Joe’s ニューズレター

[4]NetCommonsユーザカンファレンス:今年も大盛況。キャラクタ名も決定

国立情報学研究所の新井先生の基調講演

 

2013年8月21日(水)に国立情報学研究所(NII)で開かれた、NetCommonsユーザカンファレンスに出展してきました。Joe’sのサーバーは、NetCommons Ready Goldといって、NetCommons (NC)がすぐに利用できる環境をもっているレンタルサーバーに認定されています。このユーザカンファレンスは、NCコミュニティが一堂に会するイベントで、毎年夏休みに開催されています。NCは、全国の学校と地方公共団体で普及が進んでいて、このイベントはIT業者はもちろんですが、毎年、全国の教員・公務員の方が数多く出席されています。

 

国内唯一のNC専門のホスティングサービス、NetCommons標準サーバー

朝10:00から、NCの開発の代表者であるNIIの新井紀子先生の講演が大会議室(一橋講堂)で始まり、午後からはブース展示とセミナーが中会議室と特設会場で行われました。

 

中会議室の入り口付近にはったJoe'sのブース

今年はブースを、NIIの中会議室の出入口に近い位置におかせていただきました。Joe’sのNetCommons標準サーバーをご利用いただいているユーザーの方にお立ち寄りいただき、感想や質問をいただきました。Joe’sで提供している、NetCommons標準サーバーは、国内唯一のNC専門のホスティングサービスで、1年間無料の入門プランと、独自ドメインで年額18,900円の標準プランがあります。セミナーでは、Joe’sからは高橋宏和が、NetCommonsなどのオープンソースを推進する取り組みに関して講演しました。

 

Joe's 高橋宏和のセミナー「NetCommonsなどのオープンソースを推進する取り組み」

今年のユーザカンファレンスでは、会場内(中会議室の一角)でオムライスが販売されていて、長蛇の列ができていました。

 

NCは、すでにバージョン3.Xに関しての開発スケジュールが発表されていて(現在はバージョン2.X)、そのキャラクタのデザインもできています。6月の総会の際に、そのキャラクタの名前を投票などを経て決定し、今回のユーザカンファレンスで発表するということになっていました(ニューズレター6月号)。開発者会議という質疑応答の時間(1時間半程度)の後、新井先生から3系のキャラクタ名は「ミカエル」に決定したというアナウンスがありました。夕方から、同じ中会議室で、情報交換会(懇親会)があり、参加者同士さらに親睦を深めました。

中会議室で一杯500円で販売されていたオムライス。煮込んだソースを、上からかける。

 

Joe’sでは、ユーザカンファレンスに3年連続で参加しています。新井先生やユーザ会であるコモンズネットの努力もあって、特に学校関係(教育委員会などの都道府県単位)で普及がすすんだ、ということが言えます。その結果、開発案件が増え、コモンズネットに所属する開発業者が収益を伸ばしているということです。NCは、オープンソースでありながら、国がイニシアティブをとっているので、経費を抑えながらしかも安心感があるのかもしれません。

 

NCのバージョン3系の新キャラクタは「ミカエル」

 
 
 

2014年のユーザカンファレンスは8月5日に開催されるということです。NetCommonsユーザカンファレンスの開催のために何日も前から準備されてきたコモンズネットの皆様、お疲れ様でした。

情報交換会で出されたスイカにNetCommonと彫刻(新井先生の秘書の小林さんが3時間かけて作成された)

[3]Joe’sのサイトを見ていてたら、突然チャット画面が出てきた

Joe’sのサイトを見ていて、いきなり「サイトにお越しいただきありがとうございます」というチャット画面が出てくることを経験したことがありますでしょうか。

 

Joe'sのサポート窓口Kayako (チケット+チャット)


インターネットのサービスでは、相手の顔が見えないだけに、サポートの良し悪しがサービスの品質を決めるといっても過言ではありません。Joe’sでは、現在レンタルサーバークラウドのサイトで、15秒以上滞在していると、チャット画面がでてくるように設定しています。「うざい」という感情をもたれる方がいらっしゃるかもしれませんが、サポートで問い合わせがしやすくなったという、喜びの声を数多く頂いています。

電話のサポートがあれば、十分というわけではない

 



