[1]インフラはインフレではない:月額5ドルのVPSが出現

[1]インフラはインフレではない:月額5ドルのVPSが出現

「今年もAWSの一人勝ちで終わりましたね」と苦笑いの忘年会 (12月4日、ニッポンクラウドワーキング・グループ)

今年は、アマゾンAWSの一極集中が進み、インフラまわりのサービスでは、国産クラウドが苦戦している感が否めないように思われます。具体的に各社の収益の数値を調査したわけではありませんが、忘年会や年末の挨拶回りなどで、そのようにおっしゃる担当者の方が多くいらっしゃることがわかります。

 

価格を下げれば利益が薄くなり、価格を上げれば新規顧客をつかめず、結局どのようにも価格を決められず、またサーバーだけを提供するので、サービス面で差別化をすることが難しくなっています。レンタルサーバーであれば、各社でいろいろ特徴があるので、共存共栄というしくみが働きます。ただ、パブリッククラウドとなると、価格競争でお互いに自滅していくという状況がありえます。

Joe'sのVPS(海外向けサービス、http://joes-cloud.com)

 

Joe’sではパブリッククラウドは提供していませんが、年明けの新サービス提供の準備をすすめています。その試験的な意味もあって、最近、Joe’s VPS海外向けサービスのラインナップを改定しました。ミニマムプランの月額料金を5ドル(KVMのプラン)とし、プラン数を8に増やしましたが、オプションを減らして簡素にしました。今までは、国内と海外でメニューを共通化していましたが、海外と客層が違うのと、将来の実験的な意味もあって思い切って改定してみました。

Joe'sのVPS(海外向けサービス、KVM)


 
KVMのプランでは、1から8のプランがあります。それぞれの数字を押すとスペックが表示されます。
1. CloudStackか、CloudStack+cPanel
2. バックアップありかなしか
3. OSは何か
4. セルフマネージドかフルマネージドか
を選択することになります。KVMですから、OSは自由に入れられますが、最初からインストールして渡す(契約者が後でマニュアルで変更可能)ことになります。

Joe'sのVPS(国内向けサービス、http://joes-vps.com)


 
海外では、競争がすすみ、VPSも月額5ドルからというのが当たり前になっています。日本でも近い将来、そういう状況はあり得るでしょう。
 

Joe'sではCloudStackのアドバンスモードを使っていて、VPNの機能が使える。


 
Joe’sで提供しているのは、VPSですから通常のクラウドとは違います。ただ、CloudStackを利用していて、アドバンストモードと言って、複数台仮想マシンのローカル通信、VPN、ロードバランサ、ファイアウォールが使えるので、通常のパブリッククラウドと同等の機能をもっています。
 

Joe'sではCloudStackのアドバンスモードを使っていて、ロードバランサの機能が使える。


 
本誌2013年11月号でもお伝えしましたが、インフラ系であっても、独自のサービスを目指すのがJoe’sです(現在は、海外のホスティング・クラウドサービスのトレンドを分析しています)。2014年はさらに踏み込んで、AWS一極集中を阻止するようなサービスを提供していきたいと考えています。そのための要素技術を、次号で紹介したいと思います。