月10日は、NetCommonsのバージョン3の機能についてと、そのNetCommons3公式キャラクター(名称決定前)のシールの話で盛り上がりました。バージョン3については、8月21日に開催予定のNetCommonsユーザカンファレンス2013で、升川竜治さん(国立情報学研究所)が講演します。また、公式キャラクターでは、WordPressの「わぷー(Wapuu)」には及ばないが、皆で盛り上げて行きたいということでした(テクネコ 加藤和幸さん)。

懇親会が終わってからは、コモンズネット行きつけの居酒屋(竹橋、百人亭)での2次会で盛り上がりました。

[4] Joe’sビジネスセンターの商談室・会議室の利用時間が延長

20人程度のセミナーができる会議室 (銀座)

 

Joe’sビジネスセンターは、バーチャルオフィスのサービスを提供しています。2006年10月に開業し、格安バーチャルオフィスの草分けとして、ご好評いただき、現在は銀座・青山・梅田の3オフィスで1000社以上(国内最大級)の方にご利用いただいています。他社のサービスと違い、スタッフが常駐、会議室が一定時間無料で利用できるなど、契約している方が「自分のオフィス」として誇れるような環境を提供させていただいています。

 
 

20人程度のセミナーができる会議室 (梅田)

 

さて、Joe’sビジネスセンターの契約者の方から、会議室は、予約システムができてから「便利になった」という声を多数いただいています。以前は、電話で会議室が空いている時間を問い合わせる必要がありました。しかし、現在では、ログインして、空いている時間帯を見ながら時間を決めて、 オンラインで予約するという形式になり、便利になりました。

 

落ち着いて話ができる商談室

 
 
 
 

しかしながら、その利便性がゆえに最近会議室の利用率が高まり、特に銀座では、1週間先でも、空室の時間帯を探すことが難しくなってきました。そこで6月1日から、12:00~13:00のお昼の時間帯(青山・銀座・梅田)、および17:00~18:00の時間帯(銀座・梅田)も利用できるように改善させていただくこととなりました。

 

利便性が高くなったといわれる、会議室予約システム

 

たとえば、10:30~12:30という使い方は、現在はできないようになっていますが、これが可能となります。また、夕方16:00~18:00や17:00~18:00という時間帯もニーズが高いので、今まで以上に皆様のニーズにお応えできるのではないかと自負しています。

 

その他、ご質問、ご要望などございましたら、会議室ご利用の際などに、スタッフにお伝えいただければ幸いです。

 

スマホからも会議室の予約ができる

[3] クラウド&ホスティング誌がJoe’s@銀座で取材

2013年5月2日の取材風景(左から、Joe'sの高橋、鈴木、インプレスビジネスメディアの大川編集長、ライターの木村氏)

 

2012年8月以来久々に、クラウド&ホスティング誌のインプレスビジネスメディアの方々に、取材にお越しいただきました。仮想専用サーバーJoe’sの素に関するものです。仮想専用サーバーJoe’sの素に関しては、2012年12月号でも紹介させて頂きました。そもそも、Joe’sの素というのは、cPanelのアカウントを自由に発行できるフルマネージドの専用サーバーのことです。

 

フルマネージドというのは、セルフマネージドに対比する言葉です。OSのアップデートのみを行うだけでフルマネージドとうたっている他社サービスもありますが、Joe’sでは、完全にサーバーの管理を代行しています。rootパスワードもJoe’sで管理します。24時間365日サーバーを監視し、どのサービスが止まっても、復旧させます。契約者は、サーバー管理ではなく、サイト管理に集中出来ます。また、レンタルサーバーの業務をすることも可能で、その目的で契約されている方も多数いらっしゃいます。その意味で、Joe’sの素(もと)という名称がついています。逆に、セルフマネージドのサービスのことを、ルート権限付きと称しています。仮想専用サーバーJoe’sの素とは、専用サーバーJoe’sの素の前に「仮想」という2文字が付いたのものです。つまり、物理的には専用サーバーを1台専有しないが、独立した仮想サーバーの中で、Joe’sの素の機能を実現させます。

仮想専用サーバーのページ

 

ホスティング他社では、セルフマネージドの契約者の方が多いですが、Joe’sでは共用サーバーを契約していて、サイトが増えてくると、Joe’sの素の専用サーバーに移行していく契約者の方が多くいらっしゃいます。専用サーバーのサービスでセルフマネージドしかなかったり、フルマネージドのサービスの料金が高いと、そのような移行が難しくなります。