既存のKayako(チケットとチャット)に加えて、2010年から技術専用ダイアルが利用可能になりました。これは、平日8:00~22:00、土日祝日9:00~18:00に技術者と電話で直接話ができるというサポートです。Joe’sのサーバーのどのサービス(無償でご利用の方も含む)をご利用の方も、問い合わせが可能です。

 

ひっきりなしに電話がかかってくるJoe'sの大阪本社


そもそも、レンタルサーバー、特に共用サーバーでは、どのような処理をされているかわからないユーザーの方が混在して利用されているため、不具合(サーバーが重いなど)の原因が明確にならず、問い合わせに回答ができない場合があります。そのため、レンタルサーバー他社でも、料金の高いプラン以外は、電話での問い合わせを制限したり、技術のわからないスタッフにマニュアル通りの受け答えをさせているところが大半でした(現在でもそのような場合が多いように思われます)。大切なデータを預けているのに納得のできる回答がもらえない、という不満を解消すべく生まれたのが、この技術専用ダイアルです。メールでの応答、素人とのやりとりではストレスがたまります。電話で、上級技術者とのやりとりなら、言いたいことが言えて、納得できます。しかも、土日や夜遅い時間も対応しています。

 

Joe'sのサイトを見ていると出てくるチャットのウインドウ


今回導入した、突然チャット画面が出てくる仕組みは、Snapengageという海外のASPをそのまま設定したものです。クラウドのベンチャーであるScalrのサイトで導入されていて、サポートの窓口を広くするのに良いのではないか、という判断になり、2013年2月から導入しています。

 

メールと電話があれば、チャットはいらないという考えもできます。ただ、電話というのは敷居が高いものです。インターネットの発達とともに、通話の機会は減ってきました。LINEでも通話ではなく、チャットしか使っていない人が多いということです。電話が苦手な人もいますし、電話で会話すると、大きな声で短い時間で相手に伝えなければならず、エネルギーを要します。また、サイトを見ていて、問い合わせの電話番号は何番だろうと探すだけで時間がかかる場合があります。そこで、サイトに長く滞在している人に対して、「お気軽にご質問ください」とチャット画面が出てくれば、その方が些細なことでも聞きやすい状況になります。もちろん、サポートで電話を必要としている方は、従来通り電話が利用できます。

 

米国サンフランシスコに本社をおくクラウドのベンチャー企業Scalr (左 は Joe's 増本、中央がCEOのSebastian氏)


このSnapengageは、2013年9月1日より、Joe’s SSL市場やJoe’sビジネスセンターなど、Joe’sの全サービスで導入する予定です。Joe’sのサービスをご利用の方が満足のいくサポートを受けられるよう、スタッフ一同、今後とも、最適な環境を模索していく所存でございます。

[2]OSC京都:スタンプラリーで多くの方にブースにお越しいただきました

アトリウムの展示会場

2013年8月2日から3日にかけて、京都リサーチパークで開催されたオープンソースカンファレンス(OSC)に、協賛企業として参加してきました。京都でのOSCは、2011年7月以来、3年連続の参加となります。

 

ビジネスライトニングトークでは、Joe’sの緒方がJoe’sのオープンソース推進への取り組みについて、説明しました。Joe’sでは現在、EC-CUBEMoodleNetCommonsについて、それらが最初からインストールされている1年間無料のアカウントを配布しています。また、東京・銀座や大阪・梅田の好立地の会議室を、OSSのイベントや勉強会のために無償で提供しています。

4階の展示会場

 

セミナーでは、Joe’sの増本と緒方がLXC(Linux Container)について講演しました。様々な仮想化の技術がありますが、LXCはコンテナといって、ハイパーバイザーとはまったく異なる原理に基づきます。OpenVZ等と同様、同じLinuxのカーネルに複数の仮想サーバー(コンテナ)に対応したプロセスがアクセスします。そのため処理効率が高く、また、VirtuozzoやOpenVZと異なりLinuxの標準として組み込まれています。

Joe's緒方のビジネスライトニングトークでの講演




増本の話は、ホスティングなどのサービスとして提供する場合のセキュリティ(他のコンテナからアクセスされないようにする技術)に関する話題でした。LXCのVPSは国内外で、Joe’sだけがサービスを提供しているものです。

