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[3]ビックデータをMoodleで学ぶ

Moodleの聖地、オーストラリアのパースにある本部。有名な卓球台。

 

MoodleというオープンソースのLMS(Learning Management System)に関しては、本ニュースレターでもよく取り上げています。先生がプリントを配布したり、課題を回収したり、学生が成績を閲覧するのに、従来の講義では、手渡しでやっていました。しかし、MoodleをはじめとするLMSでは、先生が教材や課題ををインターネット経由で設定し、学生も同じサイトにアクセスします(先生と学生では、アクセスできる領域が違っています)。Joe’sでも、日本ムードル協会の賛助会員として普及につとめ、入門プランといって、Moodleがインストールされた(1年間)無償のサーバーを提供しています。

 

Moodleムートに行くと、外国人の参加者が多い。それだけ大学の外国語教育で導入が進んでいるということだ。

 

今月23日(金)でもご好評をいただいた、Joe’sのビックデータ講座でも、今後Moodleを導入することになりました。講座では、データ解析の演習を行っています。前回やってみて、参加者の前提知識が異なっていると、学習の進捗に差ができて、すすめていくことが難しいことがありました。

 

そこで、今回、試験的に、R言語の超初心者用の教材を作成いておき、時間があれば、それをやってきていただくということになりました。セミナー当日のデータ解析は、R言語を使って行います。

 

超初心者向けでも、オブジェクト指向で考えた方がR言語はわかりやすい

 

R言語は、
1. 基本概念
2. ベクトル
3. 行列配列リスト
4. 関数とプログラミング
5. データフレーム
6. グラフィックス
の6単元からなります。

Adobe Presentorは、パワポのAdd-Inとして提供される

 

http://www.slideshare.net/teiko_suzuki/
に資料があります。実際には、こうしたスライドだけではなく、音声を入れていて、画面の動画キャプチャも入れています。

 

この教材は、受講生用のものですから、上記以外は、お見せできませんが、AdobeのPresentorというLMS教材作成専用のツールを用いています(IllustratorやPhotoshopと比べると、知られていないかもしれません)。

 

昨年のMoodleムートは、沖縄で開催された。今年は京都で開催される

パブリッシュといって、教材完成時にScormというLMS教材の専用のフォーマットに変換されます。Moodleだけではなく、有償無償のLMSで共通に使える教材を作成している業者もあります。

 

従来から、語学の教材は、このScorm形式でよく作成されていましたし、Moodleのユーザの70~80%は外国語の教員であるとされています。今回、Rというプログラミング言語(といってもJavaやCと比べると難しくない)の場合、語学と同様に教材にしやすいのではないか、という結論になりました。というのも、数学だと、数式での入力は難しいですが、R言語はすべて短いテキストなので、提出がしやすくなっています。

 

2月には、大阪でも開催される。

そして、スライドご覧になっていただくとわかりますが、文法の基本的なことだけに焦点をあてました。多くの言語では、オブジェクト指向という概念がありますが、今回は9個のクラス(numeric, logical, character, NULL, matrix,array, list, factor, dataframe)しか使わない、エッセンスだけの講座になっています。

 

そして、各単元にその説明の理解度をはかるための演習問題がついていて、それを教師が採点して(オンラインで)返却することになっています。講座は、教材に関することであれば、質問に回答し、オンラインのやり取りでわからない場合は、当日に担当講師に聞けるようにになっています。

 

この講座に関しては、仮説検定だけ、時系列だけとかでも6回の講座を順次作成していく予定で、2月20日~22日に京都産業大学で開催されるMoodleムートでも発表することになっています。

 

次回のセミナーは、2月14日(土)大阪梅田のJoe’sビジネスセンター、2月15日(日)東京銀座のJoe’sビジネスセンターで行います。当日は、機械学習や先端の技術というよりは、オーソドックスな問題を行います。

 

いずれも、自分でインターネットからデータをとってきます。だから得られた結果に感動します。よろしければ、ぜひご参加ください。

[4]ビックデータしていますか

R言語のコマンド実行

「ビックデータを活用しよう」という言葉がちまたにあふれています。しかし、実際に、それをどうやってビジネスにいかしていけばよいのでしょうか。そのためにはまず、他社にサービスを提供する前に、自社でビックデータを活用することが先決と思われます。

 

データサイエンスの基本は、データから法則を見出すということです。ニュートンの運動法則のような一般的な結論を見出すというレベルでなくても、自分の周りで見出していかないといけない因果関係というものがあります。たとえば、

 

1. 自社で、売上げを伸ばすためには、どの広告媒体をつかえばよいか。
2. 為替の変動を利用して利益を得たいが、円とドルを変えるタイミングをどうすればよいか。

 

とった法則を見出すことを想定してみてください。

相撲データを提供しているサイトの表をコピー

 

データサイエンスは、「統計学を勉強しないとダメだ」という人がいます。もちろん、そのような数学の知識があればそれに越したことはありません。しかし、データ解析の手法では、入力すべきデータとその出力結果の意味に関して、わかりやすい説明がついているのが普通で、しかも大半は難しい数学を使わなくてもわかるものです。むしろ、どのようなデータが関係してくるかを判断したり、因果関係を見極める判断能力が問われます。