 

そもそも、レンタルサーバーは、当初は、ホームページビルダーやFFFTPでファイルをアップロードできれば、もしくはCMSを操作出きれば、Linuxの操作ができなくても、サイトが構築できるというサービスとして、人気を博しました。Linuxの知識がなくても、WordPressやEC-CUBE、PHPやMySQLは操作できます。逆に、自社でサーバーを管理しないといけなくなると、大きな負担がかかります。VPSやクラウドでテンプレートを使ってサーバーを構築、設定することは難しくありません。ただ、サーバーに障害が生じたときに対処ができず、エンドユーザーに責任あるサービス提供を行うことは難しくなります。

 

国内では、ほぼJoe'sだけが提供しているコンパネcPanel

つまり、社内でサーバー管理者を雇用(インフラ系の技術者は不足しているので、開発系の技術者より、報酬が高い場合がある)することはできない、24時間の監視体制を敷けないという契約者の方が、実は多いのです。そして、クラウドでインフラが安くなったといっても、インフラそのものより、それを管理するコストの方が比率的に大きく、一部のユーザーを除いて、全体としてはさほどコストは下がりません。Joe’sの素のコンセプト「Joe’sはあなたの従業員です」は、制作・開発業務に従事しながら、そのような状況におかれた方にご好評いただき、多くの契約をいただいています。

 

2013年5月末日に発行予定のクラウド&ホスティング誌

仮想専用サーバーJoe’sの素は、フルマネージドサービスでありながら、月額12,600円からご利用いただけます。仮想化によって、Joe’sの素のメリットを多くの方に享受していただきたく、そのような低価格のサービスになっています。

 

インプレスビジネスメディアの取材は、大川編集長、ライターの木村氏、弊社代表の鈴木禎子、営業(銀座支社)の高橋宏和との間で、和やかにやり取りをし、1時間程度で終わりました。この内容は、2013年5月末に発行されるクラウド&ホスティング誌に掲載されるということです。

[2] CloudStackのAPI経由でScalrを使ってみませんか

OSCクラウド東京(2012年12月)に引き続き、5月25日にOSCクラウド大阪が開催される

 

2013年5月25日(土)に大阪・堺筋本町で開かれるオープンソースカンファレンス2013 .Cloud@Osakaで、Joe’sではCloudStackについてのセミナーを行います。基本的な使い方、API経由でCloudStackにアクセスする方法、特にScalrからアクセスする方法についての話になります。これらの機能は、Joe’sのKVMのVPSおよびプライベートクラウドから利用できます。

 

CloudStackに関しては、本ニューズレターでも何度か取り上げて来ました。

 

joes-vps.com

 

Joe’sのKVMのVPSおよびプライベートクラウドでは、APIを経由して、CloudStackの機能を外部から操作することが可能です。たとえば、GUIで使用できる機能の多くはAPI経由で操作可能です。また、APIを使用することにより、CloudStackによるクラウド環境を、別の管理システムと統合することが可能です。RightScaleやScalrはすでにCloudStackのAPIに対応しています。

 

CloudStack API は、CloudStack Managementサーバの8080番ポートで受け付けられ、処理されます。(http://download.cloud.com/releases/3.0.3/api_3.0.3/TOC_Root_Admin.html)。
ユーザ権限によって、GlobalAdmin API(管理者用)、DomainAdmin API(ドメイン管理者用)、UserAPI(一般ユーザ用)の3種類のAPIが用意されています。

 

CloudStack 4.0

CloudStack APIを8080番ポートから使用するには、API鍵の生成と、署名パラメータの指定を行う必要があります。署名作成方法の詳細はCloudStackのドキュメントに記されていますが、おおまかな流れとしては以下のようになります。

 

1. コマンドパラメータをURLエンコード
2. コマンドパラメータの要素をソート
3. エンコードされた文字列を全て小文字へ置換
4. 上記文字列と管理サーバで作成された秘密鍵に使用してsha1で署名
5. signature文字列をURLエンコード

 

Scalrの本社 (SanFrancisco)

この署名作成方法の一連の処理は、bashなどのスクリプトで書いて自動化するのが普通です。APIの応答結果はデフォルトではXML形式の応答ですが、response=jsonのパラメータを追加すれば、JSON形式での応答も可能です。

 