 

Joe's増本のLXCに関するセミナー講演


今回は、Joe’sでは、初めての試みとして、スタンプラリーに参加してみました。スタンプラリーは、OSCの名物ともいえるもので、特定のブースに立ち寄ってスタンプを押してもらい、指定されたすべてのブースでスタンプをもらうと景品がもらえます。初めてというのは、スタンプを押すブースになるということです。開催責任者の宮原氏(びぎねっと)の話では、東京や京都の開催では参加者の50%、1日開催の場合はもっと多くの方がスタンプラリーに参加されるということです。実際、Joe’sのブースには、2日間で800名前後の方が見えられました。

 

スタンプラリーで押すスタンプ(Joe'sのブース)


また、6月の名古屋OSCと同様、ブースの位置がNetCommons (NC)のコミュニティの隣でした。Joe’sは、NCのユーザ団体であるコモンズネットの協賛団体であり、NCがインストールされたサーバーを1年間無料で提供しているので、NCのブースに訪れた参加者の多くの方がJoe’sのブースにもお立寄りいただきました。

展示ブースでJoe'sのブースに来ていただいた開催責任者のびぎねっとの宮原氏(右)

 





10月19日(土)、20日(日)に東京・日野の明星大学で開催されるOSC東京にも、協賛企業として参加する予定です。皆さんのご来場をお待ちしています。もしお越しいただければ、スタンプラリーにもどうぞご参加ください。

 

NetCommonsのコミュニティ(コモンズネット)のブース(Joe'sの隣)

[1]CloudStackユーザー会 in 大阪:バージョン4.1の深堀りに苦戦

引っ越しのCMにも登場する大阪市中央公会堂

 

2013年8月2日(金)に大阪市中央公会堂で、CloudStack(CS)ユーザー会が開催されました。会場の中央公会堂は、引っ越しのCMにも出てくる赤レンガの建物で、重要文化財にも指定されています。写真にもあるように、夜にライトアップされるとまた別の顔を見せてくれます。

 

CloudStackユーザー会の輿水会長

CSユーザー会の大阪での開催は、今回が4回目になります。東京から主要メンバーの方が参加していただき、話題を提供していただきました。大阪支部からの依頼があって、Joe’sのスタッフが会場の設営および会議の進行役を担当させていただきました。

David Nallay氏(右から2番目)と中島氏(中央)とJoe'sの3名

 

最初に、輿水会長から、6月に米国サンタクララで開催された国際イベントCloudStack Collaboration Conference 2013の参加報告をしていただきました。それ以外の発表は、最近リリースされたCSバージョン4.1についての、より詳細な検証結果(深堀り)に関する報告がメインでした。5月に大阪で開催されたOSCクラウドを訪れたDavid Nallay氏(米国Citrix社)も、「4.1および続く4.2で、飛躍的な機能増強なされるはずだ」ということを示唆していました。

バージョン4.1のVMスナップの深堀りを担当していた中谷氏

 

ところが、フタを開けてみると、例えば、VMスナップショットなど、4.1に搭載される予定だった機能の多くが4.2以降に見送りとなっていました(中谷氏の講演)。Apache版はOSSであるので、完全な商用と違って、やむを得ない面があるかもしれません。

バージョン4.2のLXC機能を夢見たJoe's 池原

 

Joe’s池原の講演は、バージョン4.2のLXCの機能についてでした。LXCを国内外で唯一商用サービスとして提供しているJoe’sでは、LXC (Linux Container)が、KVMやXenと同等にハイパーバイザーとして動作するということ(4.2)に関して期待していましたが、リリース前でドキュメントがなく、手探りで調査したが、及ばなかったという報告にとどまりました。バージョン4.2でのLXCのリリースは難しいのではないか、という話でした。
https://cwiki.apache.org/CLOUDSTACK/lxc-support-in-cloudstack.html

Scalrのデモで場内をわかせたJoe's 増本

 

Joe’s増本の講演では、前回のOSCクラウド大阪の際に一部発表したScalrからCloudstackのAPIをたたくという内容で、スケールアウトなどのデモを見せました。2012年の暮れに秋葉原で開かれたIDCFの梶川氏のハンズオンのイベントの資料を参考にしています。

大阪・淀屋橋で懇親会

 
 