 

ほとんど手作業をしないで、Excelデータに格納するもスキルがいる

 

データサイエンスは、「データという事実に基づいて判断し、行動する」という、成功しているビジネスマンから見ると、当たり前の行動にすぎません。よく、学校やセミナーで学んだガセ情報をうのみにして、それを棒暗記して生きていこうという人がいます。環境が違えば、そこで成立する法則も違ってくるので、実データは法則性を見出していくための情報になります。それを積極的に活用してこうという営みです。
 

上司に解析結果を見せれば、きっと納得してもらえるはずです。データからそのような法則性があることが実証されたわけですから。

 

大相撲の力士の体重の箱ひげ図。幕下でも体重は幕内と大きな差がないなど、自分がデータから発見したという経験が、データサイエンティストとしての自信につながってく

 

実際の解析の手順ですが、データはExcel形式で十分です。Excelには統計解析のための関数が備わってるので、最初はそれでスタートしてもよいですが、もし本格的にデータサイエンティストをめざす、または簡単なプログラミングの経験をお持ちでしたら、R言語という統計パッケージを利用されることをおすすめします。Rはオープンソース(無料)で、WindowsやMACのノートPCに簡単にインストールできます。

 

http://cse.niaes.affrc.go.jp/miwa/ja/R/setupReasy/

 
 

しかも、操作が非常に簡単です。オープンソースですので、全世界の人がパッケージ(無料)を開発していて、疑問点があってもインターネット検索で簡単に解決することが多いのです。

 

最初は、1+1(リターン)を実行してみてください。そして、各種のコマンドをで実行してみてください。電卓式に、式を入力すれば、その解が出力されます。国内R利用者で、最も多く利用されているのが、

 

http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r.html

 

というサイトです。完ぺきではないですが、コマンドを忘れたときなど便利で、重宝します。Rは、わからないことがあれば、インターネット検索で調べていきます。

九州場所の成績のヒストグラム。6個のグラフを2行x3列で並べることは難しくない。インターネット検索で調べまくるのが基本

 

プログラミング言語ではなく、電卓という側面もあり、最初のうちは、文法をあまり意識しなくてよいと思います。むしろ、本来の目的である、データから法則性を見出していくという処理ができるのかどうか、それを見極めてから、本格的に取り組んでよいかと思います。

 

文法で時間をかけないと理解できないのは、せいぜいオブジェクト指向の概念ぐらいです。関数を作成するとしても、平均を求めたり、散布図を求めたりするひな形があって、それらを組み合わせて複雑な処理が数行でかけます。

 

また、グラフィックなどもExcelと比べて格段に美しく表示され、それを見た人は、駆け出しでも、プロのデータサイエンティストが出力したものだと思うでしょう。

 

特に、文法を全部やるよりは、事例から入ることをお勧めします。たとえば、

 

http://sumodb.sumogames.de/Banzuke.aspx?b=201411&heya=-1&shusshin=-1&w=on&l=e

 

の大相撲のデータを解析するとします。
実データの解析の場合、データをExcelに入れるまでが大変です。
サイト(http/https)やpdfの場合、いったんリッチでないテキスト(.txt)におとし、Excelで読み込んだときにフォーマットを指定します。そして、それをさらにRに読み込んで実行します。ここでは、幕内、十両、幕内、三段目、序二段、序の口のそれぞれでの体重の分布と、九州場所での成績のヒストグラムを表示しています。

 

Joe'sビジネスセンターは、厳格な審査をするバーチャルオフィスとして知られている

 
Joe’sでも、Joe’sビジネス・センターの入会時の審査にすることを検討しています。バーチャルオフィスが犯罪の目的で利用されることがあるからです。
 

2006年秋のサービス開始から2014年までの8年間で会員規約に抵触するケースが3件ありました。ただ、通算会員数は3000件を超えているので、全体からみると0.1%程度になります。その確率を0%に限りなく低くするために、ビックデータを活用することを検討しています。詳細については、次号では発表できるものと考えています。

 
 

また、2015年は、Joe’sではビックデータの解析に力を入れていきます。代表の鈴木禎子が、2015年1月24日(金)19:00~ に、Joe’sビジネス・センター(銀座)でビックデータの解析に関するセミナーを行います(3,000円の有償ですが、将来的に価格を変更する場合があります)。理論を経験に移してこそ自信が生まれます。よろしければ、ご参加ください。

 

2015年こそ、ビッグデータの活用へ一歩踏み出してください。

[2]企業研修でも利用されているMoodle、バージョン2.8がリリース

Moodleムート 2013(東京)の懇親会の様子。外国人の語学の先生の参加が多い

 

御社の企業研修では、Moodleを使っていますか? Moodleは、教師が教材を配布したり、課題を集めたり採点したり、成績をつけたりするところをインターネットを利用して管理する、いわゆるLMS(Learning Management System)です。LMSには、Blackboardなど有償のサービスと、Moodle(PHPベース)やSakai(Javaベース)などのオープンソースのソフトウェアがあります。