最近ハイブリットクラウドの管理ツールとして注目を集めているScalrからも、CloudStackをAPI経由で管理できます( http://wiki.scalr.com/display/docs/CloudStack

 

また、APIを使わなくても、Joe’sのKVMのVPSでは、ロードバランサ、ファイアーウオール、VPN機能を使って、他社のVPSではできない(VPSというよりはクラウドに近い)ことができます。

 

ScalrにはAPIキーと秘密鍵を入力する必要がある

ドキュメントを読むのは敷居が高い、という方は、日本CloudStackユーザ会から出版されている「CloudStack徹底入門」をざっと目を読むことをおすすめします。

関西近辺にお住まいの方は、是非5月25日のオープンソースカンファレンス2013 .Cloud@Osakaにお越しください。Joe’sではセミナー以外に、ブースに技術のわかるスタッフがいますので、お気軽にお越しください。

[1] Joe’sの新拠点ベンガルール:インドのシリコンバレー

joes-cloud.com(joes-vps.comの海外向けサービス)

 

4月末の連休の前半に、Joe’sのスタッフ3名が、Joe’sの海外拠点のあるインドのベンガルール(旧名称 バンガロール)を訪問しました。ベンガルールは、ニューデリー、ムンバイにつぐインド第3の都市で、人口は約840万人います。

 

日本人の感覚で言えば、「インドらしくないインド」という言葉があてはまるかもしれません。Joe’sが以前に拠点にしていたケララ州コーチン(過去2回訪問)や、首都ニューデリーなどでは、車線を守らない車がほとんどで、2車線で対向車が来ても追い越します(日本では考えられないようなジグザグ運転をしています)。また、ヒンズーでは神とされる牛が道路で寝ていたりします。ベンガルールではそういうことがほとんどなく、町が整備され、近代化されています。インドが独立してから、重工業、航空、宇宙、防衛関係の施設がたくさんでき、現在はIT産業の中心(インドのシリコンバレー)とされています。

 

Joe's池原の現地技術者向けレクチャー

Joe’sの現地責任者の話では、ベンガルールは、特に技術者は州外から来る人が多いということです。例えば、インドでは平均で月給25,000円程度の給料になります。ベンガルールだと物価も高いですが、月給40,000円程度になります。実力のある人、自信のある人が集まってくるということです。インドは、高校や大学などでは英語で講義が行われますが、日常生活では、ヒンズー語と各州で異なる現地語が使われます。ベンガルールでは、色々な州から来ているので、職場でも英語が普通に使われます。

 

ウェルカムパーティー

 
 

4月29日、30日の両日にミーティングと研修を行いました。前回(2011年9月)同様、技術スタッフの研修は、池原がリーダーシップをとって行いました。普段から、Skypeや電話で毎日一緒に仕事をしているので、技術面よりも交流の方が重要であるように思えました。29日の夜、Joe’sスタッフのウェルカムパーティーで、近くのレストランに食事に行きました。インドでは、ヒンズーでは飲まない人が多く、今回も現地スタッフでは、1名(クリスチャン)を除いて飲んでいませんでした。

 

インドの料理は、ベジタリアンとノンベジタリアンにわかれる。意外かもしれないが、マカロニがベジタリアン料理のメニューによく含まれている

 

30日の午前に、今後の海外市場での戦略について、ビジネスの担当者と話をしました。ホスティングやクラウドに限らず、SEO、リスティング広告、ブランディング、サポート、SNSの利用など、Webマーケティングの基本は、日本でも英語圏でも同じであるという認識を持ちました。ただ、それぞれの目的を最適化する手法として、日本には無いものがたくさんあるように思えました。現行サイト(http://www.joes-cloud.com)を2013年6月末までに改訂し、マーケティングに関しても世界の情勢を見ながら、進めていくことになりました。

 

ベンガルールは、軍事、航空、重工業などが昔から盛んであった

 
 

海外向けサービスを伸ばしていく中で、国内のサービス(http://www.joes-vps.com)についても、改善のヒントになるものもたくさん出てくるものと思われます。今回のインド訪問で得られた経験を、皆様に提供する今後のサービスの中で生かしていきたいと考えています。

 

州議事堂(ベンガルールはカンナダ州の州都)

[4] CloudStack 4.0採用のKVM版VPSを提供開始しました

KVMは、X86で動作する任意のOSをインストールできる

 