 
 
 
 
 
 
 

[スライド]
輿水氏: http://www.slideshare.net/samemoon/20130802-cloud-stackss
北瀬氏: http://www.slideshare.net/kkitase/cloudstackcephvalidation
中谷氏: http://www.slideshare.net/SatoruNakaya/cloudstackusersgroup13nakaya20130802
大削氏: http://www.slideshare.net/star76/2013080213cloudstackcloudstack41
北条氏: http://www.slideshare.net/hirokihojo/cloud-stack20130802
池原: http://www.slideshare.net/joeswebhosting/cloudstack-in
増本: http://www.slideshare.net/joeswebhosting/cloudstack-in-25072650

 

今回も濃い内容の発表が続きましたが、参加者数という面では、前回の45を下回る36にとどまりました。イベントの開催などで、関西を中心としたクラウドのコミュニティを大きくしていく必要があるということを痛感させられました。イベント終了後、淀屋橋の居酒屋で懇親会をしました。皆様お疲れ様でした。

 

[4] SSL市場はどのようにして始まったのか

SSL証明書の原理(マンガ「ごきげんにゃん」より)

Joe’s 10周年記念マンガ「ごきげんにゃん」の最新話(vol. 7)で、Joe’sが新規事業として、SSL証明書の発行サポートのサービスを行う、Joe’s SSL市場を始めたいきさつについて書かれています。ここでは、もう少し踏み込んだ内容についてご紹介します。

 

SSLは、Secure Socket Layerの略で、サーバーが意図した送信先であることを確認した上で、情報を暗号化して送信するための通信手段です。個人情報を送信したり、クレジットカードの情報を入力する場合には、必須になります。対面と違い、インターネットでは、相手が誰だがわからないので、フィッシング(オレオレ詐欺)の被害にあう可能性があります。そこで、例えばベリサインやグローバルサインといった認証局に、そのサイトの所有者であることを認証してもらい、その証明書をサイトに掲示します。証明書といっても実体は数十行のテキストですが、公開鍵暗号の技術を用いて、偽造できないような仕組みが施されています。

 

Joe's SSL市場のサイト (https://www.joes-ssl.com)

 

Joe’sがSSL証明書の発行サポートの事業を開始したのは、2002年12月に英国のComodo社とパートナー契約の締結をしたときからでした。今もそうですが、当時はベリサインやThawte(ソート)といった証明書が非常に高価で、Comodo以外で、年間1万円未満で購入できる証明書がありませんでした。また、Joe’sのサーバーをご利用頂いているお客様に、SSL証明書の代金として、サーバーの年間利用料以上の金額を負担してもらうのは難しいのではないか、という判断がありました。

 

専用SSL証明書が設置可能なJoe'sの共用サーバー

 

他社のレンタルサーバーでも、共用SSLを利用できるところはあります。しかし、その場合、そのサイトがそのレンタルサーバーを使っているという証明にしかならず、本来の役割を果たせません。Joe’sでは、共用サーバーでも専用SSL証明書が設置でき、しかも安価なComodo証明書が利用できるということもあって、多くの方に、共用サーバーと専用SSL証明書をセットでご利用いただいています。

 

cPanelとPleaskを販売するJoe's コンパネ市場

 

このように、Joe’sではComodo証明書のみについて、販売および発行サポート、設置(サーバー利用者のみ)を行ってきました。ベリサインやジオトラストも設置はできましたが、発行サポートがなく、他社で高価な金額で購入する必要があり、また設置の代金も頂いてきました。

 

転記が訪れたのは、2008年のレンタルサーバーのイベントで、ベリサインとグローバルサインからパートナー契約の話を頂いたときでした。その際に、Comodoを含めてどの証明書を提供するのがよいのか、検討しました。最終的に、販売するブランドを制限せず全てのブランドを提供して、お客さんの側でどれがよいか選んでいただく、という形が最も受け入れられるのではないか、という結論になりました。車で言えば、トヨタだけを販売するのではなく、ホンダも日産もマツダも販売すれば、多くのお客様に来ていただけるだろう、ということです。同様の視点で、Joe’sコンパネ市場というコンパネを販売するサイトでも、従来はcPanelのみでしたが、ParallelsのPleskも販売するようになりました。