 

LMSは、大学だけではなく、回数を重ねるいわゆるコース形式の教育なら、どのような場面でも威力を発揮します。たとえば、PHPの10週間の研修であれば、パワポに音声をつけた資料と課題を上級プログラマの人がMoodleに設定し、新人がその資料を使って勉強して課題を毎週提出し、それをその上級プログラマが採点するなどということも可能です。

 

Moodleカフェ 東京の様子(2014年11月、ヒューマンサイエンス)

サンプルプログラムや動画をMoodle内に置いたり、課題の毎回の点数を上級プログラマ・新人の双方が、ログインしてみることができます。また、そうした資料は、一度作っておけば、翌年も再利用できます。業務を中断して、全員が集合して研修するというやり方では、効率が良くないかもしれません。

 

Moodleを使いたいが、始めるのに敷居が高いと思われる方が多いかと思われます。インストールできる人がいないとか、Moodleを使ったことがないとか、業務が多忙で新しいことを始める余裕がないとかです。そういう方にお勧めしたいのが、イベントへの参加です。

 

oodleを使っていると、バージョンアップしましたという連絡が届くようになっている

 

Moodleムートといって、年に一度Moodle関係者が一堂に集まる大会があります。開発した成果を発表するなど、上級者向けのセッションもありますが、初心者講習会や質問コーナーなど、これから始めようとする人を歓迎するような雰囲気があります。次回は、2015年2月20-22日に京都産業大学で開催されます。

 

http://moodlejapan.org/home/mod/forum/discuss.php?d=828

 

Moodle 2.8のNotice (Martin Dougiamas氏)


 

また、企業研修にMoodleを導入しているで知られている畠中俊巳氏、藤田豊氏を中心に、Moodleカフェ東京という勉強会が行われています。

 

https://www.facebook.com/moodlecafe?fref=ts

 
 

バージョン2.8から、インターフェイスがみちがえるほどよくなったという印象がある(バージョン2.8)

 

Joe’sでも、Moodleがインストールされたサーバーを1年間無償で提供したり(LMS標準サーバ 入門プラン http://lms.ac)、Moodleの勉強会に会場を無償で提供したり、Moodleのイベントに協賛するなど、Moodleの普及に努めています。

 

11月になって、Moodle 2.8がリリースされています。2.8の情報は、Moodle東京カフェで畠中さんが、発表したスライドなどが参考になると思います。

 

http://www.slideshare.net/toshimin910/moodle-tokyo-cafe-14

 

ただ、2.5, 2.6, 2.7くらいを利用されている方から見ると、小ぶりなバージョンアップと思えるかもしれません。

 

バージョン2.6

ざっとみてみると、

 

1. テキストの自動保存、ユーザメニュー、いいね
2. 評定者レポート
3. フォーラムの新機能
4. 小テスト、投票、課題の新機能
5. 分析とレポート
6. コーポレート

 

などが新機能や変更点になるようです。

Joe'sのLMS標準サーバー

 

Joe’sのLMS標準サーバでは、現在お申込みになりますと、最新版の2.8がご利用になれます。

 

Joe’sでは、読者の皆さんにMoodleの導入をおすすめします。LMS標準サーバのうち1年間無料の入門プランで準備を進め、次回の研修ではLMS標準サーバー標準プラン(月額1,575円)でかっこよくデビューして下さい。読者の皆さんの職場でも、Moodleで優れた人材を育てることを祈ってやみません。

[1]Joe’sのサーバーでWAFが標準に

最近、サイトの脆弱性をついた、不正侵入やページの改ざんなどの事件が増えています。これまで、インターネットのセキュリティといえば、ファイヤーウォール(使用していないポートを塞ぐ)や不正検知といったネットワークレベルの防御が中心でした。

 

Webサーバーの直前で、不正データをはねのけるのがWAFだ

しかし、今年になって、WordPressDrupalなどのプログラムの脆弱性をついた攻撃が報道されています。たとえば、アクセス権限がなくても、サーバー内のデータベースの問合わせコマンドが実行できてしまったり(SQLインジェクション)、入力した内容を表示するWebサーバの処理を悪用して、HTMLのタグやPHPのスクリプトを入力に含めて、ブラウザに実行させる(クロスサイトスクリプティング)といった手口です。現在では、クライアント(ブラウザ)とWebサーバーとのやりとりを監視する、Webアプリケーションレベルのファイアーウォール(WAF:Web Application Firewall)が不可欠とまで言われるようになりました。

 

ModSecurity

WAFは、海外では通常のファイヤーウォールと同様、ハードウェアアプライアンスで提供される製品が多いのですが、国内ではサーバーにインストールするソフトウェアの形で提供されるもの(和風?)が主流です。ただ、Webサーバーあたり数十万円するなど高価で、なかなか導入に踏み切れていない企業が多いようです。

Comodoといえば、SSL証明書を連想するが

 