Joe’sでは、VPS(Virtual Private Server)として、LXC(Linux Container)、Parallels Virtuozzo、KVM(Kernel-based Virtual Machine)を提供しています。このうちKVMは、x86で動作するOSを自由に選択できるメリットがあります。KVMのVPSは他社でも提供していますが、Joe’sの場合、契約者自身がCloudStackのインターフェースを使って仮想サーバーを生成・管理できるようになっていて、低価格(年払いの場合月額で換算して625円~)のVPSサービスでありながら、他社のクラウドサービスと同等の機能を有しています。特に複数の仮想サーバーをご契約いただいた場合、以下のようなメリットがあります。

Joe'sのKVMは、仮想ルーターのNATを介してインターネットとつながるので、VPSというよりはパブリッククラウドのサービスに近い

 

・ 仮想サーバー間の通信がインターネットを介さない
・ ロードバランサー機能によるアクセス分散、冗長化

 

2013年4月1日より、CloudStackのバージョンを4.0ベースに更新しました。国内でCloudStackを採用しているインフラ系クラウドの業者は、Joe’sも含めて、バージョン2.2ベースで提供していました。バージョン3以降は、有償版(Citrix社版と無償版(Apache版)に分かれました。しかしそれ以降、VPSおよびパブリッククラウドの業者で、バージョン3以降のCloudStackを利用しているところはほぼ皆無に近い状況です(弊社調べ)。

 

CloudStack徹底入門も、CloudStack 2.2ではなく、4.0で解説がなされている

 

Joe’sでは、2012年11月の関西オープンフォーラムおよび2012年12月、2013年2月のオープンソースカンファレンスといったオープンソースのイベントで、1年間無償のアカウントを配布して来ました。各アカウントで仮想ルーターの状況が視覚的に把握できる、ネットワークの性能がバージョン2.2と比較して安定しているなどのメリットが確認でき、運用上の問題が生じていないことから、今回のバージョンアップという結論に至りました。

 
 
 
 

CloudStack 4.0をインストールしたJoe'sのVPSは、2012年11月のKOF(関西オープンフォーラム)ですでに無償(1年間)で配布されている

 

Joe’sでは今後も、インフラ系クラウドを利用される方々のニーズに応えられるようなサービスを積極的に提供していく所存です。よろしくお願い致します。

 
 
 

2012年12月のOSCクラウドでも無償(1年間)配布を行なっている

[3] 社内研修でMoodleってアリですか?

オーストラリアのパースにあるMoodleの本部(有名な卓球台の前)

4月になると職場に新人が配属されますが、皆さんの会社では、社内研修はどのようにされていますか?

 

Joe’sでは、以前は、毎年4月から週に2回程度、電話サポートが始まる前の時間帯に30~40分、新人と若手が集まって基礎知識の研修をしていました。たとえば、SSL証明書でいえば、公開鍵暗号と共通鍵暗号の原理、認証局の階層構造、SSLのプロトコルといった基礎知識を電話サポート開始前に、サポートや請求の対応の仕方など業務の知識は業務中にといった具合にでした。ただ、基礎知識の研修に関しては、問題点がありました。全員がそろわないと講義が始まらないということもそうですが、理解の早い人と遅い人とで、差が出てくるということがむしろ問題でした。

 

Moodle専門のサービス、LMS標準サーバー

 

そこでJoe’sでは、2012年春からMoodleによるの研修導入しています。先月号でも紹介しましたが、Moodleはインターネットを利用した家庭学習や独学のためのオープンソースのシステムで、Joe’sでもMoodleがインストールされたサーバーを1年間無償で提供したり(LMS標準サーバー 入門プラン)、Moodleの勉強会に会場を無償で提供するなど、Moodleの普及に努めています。

 
 
 

スライドの一部(cPanel)

 

Joe’sのMoodleの教材は、至って簡単なものです。以前に使っていた講義のスライドに音声をつけたもの、それに対しての課題10問程度、模擬試験問題集からなります。

 

講義だと1回しか聞けませんが、音声付きスライドだと、疑問点のあった箇所を何度でも聞けます。SSL証明書の原理などは、通常は一度聞いただけでは新人が理解できないのが普通で、教師役の担当者が補講を何度もやらされていましたが、Moodleの導入でその手間も減りました。

 
 

2013年のコース

 

また、生徒(新人)の側からも、達成レベルを試験で点数で評価さられると、業務の評価と関連付けられるのではないかという恐怖感がありますが、課題を提出しそれを教師が添削するというやり方だと、むしろ教師と生徒の一体感のようなものが生まれてきます。