 

SSL証明書の注文を毎日20枚以上いただいているJoe'sのサポート体制

また、ベリサインにしろ、ジオトラストにしろ、当時オファーをいただいた仕切価格では高すぎた(現在のJoe’s SSL市場の販売価格より高い)ので、徹底的に販路を開拓しました。レンタルサーバー他社では、ベリサインを定価85,050円(Joe’sでは39,900円)やグローバルサインを36,540円(Joe’sでは、18,900円)といったメニューのみを用意し、それ以外は販売せず、設置に際して手数料をとるところもあります。

 

SSL証明書発行というビジネスはブランド品の販売と似たところがあり、発行側では、販売数量を増やすのも重要ですが、それ以上に価格を下げない(高く維持していく)ということを重要視していて、比較的高価なサービスとなっています。

2008年10月に誕生したJoe's SSL市場は、国内最大のSSL証明書再販サイトに成長していった(マンガ「ごきげんにゃん」より)

 

ただ、これからECサイトを始めたいという場合に、SSL証明書だけに高額な費用を支出できないというのが、実際です。Joe’sでは創業以来、低価格でレンタルサーバーを提供するなど、常に弱い立場のユーザーを支援してきました。そのため、SSL証明書再販事業においても、レンタルサーバーと同様に低価格のサービスを追求しています。また、価格だけではなく、電話や面会でもサポートが受けられる、というのもJoe’s SSL市場のメリットです。企業が購入しやすいように、料金の後払いも可能です。

 

2008年10月に現在のJoe’s SSL市場のサイトがオープンし、爆発的なヒットになりました。年間発行枚数5,000を超える、国内最大のSSL証明書再販事業になりました(国内でのSSL証明書は年間10万枚程度(ベリサイン4万枚弱、グローバルサイン4万枚弱、ジオトラスト2万枚弱、セコム1万枚)になっています。

 

Joe’s SSL市場では、皆様のご期待に添えるよう、今後も努力を続けていきたいと考えています。

[3] 今年も味噌カツを食べにOSC名古屋に参加しました

名古屋名物の味噌カツ

6月22日(土)に、オープンソースカンファレンス(OSC)名古屋に参加してきました。会場の名古屋国際センターは、昨年より多くの方が参加され、活気に溢れていました。Joe’sでは、OSCの主要都市での開催は、過去2年の間、協賛として参加しています。今回は、ブースでの展示の他に、セミナー、ビジネスライトニングトークで発表してきました。

 

昨年のOSC名古屋では、スタッフが終わってから、名古屋コーチン(鳥)で乾杯しました。それ以外にも名古屋には、味噌カツ、味噌煮込みうどんなど、美味しいものが沢山あります。

 
 

名古屋国際センターでは、ブースは1フロアですべておさまる

 

セミナーでは、前半緒方がJoe’sのVPS(virtual private server)サービスの概要に関して説明し、後半増本がLinux Container (LXC)の最新情報に関して説明しました。Joe’sでは、仮想化でもハイパーバイザー(KVM)とコンテナ(LXC, Virtuozzo)の両方を提供しています。まず、その原理とメリット・デメリットについて説明しました。ハイパーバイザーはx86のマシンをエミュレートするので、仮想サーバーではroot権限を持つことができます。コンテナは、一つのカーネルが複数のマシン(コンテナ)のプロセスを管理するので、カーネルは変更できませんがroot権限を持つことは可能で、仮想化のオーバーヘッドが小さく、効率がよくなります。特に、LXCに関しては、2011年にJoe’sが世界で初めて、VPSの商用化に成功しています。増本の発表は、libvirtという仮想サーバーの制御を行うライブラリについてと、LXCのインストールについてでした。

 

ハイパーバイザによる仮想化

Joe’sのブースは、NetCommons(NC)の隣の位置でした。NCのスタッフは、コモンズネット理事の永原さんをはじめ、訪問者の方に少しでもわかってもらおうと、非常に熱心でした。ブースの机を挟んで話をするのではなく、机の前に来て距離をおかないで話をされていました。このようにすれば、名刺交換もできますし、混みいった話もできます。

 
 
 