最近では、ModSecurityというオープンソースのWAFが、よく利用されています。TrustwaveというSSL証明書を提供している会社が中心となって開発しています。

 

http://www.modsecurity.org/

 

ComodoのWAF

 
 

しかし、ModSecurityに限らず、WAFではどのようなWebサーバーへの入力を不正とみなすかのルール(の集合)を設定しなければならず、運用をしていくための専門的なスキルが必要になります。したがって、セキュリティの専門の部署を持つとか、サービスプロバイダであるとかでないと、おすすめできません。ただ、このルールは、どのようなWebアプリケーションを運用するかとは無関係に設定することが多く、また、入力データからの学習によってルールを最適なものに更新している機能もあります。

 

cPanelからのModSecurityの設定

 

SSL証明書を提供しているComodo社(Joe’s SSL市場でも取り扱っています)では、ModSecurityを運用でき、デフォルトのルールを最新のバージョンのものに置き換えるソフトウェアを提供しています(現時点では無償)。

 

https://waf.comodo.com

 

世界で最も美しいレンタルサーバーのコンパネ「cPanel」

 
 

ModSecurityは、Joe’sの共用サーバー専用サーバーJoe’sの素でご利用いただいているコンパネcPanelでもご利用になれます。現在、新規にご利用の方と、既存のお客様でcPanelのバージョン 11.46以降(共用サーバー server44以降)でご提供させていただいています。また、cPanelは、年内にすべてのサーバーで最新版になるように準備を進めています。

 

cPanelにログインしてModSecurityの設定画面を開くと、enable/disableの設定のみできるようになっています。つまり、デフォルトの最新のルールセットが格納されていて、これを使うか使わないかの設定をするだけになりますので、ご自身で何かを管理をする必要はありません。

 
 

ところで、コンパネが、レンタルサーバーのサービスを決めるといっても過言ではありません。国内のレンタルサーバー事業者は、独自にコンパネを開発して提供していますが、Joe’sでは創業時(2002年)から、世界で最も利用されているcPanelを利用しています。cPanel Inc.の100人以上が開発に従事し、セキュリティの不安がないばかりか、今回のModSecuriyのWAFなど、最新のトレンドがいち早く取り入れられています。

 

この美しいcPanelが好きで、Joe’sのサービスを長年利用されている方も数多くいらっしゃいます。Joe’sのサーバーを、是非一度ご利用ください。

[2]IT業界激震の「bash脆弱性」とは

米国時間の2014年9月24日に、LinuxなどのUNIX系OSで標準的に使われているシェルである「bash」における深刻なバグ情報が公開されました。bashは、Linuxがインストールされていればほぼ100%の割合でインストールされているソフトウェアなので、非常に影響範囲が広く、クラウド・ホスティング業界をはじめ、bashが含まれるOSを採用している情報機器ベンダーなど、IT業界ではその対応に追われました。

LinuxのマスコットキャラクターTux。

 

この、IT業界が激震した「bash脆弱性」とはどのようなものだったのでしょうか。

 
 

bashは、「シェル」と呼ばれるソフトウェアの一種で、OSとユーザーの間をつなぐインターフェースの役割をします。シェルにはCLI(コマンドラインインターフェース)形式とGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)形式がありますが、今回問題となったbashはCLI形式のシェルとなります。一般的に、CLIは効率性が高くプロ向きで、GUIはユーザビリティが高く初心者にも使いやすい、とされます。例えばJoe’sの技術者などは、1日の業務時間のほとんどをCLI形式のシェルと向き合って過ごしていると言っても過言ではありません。

 

bashの公式サイト。bashは様々なフリーソフトウェアを配布するGNU Projectのプロジェクトの1つ。

 
 

シェルには、ユーザーからの入力をリアルタイムに受け取って解釈し、実行する対話モード(インタラクティブモード)の他、シェルへの指令をスクリプトという形で記述し、それをシェルに読み込ませて実行するバッチモードという使い方があります。bashをメインのシェルとして採用しているOSでは、OS内部で実行されるさまざまな処理もスクリプトの形でbashで実行されるため、bashに脆弱性があると、システム全体が危機に陥ることになります。

 

未対応の環境で脆弱性検証コードを実行した様子。あなたのサーバーは大丈夫?

 

今回発見された脆弱性は、bashの持つ「環境変数」の機能に存在していたものでした。環境変数とはシステム用語になりますが、システムやアプリケーションにおいてデータを共有、伝達する方法の一つで、例えばLinuxでは多国語に対応していて、使う人によって言語を切り替えることで、表示されるメッセージなどに自分の母国語を使うことが出来ますが、そのために環境変数「LANG」を使って、システムに自分が使いたい言語が何なのかを伝えることが出来ます。

 
 
 

例)LANG=ja_JP.UTF-8  ※日本語で、UTF-8コードを使う場合

 