 

教材を作成するのは若干手間が要りますが、今までの研修の教材の蓄積があれば、それをファイルの形にすれば何とか始められます。CMSといっても、社外の人に見せる必要はなく、社内の人しか閲覧しないので、デザインにこだわる必要もありません。ただ、社内に熱意のある教師がいることが必須です。

 
 
 

教師側から、提出された課題を添削する

 

Joe’sでは、読者の皆さんにMoodleの導入をおすすめします。LMS標準サーバー のうち1年間無料の入門プランで準備を進め、2014年春の研修でLMS標準サーバー 標準プラン(月額1,575円)でデビューして下さい。読者の皆さんの職場でも、Moodleで優れた人材を育てることを祈ってやみません。

 
 
 

Moodleでは、教師側から、学生のアクセス状況(ログ)が見れる

[2] あなたのPHPアプリ遅くないですか? CMSならFastCGIがおすすめです

info.phpで、FastCGIを確認できる

 

WordPressやEC-CUBEなどCMSは、PHPとMySQL(もしくはPostgreSQL)で動作するのが普通です。PHPは、フォームや掲示板などのWebアプリケーションを記述するプログラム言語で、ページの内容を記述するHTMLと組み合わせて記述されます。

 

インターネットのサーバーには、ブラウザからの入力に対して応答するWebサーバー(Apache)、メールの送受信を行うメールサーバー(SMTP/POP3)などのプログラムが起動しています。サーバー上ではサーバー機能の処理(プロセス)が複数同時に実行されています。

 

Joe's自慢のコンパネcPanelでは、ディレクトリごとにPHPのバージョンを選択できる

 

PHPは、PHP本体がWebサーバーと独立して実行されるCGI版と、Webサーバーに内蔵されたPHPモジュール内部的に実行されるモジュール版とに大別されます。

 

前者は、PHPスクリプトが実行されるたびに新たにプロセスを起動するので、どうしても処理が重く、サーバーに負担がかかります。対してモジュール版では、Webサーバーのプロセスの中で実行されるため、余分なプロセスを起動する必要がありません。したがって、パフォーマンスでは、モジュール版の方が有利で、わざわざCGI版を利用する理由も見いだせないように思えます。

 

今駒氏のページOSS Japanでの問題提起

 

しかしモジュール版では、Webサーバーの権限を利用するため、同じサーバーの他ユーザーのファイルを閲覧したり、改ざんしたりすることが理論上は可能です。そのため、レンタルサーバー(特に共用サーバー)では、CGI版しか提供されていないことが多いようです。モジュール版であっても、セーフモードという機能を使ってアクセスを制限することが可能ですが、設定状態によってアプリケーションが動作しなくなる可能性もあり、初心者にとっては対応が難しいのが実情でした。

 

PHPがCGI版だとサイト訪問者がイラツイて、売上にも影響が出かねない。Joe'sのEC-CUBE標準サーバーはFastCGIを採用しているので、安心だ

 

そのために、他のユーザーとサーバーを共有する共用サーバーではなく、わざわざ専用サーバーやVPSを契約したということをよく耳にします。確かに性能や自由度を得ることはできますが、共用サーバーと比べて費用がかかるだけではなく、サーバーの管理の余計な手間がかかってきます。サーバー技術者を持たない組織にとって、これは大きな負担となります。

 

Joe’sでは、モジュール版でも、CGI版でもない、FastCGIという方式を採用しています。FastCGIでは、PHPがそれぞれのユーザーの権限で動作するので、ディレクトリやファイルには所有者のみパーミッションを与えれば動作します。また、ディレクトリ毎にPHPのバージョンを切り替えることができます。たとえば、WordPressをバージョンアップするために、(サイト全体の)PHPのバージョンを上げると、他の処理で、動作していたものが動かなくなる危険があります。FastCGIでは、そのような不具合を避けることができます。

 

Joe's SSL市場で購入したSSL証明書は、共用サーバー・専用サーバーJoe'sの素で、無料でインストールしてもらえる。

 

共用サーバーのPHPでFastCGIを利用しているのは、国内ではJoe’sくらいですが、国際的にはFastCGIが広く普及しています。各種のCMSが、FastCGIで動作するように設計されているということです(今駒氏のfacebookページ)。

 

Joe’sの共用サーバーは、月額1,575円~(2アカウント目からは50%オフ)で、

 

・PHPをFastCGIで動作させている

 