コンテナによる仮想化

また、Joe’sのブースにきていただいた方の中で、Joe’sのKVMのVPSについて、仮想ルータのNATを経由してVPSにアクセスされる、という点にひかれる方が数多くいらっしゃいました。今回も、KVMのVPSの1年間無償のアカウントを配布しました。CloudStackがすぐに使えるので、かなり喜ばれていたのではと思われます。

 
 

Joe'sのブース

 

8月2日(金)~3日(土)には、京都でOSCが開催されます。Joe’sでも、セミナー、ブース、ビジネスライトニングトークで皆様の満足いく発表ができる様、通常業務で忙しい中、全力で準備しています。是非、セミナーとブースにお越しください。なお、OSCに初めて参加される方は、スタンプラリーに参加されることを、強くおすすめします。OSCのファンになり、将来、コミュニティの一員として参加するなど、より積極的に参加されるきっかけになると思います。

 
 

Joe's 増本のセミナー講演

[2] 海外向けサービスのサイト joes-cloud.com がリニューアル

海外向けサービスの新サイト(joes-cloud.com)

昨年10月にスタートした海外向けのVPS/プライベートクラウドの海外向けサービスのサイトをリニューアルしました。サービスのプラン・価格は、従来通りです。当初は、国内向けサービスのサイトを英訳して、金額を変更(国内向けでは月額750円からが、海外向けは月額9ドルから)しただけでしたが、日本人向けと英語圏向けとでは、デザインや表現で嗜好が異なるのではないかという判断から、今回のリニューアルという結論にいたりました。

 

国内向けサービスのサイト(joes-vps.com)

 

海外向けサービスは、サーバーをシリコンバレーのHurricane Electric (Joe’sが2005年より契約)においていることと、サポートが英語(電話、Kayako、チャット)であることが、国内向けサービス(大阪府吹田市と一部シリコンバレーにサーバーを設置)と異なります。海外向けサービスは、米国だけではなく、全英語圏の地域の方からご利用いただいています(米国内のユーザは、全体の1/3程度で、香港・シンガポールなどアジアが1/3、その他が1/3という比率)。そのため、サーバー管理はもちろんのこと、サポートが24時間体制になっています。

 
 

24時間365日の英語サポート体制のJoe's海外部隊

サイトの変更は、マーケティングとの絡みで、いろいろな工夫がなされています。サポートの窓口が広く、また新規のお客様がコンタクトが取りやすくなっていることなどが特徴で、国内サイトでもそうですが、サイトを見ていると、「ご質問などございましたら伺います」というチャットの画面が出てきます。

 

海外向けは、国内向けとは異なるマーケティングが必要になってきます。キーワード選びも英語ですが、英訳した単語がそのまま有効なキーワードになるとは限りません。また、ライバルが非常に多いので、そうした海外他社と差別化できるキーワードやテキスト広告が必要です。

 

Joe'sのサイトを見ていると飛び出すチャットのウインドウ

 

今回のサイト構築およびマーケティングは、5月号でもお伝えしたJoe’sの海外部隊が中心になって進めていますが、ブログや、将来実施予定のJoe’s Newsletterなどは、経営方針を反映させる必要があるので、どうしても国内のJoe’sのスタッフが書かないといけません。Japanese Englishでは、English speakerのお客さんは逃げてしまうかもしれないとか、心配がつきません。

 

本ニューズレターで、海外向けサービスについて、今後逐次報告させていただきます。

[1] ISMS取得までの道のり

認証書を手にする鈴木禎子代表とプロジェクト責任者の緒方取締役

Joe’sのISMS認証取得プロジェクトのスタートは、約1年前にさかのぼります。当時、社内の管理体制強化の必要性を感じていた鈴木禎子代表は、様々な手法を検討する中で、ISMSの存在を知りました。ISMSを調べていく中で、当社の同業者や当社が利用しているデータセンター事業者でも取得されていることが分かり、管理体制の強化を行うだけでなく、認証取得事業者としてサービスの信頼性をアピールすることもできる、有効な方法であると考えました。

 

ISMSの取得にあたっては、鈴木禎子代表の他、最高情報責任者(CIO)に就任したばかりの緒方俊輔取締役がプロジェクト責任者を担当しました。また、特にISMSの取得要件として必須とされているわけではありませんが、初めての認証取得ということもあり、LRM株式会社( http://www.lrm.jp/ )の認証コンサルティングを受けてスタートすることになりました。