この環境変数は、基本的には「値(データ)」が保存されるものとなりますが、今回の脆弱性では、環境変数に対して「命令(関数)」を保存した場合の処理に誤りがあり、命令内に含まれる一部のコマンドが意図せずに実行されてしまという状況が発生しました。これにより、環境変数を使用している多くのシェルプログラムに対して、様々な不正なコマンドを実行させることが可能になり、その攻撃容易性と影響の大きさを知った技術者を中心に大騒ぎとなりました。

 

幸い、OSベンダー各社から迅速にセキュリティアップデートがリリースされたため、多くのユーザーでは、アップデートプログラムを適用するだけで回避することが出来、Joe’sでも、社内管理のサーバやマネージドサーバについては即日対応を実施することが出来ましたが、攻撃が非常に容易なだけにこの脆弱性を利用するマルウェアの発生も早く、対応には緊急性が求められる状況でした。

 

専任のシステム管理者がいない場合は、無理せずプロの手を借りることも大事。

今号の[1]の記事では、NetCommonsMoodleについて運用支援のサービスを開始したことをご紹介させていただきましたが、今回のような脆弱性を日々把握し、システムを安全な状態に保つことは、非常に労力のかかる高度な作業となります。そういった作業をシステム管理者以外のユーザーの方が兼任などで担当されるのは、業務負荷が高いだけでなく、システムや重要なデータが危険に晒されることも意味しています。予算などの関係もありますが、本来の目的であるシステムの利用に徹して業務の効率化を図っていただくためにも、プロの技術者がサーバー運用を代行する「マネージドサービス」の利用をご検討頂ければと思います。

[1]NetCommonsとMoodleの制作・導入・運用支援の新サービス

学校では、サーバーの構内設置の要望が多い。

NetCommons(NC)やMoodleに関しては、本紙で今まで何度か取り上げています。

NCは国立情報学研究所(NII)が中心となって開発しているCMSで、初心者でもある程度のサイトが構築でき、アクセス権限を管理するいわゆるグループウェアとしての機能を持っています。NIIが中心となって開発していることもあって、自治体や学校(小中高)で利用されています。他方、Moodleは大学の講義や企業の社内教育で利用されています。

 

役所では、サーバーの構内設置の要望が多い。

 

10回、15回といった回数の講義(コース)を想定して、学生が教材をダウンロードしたり、課題を提出したり、提出状況やテストの結果を確認できるようになっています。NCはどちらかといえば汎用的な使われ方が主ですが、逆に、Moodleはコースによる教育に特化しています。

 

Joe’sは、NCMoodleのエキスパートです。2011年6月にNCのユーザ会であるコモンズネットからNetCommons Readyという、安心してNCが利用できるサーバーであるという認定を受けています。

 

サイトの開発やサポートは、プロに依頼した方が、安心。

Moodleでも、2012年から賛助会員として、Moodle Mootなどのイベントに毎回参加しています。以来、NCやMoodleがインストール済みのサーバーを無償で1年お貸しする入門プランを提供し、NCについては勉強会を定期的に開催しています。

 

どちらも、学校や自治体といった、学生の成績や住民の個人情報といったクリティカルな情報を扱っています。そのため学校や役場を中心に、「セキュリティはデータセンターやレンタルサーバーに任せるのではなく、自社の責任で管理したい」というようなご要望を多くいただいています。

 

教室で講義を聞く以外に、自宅学習が必要になる。Moodleが威力を発揮します。

しかし、サーバー管理のプロを常駐させていると、それだけで年間1000万円以上の予算が必要です。また、内部にいる誰も、責任をもちたくないということが多いようです。

 

Joe’sでは、このような状況で、現地には常駐せずVPN(バーチャルプライベートネットワーク)を経由して、外部から暗号化された経路を通ってサーバーの管理をしています。ハードウェアの障害(実際の確率は低い)があったときだけ、現地に行って部品交換などを行っています。そして、サーバーがダウンしたり、急激な負荷がかかって、レスポンスが悪いときなどはリモートから対応しています。

 

有名になったNeCommonsのスイカ (小林登紀子氏による)

バックアップ用のサーバーをもう1台用意して、万が一の場合に処理を継続させる形態を取ることもあります。

 

Joe’sは2002年の創業以来、10年以上にわたってのべ3万以上のサイトのサーバーを管理しており、サーバートラブルに対する対応方法を熟知しています。最新のセキュリティ動向なども把握し、安全なサーバー運用に努めています。これらの経験を元に、ユーザー数や用途によってどのようなサーバマシンが最適か、様々なご相談に対して適切なご提案をさせていただいています。

 

NetCommons標準サーバー
Moodle標準サーバー

 

NetCommons関西での初心者セミナー@Joe's梅田

 

NCの場合、初心者でもきれなサイトが作れるように、設計されています。開発のプロに頼まなくても、そこそこきれいなサイトが作成できます。ただ、「商用サイトでデザインをよくしてアクセスを良くしたい」「既存のモジュールでは機能的に不十分で、カスタマイズが必要」「グループウェア的に使いたいが、ルームの機能をどう使ってよいかわからない」という場合には、専門家に依頼した方がよいかもしれません。会社や団体が予算をもっているのならなおさらです。予算に応じて、サイト開発の支援・代行を行っています。