以外に、

 

・SSHが標準で使える (月額5,000円程度のサービスなら、他社でもある)
・専用SSL証明書が設置可能(Joe’s SSL市場で購入すればインストールが無料)

 

などのメリットがあります。いずれもセキュリティへの配慮から採用された仕様となっていて、高速セキュリティ、高速大容量セキュリティ、超高速セキュリティというコースの「セキュリティ」もここから来ています。

[1] クラウド全盛でもなくならない「レンタルサーバー」という選択肢

仮想サーバーが仮想(ローカル)ネットワークで結ばれ、外部のネットワークと仮想ルータで結ばれている。

 

仮想サーバーや仮想ネットワークなどの、いわゆるインフラ系のクラウドの利用が増えています。Joe’sでいえば、プライベートクラウド、VPS(Virtual Private Server/仮想専用サーバー)などのサービスがそれに該当します。それらの仮想サービスを使った場合、データセンターでラックを借りるのと論理的に等価になります(仮想データセンター)。サーバーを購入せずに、スペックを指定し、CPUやメモリといったリソースを複数の仮想サーバーに割り当て、それらで仮想ネットワークを構成して、インターネットとの境界に仮想ルーターをおきます。

 
 

Joe'sのコンパネcPanelは、ファンが多い。仮想専用サーバーJoe'sの素では、cPanelの他、Pleskも選べる。

 

現在これらのクラウドサービスを利用しているユーザーは、従来は、

・インターネットからアクセス可能なサーバーを保有していた

・データセンターを契約していた

・レンタルサーバーを契約していた

のいずれかであったと思われます。

このうち、レンタルサーバーを利用していて、クラウドへの移行を検討したが、やはりレンタルサーバーに落ち着いたという方が、実際には多いということです(Joe’sの営業の話)。

 
 

仮想専用サーバーJoe'sの素を発案した営業責任者の緒方。「仮想サーバーの技術を駆使して、Joe'sの素をもっと多くの方に」と抱負を語っている

 

共用サーバーや、Joe’sでいえば 専用サーバーJoe’sの素 のようないわゆるフルマネージドのサービスは、サーバー管理をレンタルサーバー業者が代行するので、ユーザーはそのようなスキルをもった人員を雇用することなく業務に専念出来ます。Joe’sでは以前から、「Joe’sの技術者は、あなたの従業員です」というコンセプトでご利用頂いています。

 

特に、Joe’sの素の契約者の半数以上の方は、以前はJoe’sの共用サーバーをお使いで、サイト数が増えたり、ネットワークの負荷が大きくなったことを契機に移転していただいた方々です。専用サーバーといってもフルマネージドですから、共用サーバーと同じくらいの気軽さ(共にcPanelで管理する)で、サーバーの管理よりサイトの管理に集中出来ます。他社では、フルマネージドといってもOSのアップデートしかせずに、それ以外のサーバー管理をしないフルマネージド専用サーバーというのもありますが、Joe’sの場合完全にサーバー管理を代行し、24時間体制で監視、障害復旧を行います。

 

平日は朝8時から夜10時まで、土日祝日も、契約者からの連絡をまつJoe'sの技術者

 

昨年の12月にリリースした仮想専用サーバー Joe’sの素も、そうしたコンセプトのもとでサービスを提供しています。通常の専用サーバーとは異なり仮想化技術を使っていますので、1契約者で物理サーバーを専有できるわけではありませんがパフォーマンスはかなり高く、月額25,200円のプラン2Vでは、専用サーバープラン12(月額31,500円)よりも、パフォーマンス単体では上の性能を発揮します。また、月額12,600円のプラン1Vは、これまで、費用の面で、共用サーバーから専用サーバーに移転できなかった方々におすすめです。サポートの内容はどちらも同じレベルですので、こちらの方がコストパフォーマンスがもっと高いかもしれません。

 

Joe'sの技術者はあなたの従業員です、管理者不要です。

 

仮想専用サーバーは、仮想化技術を利用してインフラコストが下がっている分、安価で提供していますが、品質は今までの専用サーバーに劣るものではありません。何かあれば、平日の8:00~22:00、土日祝日の9:00~18:00につきましては、上級技術者から電話で直接サポートを受けることができます。また、東京と大阪では、対面でのコンサルティングも行っています。

 

Joe’sの技術者は、あなたの従業員です。サーバー管理はJoe’sに任せて、サイト管理に集中していただければと思います。

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