 

ISMSの認証書。苦労したからこそ喜びもひとしお

コンサルティングでは、ISMS認証取得は必ずしも難しいものではないことが分かりました。ただし、何かマニュアルの様なものがあってその通りにやれば取得できる、といった単純なものではなく、マネジメントをどの様にやるかはあくまで認証を取得する事業者が考えるものであり、当然ながら認証取得後の業務フローに深く関わってくるものであることから、ややもすれば、「認証の取得」が目的になってしまいがちではありますが、それではISMSの意義の大半が失われてしまうと考え、コンサルタントへの質問を繰り返しながら如何にうまく自社に適合させていくかを検討していきました。

 

ISMSの認証取得プロセス。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)のサイトより引用

 

先ほど「マネジメント方法は取得側が考える」ということを書きましたが、そうは言っても規格の定義であったり、過去の取得事例などから、セオリーと言える様な内容も沢山あります。分かりやすいものとして情報システムのパスワード管理を例にすると、

 

・PCには必ずパスワードをかける(これは当たり前ですが…)
・パスワードは*ヶ月ごとに変更する
・パスワードには半角英数大小文字を使い、ランダムで8文字以上にする

 

といったものです。これらのセオリーを参考にしながら、自社ではどの様な基準にするか、セオリーにあたるもので現時点で実施できていないことがないか、といったことを一つ一つ現状分析・方式検討する作業を繰り返しました。ISMS認証の取得作業のほとんどは、このフェーズの作業でしたが、Joe’sでも、効率を重視するあまりISMSの基準では不十分な管理方法になっている箇所もあり、具体的に様々な改善を行うことができました。

コンサルティングを担当したLRM株式会社のサイト「iso27001.jp」

 

最終的に、自社の「マネジメントシステム管理マニュアル」の作成が完了し、それを基にした社内システムの再構築による業務フローの刷新を行った後、認証審査を受け、無事に認証取得が完了しました。

 

ISMSの認証取得を契機に、社内にも業務フローの改善サイクルが生まれ、徐々に具体的な効果が出てきています。その効果を自社のサービス運営改善に繋げ、ユーザー様が安心してサービスをご利用いただくことができる様、これからも取り組みを続けていきたいと考えています。

[4] Moodle 2.5をすぐに使ってみよう

Moodleの本部(オーストラリア・パース)のオフィス内にある卓球台の前で

Moodleは、インターネットを利用した家庭学習や独学のためのオープンソースのCMSで、国内でもユーザー数が急速に増えています。Joe’sでもMoodleがインストールされたサーバーを1年間無償で提供したり(LMS標準サーバー入門プラン)、ムードルの勉強会に会場を無償で提供するなど、Moodleの普及につとめています。

 

このたび、2013年5月14日にMoodle 2.5がリリースされました。

http://docs.moodle.org/dev/Moodle_2.5_release_notes

Linuxでコマンドラインから操作が出来る方は、

http://docs.moodle.org/25/en/CLI#Upgrading_via_command_line

の操作で、簡単にアップグレードできます。

LMS標準サーバー(http://lms.ac)

 

現在、Joe’sのLMS標準サーバー(標準プラン、入門プラン)をご利用で、2.5にアップグレードをご希望の方は、サポートでご依頼いただければ、無償で対応します(万が一の場合に備えて、依頼の前にバックアップをとっておいてください)。

 

Moodle 2.5で何が違うというと、大きいのは以下の3点です。
 
 ・バッジ
 ・BootStrap
 ・User Interfaceの向上
 
バッジは、学生がスキル、興味、学習の到達度を、教師や他の学生に表示できるものです。Moodleの教師が、そのコースの学生にバッジを渡すことになりますが、Mozilla OpenBadgesというサイト(http://openbadges.org/)に格納し、自分のブログなどで、そのバッジの置かれたOpenBadgeのページヘのリンクを表示することができます。WordPressでそのためのプラグインなども開発されています。Moodleで発行されるバッジは、OpenBadgeのフォーマットにそったもので、そのバッジが学習しているMoodleのコースやサイト以外でもアナウンスされることになります。ただ、OpenBadgeのプロジェクトは2011年に始まったばかりで、実績ではまだこれからといったところです。