 

Moodleの本部オーストラリアのパースにある有名な卓球台

 

Moodleは、デザインなどをカスタマイズすることはありますが、機能が重要です。ほとんどの場合、(モジュールを加えない)既存の機能だけで十分だと思われます。管理者だと、サイト管理(カテゴリ・コースの生成、学生名簿の管理)とコース管理(コース内の管理)の両方を使えます。先生はコース管理という箇所だけを操作すればよいことになります。

 

Moodleを実際に使ってみよう

 
 
 
 

基本的にサポートは不要と思われますが、使い方がわからないとか、バグや不具合で問い合わせをいただくことも多く、また、大学や組織内にサポート窓口のための人員を置きたくないというご要望もいただいています。

 

NCMoodleともに、導入支援(構内設置を含む)や運用支援(問い合わせ窓口など)のプランをご利用いただき、面倒ごとはプロに任せて、安心してご利用頂ければと思います。

[2]海外データセンターのネットワークが10Gbpsに増速し、大幅に値下げ

Joe'sの海外サーバーを設置しているデータセンター(Hurricane Elecric)のラック

Joe’sでは、8月末にネットワークの増強のために、海外サーバー(共用サーバーのマルチメディアコースと、専用サーバープラン18、22)を設置しているシリコンバレーのデータセンター(Hurricane Electric)に行ってきました。ここは2004年から利用していて、サーバー・ネットワーク・ラックの整備のため、年に2回程度(直近では今年の1月。本誌2月号で紹介)行っています。

 

今回、1Gbpsのネットワークを10Gbpsに更新しました。そのために、ルータなどネットワークの機器を入れ替えました。ping時間(現地サーバーに到達するまでの時間)は変わっていませんが、ダウンロードが体感的にかなり速く感じます。

 

データセンターの外側には、30台ぐらいの車が止められるようになっている

 

また、ユーザーの皆様がよりネットワーク増強の恩恵を受けられる様、回線利用に関するサービスの価格を改定しました。ほとんどの場合、追加料金を支払わなくても、大規模なダウンロードができるようになりました。

 

他社サービスで、「転送量無制限」とうたっていることがあります。ただ、その場合でも通常は帯域に制限をおいているので、ダウンロード速度が遅くなり、一定以上の転送量が使えないようになっています。また、Joe’sでも、専用サーバーやVPSの場合、帯域に制限をおいて転送量を無制限にするという契約が、できるようになっています。

 

 

  従来 2014年9月から
専用サーバー       (月間)基準転送量1,200GBまで追加料金なし基準転送量を超えると2GBにつき100円の追加料金 (月間)基準転送量3,000GBまで追加料金なし基準転送量を超えると1GBにつき10円の追加料金
共用サーバー 基準転送量80GBまで追加料金なし基準転送量を超えると1GBにつき200円の追加料金 基準転送量300GBまで追加料金なし基準転送量を超えると1GBにつき40円の追加料金

 

Santana Rowのブラジリアンステーキでディナー

 

100Mbpsの帯域があれば、1カ月は60 x 60 x 24 x 30 秒で、1バイト=8bitで計算すると、フルに稼働すれば、3,200ギガバイトになります。深夜などはトラフィックが少ないので、実際には100ギガバイト程度の転送量に相当します。

 

シリコンバレーは、何度行っても新しい発見があります。Santana Rowというエリア(ブランド品ショップが立ち並ぶおしゃれなところです)にディナーでよく足を運びます。今回はFogo de Chaoというブラジリアンステーキの店が新たにできていました。Joe’sの鈴木禎子代表がビバリーヒルズの店舗で食事したことがあるということでした。

 

ナパのワイナリー、雰囲気がよい

 

シリコンバレーは、何度行っても新しい発見があります。Santana Rowというエリア(ブランド品ショップが立ち並ぶおしゃれなところです)にディナーでよく足を運びます。今回はFogo de Chaoというブラジリアンステーキの店が新たにできていました。Joe’sの鈴木禎子代表がビバリーヒルズの店舗で食事したことがあるということでした。

 

GoogleやFacebookの駐車場には、電気自動車用の充電器が設置されていた

 
 
 
 
 

また、ナパバレーのワイナリーにはよく行きます。今回は、数日前に震度6以上の大地震がありましたが、何も無かったかのように、オープンしていました。最初は、Opus-1やRobert Mondaviなどの、メジャーなワイナリーに行くのですが、行きなれてくると、名の知れないブティックワイナリーで、多少高くても、個性的で自分にあったワインを探すようになります。

 
 

気になるIT企業を、のぞいてみたりする

最近では、ナパバレーの奥のMiddle Townという町のHarbinという温泉にも、よく行きます。混浴の温泉で、夏休み最後の日曜日とあって、100名くらいの方が、温泉につかっていました(男女同数程度で、若い人が多い)。日本と違って、脱衣所も共用で、またおおらかな方が多いのが特徴です。そのためか、シリコンバレーにくると、この温泉に来てしまいます。
 
レンタルサーバーやクラウドのサーバー管理の業務に従事していると、緊張感や障害対応などで疲労が蓄積してきます。Joe’sの技術者は、交代でシリコンバレーの地を訪れています。また、何か新しい情報があれば、お伝えしたいと思います。

[3]Joe’sの全サービスの契約情報を一元管理。カードでのお支払いも可能に

WHMCSのサイト

Joe’sでは創業当初より、社内システムの殆どを内製で開発してきました。提供サービスを多くをOSS(オープンソースソフトウェア)に依存しているJoe’sですが、契約や請求を扱う社内システムは、会社ごとの違いも大きく、その出来により業務の効率に大きな影響を与えるものでもあるため、既製のOSSではなく自分たちで作ることで効率化を図ってきました。しかしながら、多くのユーザー様に様々なサービス・施策を迅速にご提供していくに際して、マンパワー的に社内システムの拡張が追いついてこない状況になってきたこともあり、あらためて様々なソフトウェアを検証し、WHMCSというソフトウェアを採用することにしました。

 

WHMCSでは、ユーザーごとにポータル画面が提供される(画像は開発中のため英語表記)

WHMCSは、イギリスのWHMCS社が提供するホスティング事業者向けの業務パッケージソフトウェアで、顧客向けのサービスサイトの提供や、受発注、運用管理などの機能がワンパッケージで提供されています。アドオンで足らない機能を追加したり、自分たちで開発したりすることもできるようになっています。その代わり、WHMCSのコア部分は変更が不可能なブラックボックス仕様になっており、OSSほどの自由度はありませんが、非常に拡張性の高い作りになっています。実際に、今回Joe’sでは、WHMCSで提供されていない決済代行サービスとの連携モジュールを自社で開発しています。

 

WHMCSを採用することで、ユーザー様には下記のようなベネフィットを提供できるものと考えています。

管理者用の画面。ダッシュボードに最新の売上・問い合わせ状況などが表示され、迅速に対応できる

 
 

• ご自分の契約状況をいつでもポータル画面で確認できる
• サービスの注文やアップグレードなどを簡単に行える
• ポータル画面からすぐにサポートへ問い合わせができる
• Joe’sの複数のサービスを一元的に管理できる
• オンラインですぐにクレジットカードで支払いができる

 
 

WHMCSには様々なアドオンが存在し、機能を拡張することができる

 

Joe’sでは、ホスティング、クラウド、VPS、SSL、バーチャルオフィスなど、様々なサービスをご提供していますが、基本的に個々のサービスは独立した運用となっており、全てをまとめたポータルサイトなどはこれまで提供できていませんでした。今後は、WHMCSにより一元管理ができることで、契約管理や支払い手続きなど、担当者の方のご負担を減らすことが出来るものと考えています。お支払方法についても、Joe’sではこれまで銀行振込が殆どでしたが、近年では法人でもクレジットカードでのお支払を希望されることも増えてきており、煩わしい手続きなく、すぐに決済して使い始めることができるようになります。

 

WHMCS自体は海外で開発されたソフトウェアということもあり、基本的に全て英語表記のソフトウェアとなりますが、マルチランゲージの機能も搭載されている為、翻訳データを用意することで日本語にも対応できるようになっています。もちろん、翻訳データもJoe’sで作成してご提供しますので、日本のユーザー様も安心してご利用頂けます。

 

今後、Joe’sでは全サービスをWHMCSでの管理に移行することを予定しており、まずはVPSサービスのユーザー様を対象に、近日中に移行を予定しています。対象のユーザー様には追ってご案内をさせていただく予定ですので、今しばらくお待ちいただけましたら幸いです。
Joe’sでは、今後もユーザー様へのより良いサービスのご提供に努めてまいります。

[1]24時間365日対応の海外サイト運営支援サービス「サポート上手」が登場

サポート上手のサイト(http://support-joes.com)

インターネットビジネスに限らず、海外進出といった場合、日本人はどうしても英語がネックになります。英語のサイトを作成するだけなら、簡単です。日本語サイトを英語に翻訳したものを、外人に見てもらって直してもらえればよいと思います。しかし、サイトを運営して収益をあげるのは容易なことではありません。受け取ったメールをインターネット翻訳で見ればよいというものではありません。電話がかかってきたり、込み入ったことを質問されたり、クレームのニュアンスがわからなかったり、不安はつきません。また、時差もありますから、寝ている間に欧米の他社に新規顧客を奪われてしましまうかもしれません。

 

英語が話せたら、人生が違っていたかもしれない

 

Joe’sでは、数年前から、海外向けサービスのスタートアップを支援するようなサービスが必要であることを痛感していました。弊社でも、海外向けのクラウド・ホスティングサービス http://joes-cloud.comを提供しています。そこで得たノウハウをもとに、日本人が安価で英語サポートチームをもてるようなサービスが実現できないものか、検討してきました。本来は、日本語によるサポートも英語によるサポートも、同じコストで提供されうるものだと思います。

 

 

Joe's Cloudのサイト(海外向け)

 