バッジを新規に設置する

 

Bootstrapは、Twitterが開発・提供しているCSSのフレームワーク(ひな形)です。オープンソースですので、誰でも無償でダウンロードしてすぐに使えます。Bootstrapを用いると、エンジニアがデザイナーに依頼することなく、自力でそれなりのデザインが作れます。また、カスタマイズが容易、JavaScriptを書かなくてもよい、レスポンシブなWebデザインにも対応している、などの利点があります。最近のWeb開発でも、非常に多く取り入れられています。

 
 
 

見栄えがよくなったユーザインターフェイス。そのページを展開する・しないで、細部が表示・非表示にできる

BootStrap自体に興味をおもちの方は、

 http://dotinstall.com/lessons/basic_twitter_bootstrap_v3

などが参考になると思います。実際、dotinstall.comのサイト自体、Bootstrapを使って作成されています。

 

Moodleは、学校だけではなく、社内研修や、コミュニティの勉強会などでも、とにかく「学ぶ」ところであれば至るところで使えるCMSです。Joe’sのLMS標準サーバーでは、1年間無償でMoodle 2.5がインストールされているサーバー(入門プラン)をお渡ししています。すぐに試していただければと思います。

[3] なぜJoe’sはバーチャルオフィスをはじめたのか

Joe'sビジネスセンターのサイト (http://joes-office.com)

 

創業10周年記念マンガ「ごきげんにゃん」も、昨年6月に創刊して1年になります。現在まで6回発行されています。第5話、第6話はバーチャルオフィス(Joe’sビジネスセンター)開業についてのエピソードになります。全部で10話の発行の予定です。

 

2006年10月に現在の青山オフィスでのバーチャルオフィスのサービスを開始する前に、実はJoe’sでも1年ほど都内にある外資系のバーチャルオフィスを利用していました。ロケーションは良かったのですが、非常に高額(月額7万円)でした。会議室も10分につき1,260円かかるので、商談でも、お客さんの話を聞く余裕もありませんでした。そこで、バーチャルオフィスを使わないで、お客さんと外で天ぷらなど食べながら、くつろいで商談するようになりました。その方が安かったし、商談もうまくいきました。また、秘書と呼ばれる人たちも、外国人客が多いので英語は上手でしたが、「おもてなし」のような対応はいま一歩、という印象を受けました。

ごきげんにゃんの第5話・第6話(全10話)の表紙

 

そこで、都内でもっと安いバーチャルオフィスをインターネットで検索した上で、10件程度内覧しました。しかしどのサービスも、月額2万円以上、スタッフが常駐していない、駅から遠い、(女性の目から見て)部屋が綺麗になっていないのいずれかに該当していました。そうこうしているうちに、自社でJoe’sブランドでバーチャルオフィスを立ちあげないかという話になりました。

 

他社サービスの多くが、空いたビルの空室や利用しているオフィスの一部をバーチャルオフィスとして提供しています。しかしJoe’sの青山オフィスは、バーチャルオフィスとして収益をあげることを念頭に、立地の段階から検討(駅から近いか、住所は人気があるか)しました。スタッフも、バーチャルオフィスの秘書として適した人材を採用しました。このようにして、格安バーチャルオフィスの草分けとしてJoe’sビジネス・センターは開業しました。

英語は上手だがおもてなしの対応にかける高額外資系バーチャルオフィス

 

客になってお金を払ってみると、どのようなサービスであって欲しいというニーズが見えてきます。Joe’sが高額の外資系のバーチャルオフィスを契約していなかったら、Joe’sビジネス・センターは誕生していなかったと思います。

 

レンタルサーバー事業も、鈴木禎子代表が海外に滞在していた際に、客としてお金を払って利用していたレンタルサーバーに不満を抱いたことがきっかけでした。ただ、バーチャルオフィスと違い、反面教師と言うよりは、国内にcPanelを利用した格安のレンタルサーバーのサービスがなかったことをチャンスと考えました(第1巻)。

 
 
 
 

1-2ヶ月に1回、鈴木禎子代表が、マンガの担当者とその巻のシナリオの打ち合わせをする

 

次号(第7話)は、Joe’s SSL市場についてです。
どうぞ、ご期待ください。

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