そして幸いにも、今回、メール、チャット、電話による24時間365日体制のサポートのサービスの提供を開始しました。
その名も、「サポート上手」です。
http://support-joes.com
 
かつて、Joe’sのサービスでは、Joe’sウェブホスティングJoe’sビジネス・センターJoe’s SSL市場というように、先頭にJoe’sがついていました。今回の新サービスでは、最後にJoe’s(上手)がついています。

 

 

サポートスタッフは、メールだけでなく、電話とチャットで対応する

 

メールまたはチャット1回で1ポイント、電話1回(5分以内)で3ポイントになり、エコノミープランではそのポイント数x 1,000円、ビジネスプランでは、月額300ポイントまで15万円になります。いずれも、24時間365日対応というのが嬉しい点です。エンタープライズププランといって、専任のスタッフを1名月額15万円(160時間以内, 4名で24時間365時間対応になる)で契約するプランもあります。この他、英語サイトを作成したり、英語の誤りをチェックするプランがあります。

 

 

 

Joe'sの各サービスのサイトで使っているチャット

 

例えば、メールを月間50通英語で返していて大変だったのが、月間10万円のサービスを利用して依頼するとか、電話だけを依頼することもできます。電話は、専用の電話番号付きで固定費3,000円がかかります。それに月3件かかってくれば、その月は、9,000円(+消費税)ということになります。また、大企業でこれまで、英語サポートチームで月額300-500万円程度かかっていたものが、60万円で24時間365日対応というようにできます。

 

 

顧客とのやりとりの後、やりとりの内容が契約者に自動的に転送される

 

 

サポートの内容を毎回報告し、適宜ミーティングを行ってご要望を伺い、改善することで、ご契約者ごとの最適化がはかれるようにしています。安価なプランからでも、是非お試しいただければ、と思います。
 
読者の皆様が、国際的なインターネットビジネスで成功され、日本から第2、第3のGoogle, Yahooが登場してくれば、と考えています。ぜひ、ご利用いただければ、と思います。

[3]海外向けECサイト、カード決済の不正を回避するには

ネット社会になっても、オンラインのカード決済は不安だという人はいる。


海外旅行でたくさん買い物をすると、カード会社から、それらが本当に本人のものか確認の電話がかかってきたご経験は無いでしょうか。顧客の個人情報が流出したというようなニュースは、毎日のように聞かされます。その流出した個人情報のカードを不正に利用して、オンライン決済で買い物をされるというケースは、日本でもなくは無いですが、海外では非常に多く発生しています。
 
 

今年になって好調な、Joe'sの海外向けサービス (joes-cloud.com)


Joe’sでも海外サービス(英語、シリコンバレーに設置, http://joes-vps.comの英語版)で、2013年8月から、Paypal以外に、クレジットカードでの決済を始めています。日本だと、たとえば、Joe’s SSL市場などでお申込みいただくと、申請のための企業情報を提出いただく関係もあって、不正は皆無ですが、海外向けのJoe’sのサービスでは、申込みの約60%が不正カードによるものでした。当初は、国内向けサービスと同じ感覚で、それらの決済を無条件に承認して、数十件もの不正取引を発生させ、払戻しを請求されました。
 
いわゆる英語圏でなくても、サイトに書いてあることが読めれば、そのサービスが使えるので、ほぼ全世界に向けてのサービスになります。また、日本のように豊かでない国や地域もあります。
 

MaxMindのコンパネ。設定するところが少なく、非常にシンプル。


2013年9月から、MaxMindという不正防止のツールを設置しました。
1. proxy経由での申し込みを認めるか否か
2. リスクの高い国からの決済を認めるか否か
などにチェックを入れますが、Riskscoreといって、MaxMindが計算したスコア(100段階)のどこまでを通すかのしきい値の設定が一番重要になります。RiskScoreは、過去に不正のあったIPアドレス、IPアドレスと国名の整合性、銀行識別番号と国名の整合性、emailアドレス、匿名proxyなどから計算されています(具体的な計算方法は秘密になっています)。
 
現在でも、申込みの50%以上は不正なカードによるものですが、それらうちの80%は、このMaxMindで拒否されます。そして、残り20%のうち、リスクの高い申込みに関しては、不正か否かを判断するためのツールを利用して、社内で判断します。その結果、承認された決済の中での不正申込みの割合は、1%未満となりました。ただ、現在もこの判断は人間が行っています。データマイニングなどの方法で、過去の統計情報から最適な決定が自動的に行われるようになれば、と考えています。そうなれば、申し込みから一定時間以内(例えば1分以内)に、アカウントを自動的に発行することも可能であると思われます。
 

カード決済のコンパネで、suspiciousとされる顧客のリスト。


皆様の中には、すでに、海外向けのサービスを開始していて、同様のご経験をされている会社の方もいらっしゃるかもしれません。今回の記事が、今後海外展開をされている方にとっての参考になれば、幸いです。Joe’sでは、近い将来、海外向けのECサイト運営のサービスの支援を行う予定です。また、サービスの提供の準備ができましたら、発表させていただきます。

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